劇場公開日 2025年6月27日

アスファルト・シティのレビュー・感想・評価

全53件中、21~40件目を表示

3.5善と悪を観客に問う作品

2025年7月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

映画の多くは冒頭に「ゴール」が示される。
殺人事件の解決、恋愛成就、生き残り、が定番。
だが本作は違う。
新人救命士がベテランと組んで任務にあたる。そこでの日常と過酷な任務で疲弊してく姿が描かれるが、明確なストーリーラインがあるワケでもない。

ドコに向かうんだろうな、この映画。と思っていると、急にスイッチが入る。
「善悪」「神とは」を問う作品だ。

この問いは、医療関係者など一部の職業人に限らず、全市民への問いだ。
今やネットでは、生活保護受給者、障害年金受給者など弱者、というか「税金に頼っているヒト」へのバッシングが酷い。
数年前の某アナウンサーの「自己責任の透析患者は死ね」発言が典型だが、
本作の主人公たちが直面する「善悪の葛藤」は全市民の共通するものだ。同じ状況になった時にどう判断するか?常日頃、どう判断するか?
を問う作品である。

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みっく

3.5医学部に受かったかな?

2025年7月1日
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ずっーとカオスと葛藤を見せられ、息継ぎの間がない。実際の現場はもっと過酷なんだろう。エンドロールのラストの説明が衝撃的でした。

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Oyster Boy

4.0「助けなくていい命」なんて無いのでは?

2025年7月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

キリスト教に同じ概念があるのかは知らないが、日本には、
「他人を呪わば穴二つ」・・・つまり誰かを〇したいと思うには、自分も〇んでもいい覚悟が必要・・と言う諺がある。
冒頭から銃撃事件の現場に飛び込み、助けられなかった重い場面から導入。その後も様々な現場が続くが、どれも「こんな奴助けなくてもいいんじゃね?」と思わせるに十分な胸糞例が次々出て来る。
こんなんじゃ人間が早番壊れるんじゃ?・・と思っていたら娘との面会や人妻との逢瀬で、かろうじてバランスを取っていた。
映画後半では、それらの「救い」が(自責でもあるが)離れて行って、人格が崩壊していく様子が丁寧に描かれている。その過程で段々と「全能の神」の立場に居る錯覚から「命の選別」に手を出してしまう。その命の重みに耐えきれず、パートナーを絞め殺す衝動を抑えきれなくなったり、相棒を「人殺し」と罵倒したり・・・
目の前で人が〇ぬ場面を何度も見ていればPTSDになっても不思議ではないが、それを避けるために〇を正当化することは、反対にその〇を背負い続けることで人格破壊してしまうのではないか・・・が本作の主題かと。
終盤で「救命」は・(どんな相手でも)・患者だけでなく自分の心も助けているんだ、と気が付いたのかも知れない。
・・・と安らかに見終わったと思ったら、エンドロールで打ちのめされた。

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ぇんちゃん

3.5皆さんのレヴュー通りかな

2025年6月29日
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病んでるアメリカ
都会は病んでる人が多いのでしょうね。
そんな感じの映画でした〜

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alreo

4.0命の決断

2025年6月29日
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鑑賞方法:映画館

ニューヨーク、ハーレムで救急救命隊員として働く新人のクロスとベテラン隊員のラットを軸にリアルな医療現場を描いた作品です。

揺れの多いカメラワークで現場の騒々しさや混沌とした雰囲気、そしてクロスのメンタルが崩壊していく様がリアルに表現されていました。

9.11以降セラピストが付いたという会話があったけれど、とにかく過酷な現場が多い。助けているのに罵声を浴び、人種も様々で話もまともに通じない相手の対応。ありがとうと言ってくれる人もいるので救われるのかもしれませんがメンタルヘルスケアが本当に大事になってくる仕事だなと…

エンドロールのメッセージがとてもショッキングで、分かりやすい成長物語のようなドラマにせず次々と起こる現実を描き切ったのも、それはそれで良かったと思いました。

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Yum

3.0アスファルト・シティ(映画の記憶2025/6/29)

