「過酷な現場のリアルさに感動!」アスファルト・シティ 与那国 ヨナラさんの映画レビュー(感想・評価)
過酷な現場のリアルさに感動!
ニューヨークハーレムが舞台。医学部入学を目指すクロスだが生活の為に新人の救急救命員として、ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とチームを組み救急車に乗り込んだ。毎日のように起きる銃弾事件、薬物中毒、DV、自殺者らの命を守るため通報現場から病院へ搬送するまでの数十分間、薄れていく命を綱ぎ止めようと必死の処置が続く。医師や看護士らのように患者家族から感謝や尊敬されることはほとんど無く、自身の命が危険にさらされる時もある。助けるには救急救命が特に重要な位は医療素人の私でもわかる。命がけで懸命に助ける価値のある命なのか、矛盾にクロスは次第に精神を病んでいくが、実はクロスに限ったことではなくベテランのラット達も深い闇に落ち病んでいた。
ある日、通報で駆け付けた部屋には早産し血みれのAIDS感染者と、AIDS陽性者の血にまみれた新生児に遭遇する。その時のラットの救命処置をめぐってさらに精神が崩壊していく。
日本で撮ると失敗を教訓にしてラストに向け主人公らが英雄的な活躍を見せ、奇跡的に人を助けだし自分も助かる。愛でたしめでたし涙で終わる。水戸黄門かい!
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。