「スポーツエンタメ映画の定番展開ながら、興奮と感動は本物」グランツーリスモ みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
スポーツエンタメ映画の定番展開ながら、興奮と感動は本物
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実話ベースの話だ、という予備知識はある。
なので、映画の「ゴール」は「(一定の)成功」であることは間違いない。
レーサーとしてのスタート、勝利、そして挫折、そこからの復活、というメインストーリーと併せて、
父親との関係回復、というサブストーリーも描く。
要は「定番展開」ということ。
でも、こーゆー展開になると分かっていても感動しちゃうんだよね。
特に、ラストの表彰台のあたり、
映画「ヒート」のエンディング曲が流れるあたりが最高潮。
(てっきり、本作の音楽担当はヒートと同様、エリオット・ゴールデンサルかと思ったが違うんだな)
(ヒートの曲を使うなんて、安直だな、と思わなくもないが、大好きな曲なので、文句は言わない)
(あと、脚本の苦しさも上手くゴマかせなかったのかなあ、とは思う。アカデミー卒業レースでは「トップのみ合格」だったのに、ラストではル・マン耐久レース直前に「2位3位のヒトもレースやってました」って単に「やってた」じゃなく、ライセンスとって、ル・マンに出せるぐらいの実績って、「トップのみ」という話はの何だったの?って思ったりする。まあ、実際のところは、チームで2〜3人のレーサーを抱え、同時に走らせるので、GTも同様に複数人合格させて、主人公と同様にレーサー活動させてたんだろう。まあ、そういう脚本の苦しさは「勢い」で乗り切ったワケだが。)
決して、賞レースに絡む作品ではないが、エンタメとして誰しも、いつの時代でも楽しめ、「夢を諦めない」という(ありがちな)テーマを描いた作品として、普遍的価値のある映画になったと思う。
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