2025年6月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

これはスリラーではないw
人間の負の感情から逃れられないホラーだわ。
救命士は死と向き合う仕事というのを痛感する映画だな。アメリカでは絶対に救命士になりたいと思わんな。精神的に負の感情あたり続けるなんて自分には無理。

タイ・シェリダンはレディプレイヤー1の主人公だった人だが、真面目な熱血漢役は合うね。我慢タイプの精神的描写も上手い演技に思えた。そしてガタイが良い。
ショーン・ペンは変わらずの演技。安定感。

ひたすら重いストーリーなんで、嫌いな人は嫌いだろうが、これが仕事の現実に近い話なんだろうね。中間の子供との一時シーンが唯一休憩時間かな?音がキーワード。
(個人的評価6点/10点中)

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motorad_kira

3.5ハリウッドは救命士に恨みでもあるんか

2025年6月29日
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2025年劇場鑑賞189本目。
エンドロール後映像無し。でもこの映画が作られた理由のメッセージは有り。

だいぶ昔にニコラス・ケイジ主演でそのものズバリ「救命士」という映画があったのですが、日々の業務で心を病んでいくという気の滅入る映画でした。その後も事件の後始末に駆けつけた救命士が度々悪党に殺されて救急車を奪われるのを観るたび、人の命を救いに来た無抵抗の人間をフィクションとはいえよく殺すなと胸を痛めています。

そんな中この映画、とにかく主人公の新人救命士が出くわす気の滅入るケースばかり連続で描いて、こちらも蒸し暑い時の不快感を感じながら見ていました。

だんだん救命士の闇というか、こんなヤバい奴野放しなのか、という先輩が出てきて、もっとまともな人が処分されてモヤモヤして終わったと思ったらエンドロール後に出てきたメッセージを見て、そんな事が起きてる理由を描きたいなら劇中この理由でその事が起きたのでいいのか、はなはだ疑問です。

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ガゾーサ

5.0そばにいるよ

2025年6月29日
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鑑賞方法:映画館

驚く

なんとハードな仕事なのか。NYハーレムの夜。犯罪と暴力の日々。神経が摩耗し、崩壊していく。地獄に挑む主人公の内面まで、見事に画ききっている。救急救命士の自殺があまりにも多いことが、衝撃的。

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DnaH

4.0過酷な現場のリアルさに感動!

2025年6月29日
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悲しい

興奮

ニューヨークハーレムが舞台。医学部入学を目指すクロスだが生活の為に新人の救急救命員として、ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とチームを組み救急車に乗り込んだ。毎日のように起きる銃弾事件、薬物中毒、DV、自殺者らの命を守るため通報現場から病院へ搬送するまでの数十分間、薄れていく命を綱ぎ止めようと必死の処置が続く。医師や看護士らのように患者家族から感謝や尊敬されることはほとんど無く、自身の命が危険にさらされる時もある。助けるには救急救命が特に重要な位は医療素人の私でもわかる。命がけで懸命に助ける価値のある命なのか、矛盾にクロスは次第に精神を病んでいくが、実はクロスに限ったことではなくベテランのラット達も深い闇に落ち病んでいた。
ある日、通報で駆け付けた部屋には早産し血みれのAIDS感染者と、AIDS陽性者の血にまみれた新生児に遭遇する。その時のラットの救命処置をめぐってさらに精神が崩壊していく。
日本で撮ると失敗を教訓にしてラストに向け主人公らが英雄的な活躍を見せ、奇跡的に人を助けだし自分も助かる。愛でたしめでたし涙で終わる。水戸黄門かい!

