グランツーリスモのレビュー・感想・評価
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主人公が無双するだけの映画。元から天才なので何もかもうまく行きすぎ。
原作未プレイ、実話の元ネタ知らない、車に興味なし。話題になってたのと、私もゲーマーなので鑑賞。
主人公が無双するだけの映画だった。元から天才なので、漫画の主人公のような弱い状態から成長してって強くなる過程を見る楽しみがない。レース中も「どうせあっさり勝つんでしょ」って気持ちが先行して、勝ってもあまり興奮できなかった。
さらに主人公の家庭環境(両親健在、離婚してない)もよく、恋人も居て、欠点がなさすぎる。父との衝突も小競り合い程度だったので、もっと大喧嘩しても良かった気がする。欠点がない主人公って感情移入できないものね...。
ジャック(デヴィッド・ハーバー)は良い味出てて良かった。ストレンジャーシングスで好きになった俳優。
最初はゲーマーを見下しながらも、徐々に心を開いていき、ヤンと友情が芽生えるのは感動した。ヤンからウォークマンをもらうシーンと、ジャックがレーサーをやめた理由を語ってヤンに夢を託すシーンが好き。
原作ゲームや車好きの人からしたら、色んな見方とか楽しみ方があるのかな。決してつまらない作品ではない。だけど、どちらも興味ない私はとくに熱狂できるほどの面白さは見出せなかった。
実話に基にした安定したストーリー
グランツーリスモのトップ・ゲーマーから本物のレーサーを育てるという企画の実話を基にした映画。ストーリー展開としては、オーソドックスで安定した感じ。息子の夢に否定的な父親との葛藤、憧れつつ一歩踏み出せない彼女の存在、ライバルとの競争、本物のレーサー達からの洗礼、事故によるトラウマ、最後のチャンス。実話をどの程度反映しているか分からないが、あるある設定。その後の展開がなんとなく読めるにせよ、レース映像の迫力で飽きることなく、レースの凄さを堪能できる。
ゲームで何千回も経験していたル・マンのレースを最後に持ってきて、彼独自のコース取りを回収するのも予想できたけれど、悪くなかった。
自分はこのゲームをやったことはないけれど、この映画を見ると、やってみたくなった。
強いて言えば、ゲームと本物のレースの違いをあぶり出し、それを克服するような場面を強調するともっと良かった。Gがかかることによって、アクセルやブレーキが遅れるとか、恐怖心が働いて踏み込めないなど。
実話を基に作られたとは思えないストーリー。 事実は小説よりも奇なり...
実話なのが驚き
Don't think, act!
嬉しい作品。日本が世界に認められたような気がした。
この作品はグランツーリスモと言うソニーが制作したプレイステーション用のレースゲームが元になっている。
そのゲーム自体、実写映像と変わらないほどリアリティーに溢れているレースゲームだったがその為か、そのゲームのトッププレイヤーをリアルでレーサーにしようと企画されたという内容である。
リアルとゲームの違いに苦しみ、仲間達と葛藤しながら自分の譲れない好きなことで成功を納めるサクセスストーリーであり、ゲームやアニメーションが進んでいる日本でも同様の内容がもしかしたら⋯と考えてしまった。
また、日本初のゲームがその様に評価され海外で映像化されることに日本人として喜びを感じ、ソニーに対して誇らしさと尊敬の念を覚えた。
そういう職業でもあったのですね。レーサーというのは。
<映画のことば>
「事故はお前のせいじゃない。俺のせいだ。もっと早くにピットへ…。」
「そんな…。」
「フルークプラッツは、飛行場という意味だ。あそこでクルマは逆風で舞い上がり、不幸な事故に。」
「僕が走らなければ…。」
「レースは、死と隣り合わせだ。」
「僕が運転していた。」
「自分を責めるな。」
考えてみれば、当たり前のことながら、レーシングカーは、より軽く、より速く作られているわけですから、それだけ事故も起きやすくなっているのだと思います。実際のところ。
本作で、ヤンが遭遇したというこの不幸な事故も、現実のもののようです。映画の設定としてではなく。
(実際の事故の映像が、ネットの上にあるような記述もあります。)
ゲーマーとして、ゲームと向き合っているだけなら、こんなふうに、レースを観戦して楽しんでいた人を死なせることも、あり得なかったー。その自責が、痛いほど伝わってくるようでした。画面から滲(にじ)み出て来るように。
レーサーという職業の、いわば「負の側面」を垣間見てしまったヤンの心の痛さは、果たしていかばかりなものだったでしょうか。
ゲーマーを経て、それが、いわば「憧れの職業」であったが故に、その心痛も、格段のものだったと推察します。評論子は。
