劇場公開日 2024年3月22日

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「愛されるために、愛すのは悲劇」四月になれば彼女は あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5愛されるために、愛すのは悲劇

2024年10月1日
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鑑賞方法:VOD

知的

誰かを愛することの難しさを教えられた気がします。共感はできない作品だったけど、考えさせられる部分はありました。
恋愛感情って何気ないところから生まれて最初は互いを知っていくところから始まる気がします。笑い合う時間の多さだったり、些細な事で喧嘩していつの間にか仲直りしていたり。でもそれって時間の経過と共に淡々としていってしまう気がするんです。ただ一緒にいるだけで居心地が良くて心が安らぐのは「寄り添う」なのかもしれませんが、一緒にいることが当たり前になって互いを知ること、考えることをやめてしまったら、それは都合の良い存在や世間体を気にした存在なのかもしれない。
作品冒頭にもありましたが、恋愛や結婚自体を求めていない人が現実的に凄く多いですよね。
私もその一人だと思います。
自分の自由時間が減るのが嫌だから。自己投資していたいから。誰かと一緒にいることが面倒だから。人それぞれ理由は違うけど、人間って面倒事を避けて生きていけたらいいなって無意識のうちに楽なほうを選んでしまう生き物なのかもしれません。

誰の視点に立ってみるかによって大きく変わると思いますが、私は佐藤健さんと森七菜さんの描写がエモーショナルでお気に入りです。純粋に真っ直ぐに人を好きでいる幸せな時間と、若さと共にそれが儚く散っていく姿がそこにありました。

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あおねる