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与那国 ヨナラ

3.0十字架を負った救急隊員に救いはあるか

2025年6月29日
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鑑賞方法:映画館

主人公の名が、クロス。すなわち十字架。
そのことの意味に気づいたのは、見終わった後だった。

血とか痛いのとか苦手なワタクシなのだが、
そういえばこれ救急隊員の映画だった、と気づいたのは、始まってからだったという迂闊。
開始早々離脱しようかと、本気で思った。

なんとか思いとどまったが、
以後、人を救う人たちが救われない、という苛酷な日々が、延々2時間続く。

なんたって救急に助けてもらうはずの人々がクズ・カスばかり。
おまけに同僚にもクズがいるし。

バディの先輩が唯一の救い、かと思いきや……

ラスト10分、かろうじて救いはあったが、
そしてエンドロールの最後で監督の意図(あるいは願い)は分かったが、

危うくこっちがメンタルやられるところだった。

主人公のストレスの唯一のはけ口であるセックス・シーンは無駄に長いし。
これで観客は気分転換できるとでも、監督は思ったんだろうか。
いやそれとも、ひたすら粘着質のお方なのか。

もうちょっと何とかしようがあったんじゃないか、と思うけど、
そんな気はないだろうね、きっと。

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島田庵

3.0そういうことなんですね・・・

2025年6月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

ドラマチック?リアル?過激?過剰?ちょっとよく分からなくて戸惑いながらも内容は分かりやすくて煽るようないい感じの音楽とともに結構見入りましたが後半がどうも疑問だらけで感情移入できず、なんなんだこれは!?と思ったりしたんですけど、エンドロールまで魅せられるような映像だったのでキッチリ最後まで見たら、ああなるほど・・・
あまたある出来事をうまい具合に纏めて、何としてでも伝えてやろうという志は伝わってきました。

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SH

3.0手持ちカメラによる緊張感と臨場感

2025年6月29日
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オープニングから、まるでフィルムで撮影したかの様な粗い映像と、手ブレしようがピントがボケようがお構いなしのアップ映像で観る者の魂を鷲掴みにしてくる作品。
主人公の「荒い息遣い」も伴って、いやが上にも緊張感が増してきます。

その上、映像の大半が顔を中心としたアップで構成されており、全てが手持ちカメラによって撮影されている為、臨場感が半端ありません。
時には役者の顔の側で、時には役者と共に現場の中へ、時には役者と役者の間に入り込んで撮影された映像により、観ている我々も彼ら救命隊員と行動を共にする事を強いられていきます。

銃撃戦があったであろう現場。
吠え立てる犬に噛まれた少年。
オーバードーズで死にかけている男の搬送。
救命現場では事件の内容が多く語られる描写はありませんが、大半が助けるだけの人徳があるとは思えない者ばかりだという事がひしひしと伝わります。
やがて、心身共に疲弊していく主人公と共に観ている我々にも大きな疲労感と虚無感が募っていきます。

そして終盤、とある事件をきっかけに主人公は大きな決断を下します。
作品としての評価にも関係する決断ですし、同時に観る側の倫理観までも篩(ふるい)にかけてくる決断となってます。
観る人の倫理観によって大きく変わるであろう締め括りなので、己の心に問い掛けながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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かもしだ

3.5大変な仕事

2025年6月29日
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ニューヨークの新人救急隊員の話!

シンプルに治安が悪い!
ケガ人だったり、その周りの人が全く言うことを聞かない!
そりゃイヤになるわ…
どんな悪人や前途多難な人生を課せられた人でも救うべきかと隊員同士の諍いもあり、ホント大変。
救いはクラブで引っかけたシングルマザーの女の人。
出た来たらほぼ素っ裸。どエロい。

オープニングにマイク・タイソンってあってビックリ。あのマイク・タイソンでした。

緊張感と妙なリアリティのある映画だけど、グロいの苦手な人は注意。

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ひとふで

3.0アフリカ系、タトゥー入り、そんな患者ばかり

2025年6月29日
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興奮

知的

驚く

犯罪と暴力が横行するニューヨーク・ハーレム。医学部入学を目指し勉学に励むクロスは、その一方で新人救急救命隊員として働きだした。ベテラン隊員ラットと組んだ彼は厳しい実地指導を受け、様々な犯罪や薬物中毒、移民やホームレスの多くの問題に直面し、自分の無力さに打ちのめされてしまった。そんな中、自宅で早産した女性からの要請で出動するが、新生児への処置をめぐり、ラットの取った行動が問題となり、彼は・・・そんな話。