時として、モータースポーツには付き物の「事故」に辟易してしてしまい、レーサーを引退までしてしまったチーフ・エンジニアのジャックには、そのことについて、焼けるような後悔の念が、拭い去りがたく、自身につき纏(まと)っていたようです。
そして、自分と同じ轍を、ヤンには踏ませたくないー。ジャックのその想いも、また一方で、胸に刺さります。評論子には。
その「相克の痛さ」というのか…。
また、一方では、この世界でも、人が人を想うという、やっぱり人と人と、人との繋がりの大切さ、温かさが、胸に染み入ります。
佳作であったと思います。本作は。
(追記)
<映画のことば>
お前が何者かは、事故ではなく、それにどう向き合うかで決まる。ゴールまで走れ。
けっきよく、ジャックがレーサーとしてのヤンの能力を見いだしたのは、ジャック自身も気がつかなかったブレーキのフェードに、ヤンは気づいていたから。
ジャックは、欧州日産の執行役員・ダニーの反対を押し切ってまでヤンを合格者に選んだ本当の理由は、その点にあったことは、疑いがありません。
何が起きてもジャックは、レーサーとしてのヤンを信頼するー。
その二人の関係性も、観ていて清々しい一本でした。本作は。評論子には。
(追記)
<映画のことば>
「誰も期待していない。気楽にやれ。
お前にならできる。」
ゲーマーからモノホンのレーサーになり、初戦に臨んで緊張の極限にあったヤンに、チーフ・エンジニアのジャックがかけた一言。
これ以上の励ましの言葉は、ちょっと思いつかないのではないでしょうか。
その温かさが、胸に染み入るようです。
(追記)
<映画のことば>
「これは夢?」
「10台玉突き事故と同じくらい現実。」
考えてみれば、レーシングゲームの優れたゲーマーを、モノホンのレーサーにしてしまおうというのは、あながちは荒唐無稽な考え方ではないのかも知れません。
何故ならば、プロ(パイロット、新幹線・電車の運転士)用のシミュレーターだって、言ってみればゲームの「親玉」とでもいうのか、ゲームがもっともっと立派になったものとでも言えるでしょうから。
(追記)
親は、子供が選び取ろうとする進路を、無下に否定すべきではないのだろうと、改めて思います。
本作を観終わって、評論子は。
安定した職業に就いて、波乱のない人生を送ってほしいと願うのは、子をもつどの親にも共通の思いだとは思うのですけれども。
息子が選び取ろうとする進路を最終的には(?)否定しなかったヤンの両親は、その点、立派でもあったのだと、評論子は思います。
「復活」をキーワードに、ド迫力のレースシーンでエンタメに振り切った作品。
ゲームの「グランツーリスモ」はプレイしたことがない。
おそらくゲームのファン層が好きなものが全部詰まっているのだと思う。
そして、一般的な映画ファンが好きなものも全部詰まっている。
本作のレースシーンは実際に車を走らせて撮影したとのことで、非常に完成度が高い。映画館で観たら大興奮だろう。
主人公のヤンは「グランツーリスモ」オタクの青年。引きこもりではないのだが、フリーターのようなことをしながら「グランツーリスモ」ばかりやっている。父親は彼を社会復帰させたくていろいろと口出しをするのだが、ヤンの夢はカーレーサーになることだ。それを口にすると、現実を見ろと言われてしまう。
一方、英国日産のマーケティング担当ダニー・ムーアは、日本の本社でプレゼンをしていた。日産の経営を立て直すために「グランツーリスモ」で選抜したゲーマーを本物のレーサーに育てて、レースに出場させるというプランだ。その提案は認められて、夢のようなストーリーが展開していく。
ヤンはグランツーリスモオタクで、レーシングチームが日産なので、プレイステーションと日産のプロモーション映画のようになっている。本編中ずーっと、プレステと日産のロゴが映っている。以前のジャッキー映画で三菱自動車の看板が必ず映っていたが、あの比ではない。ダニエル・クレイグ版の「007」もセレブ向けの広告みたいな映画だったが、あれよりも広告量は多いと思う。
日産は2020年は大赤字で、2021年には黒字になっている。
本作がどの時期に制作が決定されたのかわからない。
いずれにせよ、ニート同然だったヤンが成長していく物語であることからわかるように、本作のテーマは「復活」だろう。
2020年はコロナ感染が広がりはじめた時期でもある。そして、コロナ禍において映画産業も大打撃を受けた。映画館もどんどんつぶれた。
そして2023年5月に、WHOがコロナの緊急事態宣言を解除。
本作は2023年8月25日にアメリカで公開。ようやく規制が解除されたタイミングで本作のような「復活」をテーマにした、映画館で観たいレースシーン満載のド迫力映画が公開された。
