「光太郎への”共感”」駒田蒸留所へようこそ szmushiさんの映画レビュー(感想・評価)
光太郎への”共感”
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「その映画に”感動”できたかどうかは、
その映画にどれだけ”共感”できたかの指標である」ように思う。
新人ライターの高橋 光太郎は、無気力な若者である。仕事に真面目に取り組む人たちと自分を比べ、頑張れない言い訳ばかりを並べて、行動に移さない。
「好きなものがないから」「得意なことがないから」と、何かしら理由をつけて、頑張らない。そんな光太郎の姿が自分に重なる。自分も、なんだかんだと言い訳をして、周りを妬んではいないだろうか。
そんな光太郎は、社長の琉生に対しても妬みをおぼえる。
「自分の好きなウイスキーを仕事にできて幸せだよな。自分もやることが決まっていれば...」と。
しかし、琉生は社長になりたくてなったわけではなかった。
思い入れのあるウイスキーを復活させるために、社長にならなければいけなくなっただけであった。そのことを、古株職員の努さんから教えられる。
そこから、光太郎は変わっていく。
好きなことを仕事にしている人ばかりではなく、楽しそうに仕事をしている人でも、何かを諦めて仕事をしているのかもしれない。
自分が”今”を楽しめていないだけであるのに、言い訳を並べて、他人を妬んで...
今の自分に集中して生きていきたい。そんなことを考えさせられた。映画だった。
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