「生きる」SISU シス 不死身の男 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる
フィンランド映画なんて珍しいと思ってたら、カウリスマキ兄弟はフィンランド人だし、ハッチング孵化とかTOVEトーヴェとか近年のちょっとした話題作もフィンランド発だった。今作はフィンランド映画ではアイアン・スカイの伝統を引き継ぐ(言い過ぎ)ナチネタ。
セリフがめっちゃ少ない上、後半の車上アクションや囚われた女たちの反撃、そもそも不死身=イモータルってところからしてマッドマックス怒りのデスロード風であるのだが、各章タイトルなどウェスタンっぽいタランティーノ味も感じさせる。
主人公コルピは大ケガしても縛首にされても飛行機ごと墜落しても死なずで、どんどんエスカレートする死ななさが笑えた。食事も摂っていないようだし、本当に不死身となると生きてくために金は必要ないのだから、なぜ金塊を大事にしてんのかとは思う。凍える母国を離れてマヨルカ島とかのビーチリゾートでのんびりしたいのだろうか。
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