ニューヨークの救急救命の現場をリアルに描いている様で、血だらけ、タトゥーだらけのリアリティが凄かった。
多くの現場が映されるので、途中飽きてきた面もあったが、赤ちゃん事件が起こり、ベテラン隊員の自殺とか、えっ!っという展開が驚かされた。
ラット役のショーン・ペンは味があったし、新人隊員クロス役のタイ・シェリダンの成長過程が良かった。
元プロボクサーのマイク・タイソンが出てたのには驚いた。
救急救命は黒人やラテン系の人が多く、タトゥーを入れた人の割合が高かったが、これも実話なのだろうか。
タトゥーに血が流れると汚くみえてしかたなかった。

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りあの

5.0骨太医療スリラー! こういう世界観大好きだ。 救急隊員達は日々、 ...

2025年6月29日
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骨太医療スリラー!
こういう世界観大好きだ。

救急隊員達は日々、
過酷で凄惨な現場に駆けつける。
命を救うために
己の心をすり減らし、人生観まで狂わせて
ひたすらにもがき続ける姿を
個性派キャスト陣が見事に演じてみせた。

2025年上半期を代表する作品が最後にやってきた!

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たかはしすすむ

3.0ニューヨーク・ハーレムの救急車は命懸け

2025年6月28日
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毎日の救急依頼の出動記録を細かく何回も観客に見せていく、一風変わったスリラー映画で、どんどん見ている方が怖くなってくる、不思議な作品でした。
この地区担当の救急救命隊員に感動です。

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aki007

2.0悪い映画では無いけど地味

2025年6月28日
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人間関係にフォーカスし過ぎて
なんか全体的に盛り上がりに欠ける

それと一部登場人物の心の動きがわからない

なぜそうなる?

人間関係にフォーカスしてるのに
肝心な所というか絆を深める所がダイジェストだから

あの場面での取り乱し方に
そこまでの深い絆を結んでるとは思ってなかった

総じてクオリティは高いけど
私には何も刺さらなかった

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龍神

4.0

2025年6月28日
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泣ける

悲しい

怖い

3年程の宗教活動の末生涯を閉じたイエスキリストはこれ程まで前後上下左右から理不尽の嵐を受けただろうか?プライベートを犠牲に医療に献身を捧げ続ける内に、動物以下の人々の命の価値を選別する様になり、終わってみれば残ったのは人殺しという最低の称号だけ。人命救助に従事している立場でありながら誰も助けてはくれない。大量の汚物の山から微かに見つかる希望だけを胸に彼等はあの仕事を完遂しなければならない。
日本では救急隊員や警察官どころか、バスの運転手がコンビニに行ったり人前で飯を喰うだけで訳の分からないクレームを出す社会という釈迦の掌の上で生かされている事にも気付かないおサルの様な輩がいる。人の命や国家にどれ程の価値があるかは極論誰も正確には測れないが、日々の安息と平和を作っている人達は我々にとって間違いなく重要な人達だ。アホには聖油代わりに鼻にメンソールをねじ込んでやればよし。クロス(交差)に始まりロサリオ(十字架)に終わる重厚なドラマでした。

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町山智寛

5.0タイトルなし

2025年6月28日
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鑑賞方法:映画館

冒頭からすごい緊迫感。助ける相手から罵られるというのは福祉現場ではよくあることだと思うけど、改めてすごい。最初は彼を支えるかと思ったショーン・ペンが死んでしまう場面は凄惨だ。クズだと思うかどうかは別として、ある種の感情解離がないともたないだろう。
映画館にいたみんな、最後まで見てなかった。ここのコメント読んでよかった。

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えみり

3.0鑑賞動機:予告8割、ショーン・ペン2割

2025年6月28日
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鑑賞方法:映画館

撮り方は嫌いじゃないが、作為的すぎるというかやりすぎて効果が薄くなっているようにも思う。手数が多いと見るか。小手先の技と見るか…。説明をすっ飛ばしてるところは良い。
さすがのショーン・ペンは、こうなんだろうなあとこちらが想像するところと、でももしかしたら別の解釈もあり得るのかも、と思わせる複雑な人物像を好演。
肉体的にも精神的にも過酷な仕事なのはよくわかるが、それでも一筋の希望がある…と思いたい。

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なお
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