高野豆腐店の春のレビュー・感想・評価
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少し前の日本に居た人々
藤竜也の辰雄は懐かしい感覚を私に呼び覚まします。
2018年に亡くなった義父(夫の父享年90)もそうでした。家族にも言わない事を心に仕舞い込んだまま晩年は認知症になり「お世話になりました」と言葉を残して逝きました。私の中にそんな人々の記憶があることを今更ながら気がつき涙が…。
映画のエンドロールで流れるギターの優しい音色に身体ごと包まれると、うまく言葉にできないのですが、神聖な感じすらしました。さすがはエディ藩の🎸音です。
観てよかったです。
「やや」人を選ぶ部分はあるが(後述)、迷ったらおすすめ。
今年280本目(合計930本目/今月(2023年8月度)19本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
※ 18日(金)は有休消化促進のため、本映画を含め3作品見ています。
広島県尾道市で展開される、豆腐屋の姿を描く映画です。主人の方は結構頑固なようで、この時代(映画内では2015年だったか16年かになっています。
ただ、東京テアトル系列さんの映画であり、個々配慮のある部分もあり、全般としてはヒューマンドラマの様相が強いです。また、広島県尾道市をテーマにするため、いわゆる「地元応援枠」と見ることも一応は可能ですが、尾道市の観光案内的なパートは一切存在しないので注意です。
どうしても「豆腐」という、一人暮らしをしているとなかなか「案外」なじみがない(当然、存在は認知しているが、買ってきて食べるか?までだと微妙?)ものを扱ったものではありますが、迷ったらおすすめといったところです。
採点に関しては以下を考慮しています。
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(減点0.3/一部の尾道弁(広島弁)がかなり聞き取りづらい)
※ 当方、18までは広島市在住です。
方言指導の方が3人いる(エンディングロールにて)ように、かなりの力のいれようですが、かなり聞き取りには苦労します。尾道といえば福山もふくめて岡山よりな部分もありので、岡山弁との混合も見られ、「イエスかノーか」だけは聞き取ることは誰にでもできると思いますが、一部の広島方言(中には尾道方言だけのものもある模様)が結構出てきて、ある程度選びそうかな…という点は感じました(この点、9月の「ミステリと言うなかれ」もそうなんでしょうか…)。
ただ、多少わかりにくい聞き取りにはなっても、ストーリーは一本筋に近いため、混乱を招くことは少ないと思います。
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(減点0.1/散髪屋さんでのマッサージの描写について)
マッサージや、鍼といったものは、伝統的に、そして今でも、視覚障がいをお持ちの方の政策的な独占業務としている部分は、令和5年度においても存在します(いわゆる、法の適用をうけない「リラクゼーションマッサージ」とは別のお話)。
このうち、映画の中に出てくる「散髪屋さんでのマッサージ」の描写については、「数分程度慣用的に行われているものについては不問」という扱いではあり、摘発例もありませんが(もちろん、散髪屋さんを看板にして実際にマッサージ「だけ」をやっていると、当然摘発はされます)、この点は知識のある方が混乱しますので、一言入れておいてほしかったです。
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アナログでリスト作りは大変でしょう
尾道で豆腐屋を営むガンコ親父と、50前の出戻り娘の少しコミカルな親子のドラマ。
豆に拘り無添加に拘り手作りに拘り、ニガリに入れだけは娘にもやらせない豆腐屋の親父が.自身の病気に弱気になる中、商店街の仲間に囃し立てられ娘の縁談話しを受けることになって行くストーリー。
豆腐の話しも絡みはするけれど、父娘関係の話しと恋愛話し的なことが主で、別に豆腐屋である必要もないような…。
まあ、悪い話しではないけれどこんなものかなという感じ。
それにしても作中で出てくるある題材を絡めると、現在の話しにするのは難しいから2015年からの設定なんだろうな…と色々考えてしまった。
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