時代の空気を読む能力に長けた人材が製作サイドにいたのだと思う。
製作費94億円。興行収入190億円。
本作は8月11日公開予定だったが、7月に公開日を見直して、25日に延期した。7月21日から「バービー」「オッペンハイマー」が公開になるから延期したのだろう。賢明な判断だと思う。
こうして考えてみると、本作は商業ベースであらゆる方向から考え抜かれて作られ、公開された作品なのだとわかる。
rottentomatoesでは批評:65%、観客:98%。いかに娯楽に徹したかよくわかる結果になっている。
ニール・ブロムカンプ監督は「第9地区」以降あまりパッとしない印象だったが、これで盛り返したと思う。
上質な映画館と共に心ゆくまで感動する映画体験
自身の23歳の誕生日プレゼントを兼ねて109シネマズプレミアム新宿にて鑑賞。自分がクルマ好きになったのはこの為じゃないかと思うくらい、ロマン溢れる映画だった。最高の体験だった…。
小学生くらいに隣の友達の家でやりこんだグランツーリスモ3や自宅でやってた4、6と思い出は深い。また、ヤン・マーデンボロー選手は日本のカテゴリーにも参戦していたのでその存在と経緯は知っている。しかしながら、GTアカデミーの創設から観れるとは。夢だけでなく、その代えがたい熱き情熱にも震わされる。
単純な夢物語にならず、様々な視点から生まれる緊張と感動はスポ根と括りには収まらず、1つのプロジェクトととしての偉大さを感じさせる。世界を駆けるサーキットとたぎる轟音。クルマ好きで良かったと感じさせてくれるエキゾーストは聴いててたまらなかった。そして何より、その没入感はプレミアムで観て良かったと何より感じた。
1つのことを続ける者を馬鹿に出来る奴は居ない。同時に、誰かの支えがあってこそ立てる舞台がある。また誰かが栄光の表彰台に立つ時、私の心を震わせてくれる。そうだ、シャンパンはまだ取っておこう。
鳥肌立ったわー
グランツーリスモは知ってるけど
体質的にゲームには向かないので、やった事はない
けど、まさかグランツーリスモが
シュミレーターとして作られたとは、本当に驚きだ
なになに⁉シュミレーターをゲームにして
一般人がトライして、その行き着く先がこの顛末って
判ってて作ったんか?
と、まずは驚いた
さらに、それに出資するSONYとNISSAN
ヤバいな(笑)
何かあったらネットで叩かれるご時世で
よく踏み切ったものだと、まずそれを賞賛したい
最終的な結末は読めるものの、ノンフィクション
ベースである事が心を沸き立たせる
やりたい、叶えたい、実現したい
そんな夢が現実となって、我が身に起こる奇跡は
そんなにあるものではない
ほんの一握りの人達だけが味わう事の出来る
その興奮は、周りに熱を与えてくれる
ありがちな敵役は、私にとっては不要な要素だったが
まぁ、仕方ない
身内に、競走馬に乗ってる者が居て
振り落とされて、踏みつけられそうになって
周囲も「これはヤバい」となってた状況で
頭を抱えて身を守り、訳がわからないパニックの中
『今、立ち上がってこの馬に乗らなければ
もう、二度と乗れない気がする』
と、立ち上がり自分を振り落とした馬に
乗ったという話を聞いた
聞いてるこっちの血の気が引いた……
今、走り始めなければ
もう二度と走れない
このシーンで、その話を思い出し
胸が熱くなり
トラウマを乗り越える為の試練の先に
成功があるのだと実感した
トップガンに似た爽快さ
ゲーマーキッズが本物レーサーになれるのか
王道ストーリーだけど手に汗握る!
グランツーリスモのゲーマーが
プロレーサーになる話。
父親の影響でグランツーリスモ3.4を
プレイしていたのもあって公開前から
気になっていた今作。
レースシーンが迫力あってとてもわくわくしました!
ガチレースなので他のカーアクション映画より速い!
ハラハラがすごい。
ちょっとしたミスが命取りになる限界の戦場で
戦う彼らはめっちゃかっこいいです。
そしてこれが実話ってのもすごいです、
現実は小説よりも奇なりを体現してました。
あと今作の魅力がデビッドさん演じるジャック。
親父感がとてもいい。技術育ちの漢。
そして完璧なる信頼感。
面白かったのがオーランド兄貴の老け具合。
一緒に見てたNZ出身のおばさんが
「待って誰やこれ!!」って言ってました。
個人的には変わらずイケてますけどね。
SONYのPS、HONDAのNSX、NISSANのGTR、ゲームもクルマも天晴 Made in Japan.
日産だったかぁ~
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