インクレディブル・スパイのレビュー・感想・評価

原題はThe Spy Who Never Dies、007のTomorrow Never Dies（1997）をモジったのでしょう、邦題はディズニーのMr.インクレディブル(2004）でしょう。タイトルからも胡散臭さが伺えます・・。
主人公はCIAの殺し屋ブラッドで上司はスーザンという中年女性、おそらく007の女上司M（ジュディ・デンチ）をモジったのでしょう、ブラッドを助けるハッカー役がジェームズとボンドもどきの名前、ウォーカーという怪力男は００７のジョーズ男をもじったのでしょう、事程左様にスパイもののレジェンド007もどきの映画を作りたい一心でコーリー・パーゾンさんは製作・脚本・監督と、大変な思い入れが伺えます。
ロシア潜水艦から盗まれた7基の核ミサイルの脅威と大風呂敷を広げたが、サイドストーリーの、ブラッドが女獣医に一目惚れの方がメインで、００７を皮肉ったのはわかるが、可笑しくもないアクションコメディでした。

ミサイルを強奪したロシアの策略に対抗するエーススパイの活躍を描く物語。 何が面白いのか、まったく分からない作品です。 コメディ作品と理解しての鑑賞でしたが、悪ふざけをしているだけのように見えて、どこで笑って良いかすら分かりません。 コメディを鑑賞した時には、「映画館なら笑えたかも」と感じることも多いのですが、この作品は、映画館で鑑賞しても「クスッ」とも笑えなかったと思います。 私的評価は極めて厳しめです。