「鬼才の体力、半端ねー❗️」ボーはおそれている グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
鬼才の体力、半端ねー❗️
雰囲気は期待以上。
現実にそこまでひどくはないはずだ、と半信半疑になるほど異様に治安が悪いのに、心理的にはやけにリアルに響いてくる不穏さ。
しかしながら、この鬼才と言われる作家の有り余る表現体力には、私の体力では着いていけなかった。
ハーフマラソン並みにきついレースなんだろう、との覚悟はあったけれど、実際のレースは30キロの青梅マラソン。
事前にイメージしていたレースプランよりも勝負どころが多く、前半の登り坂で体力のほとんどを使い切り、野外演劇のあたりからは、もう完走だけが目標で足を引き摺りながらなんとかゴールまで辿り着いた。
そんな感じでした。
この映画のテーマ性みたいなものは、受け手の経験や今ある環境によってかなり違ってくると思うけれど、母と子の相剋についての捉え方がなかなか難しい。
母親の過干渉の要因もそれほど単純ではないからだ。
溺愛からの独占欲や嫉妬、夫やその親との確執、ママ友内での序列…父性による抑制や回避(逃げ道)の効果が期待できない家庭環境、家族構成であれば、更に複雑でストレスフルな関係性にもなる。
なんて、言い訳するのはやめます。
正直、そうか、こういうことを言ってるのか❗️
という意味での理解はできませんでした。
粘り着いてくるような不穏な雰囲気か味わえたならそれでいい、と自分を納得させることができればとても見応えのある映画だし、でもちょっと長いよね、という方にはひとつの映画体験として経験値を上げることができました、ということでいかがでしょう?
共感&コメントありがとうございます。
私も、ラストシーンは母の庇護下に戻っていったように思いました。でも、ボーにとってそれは、安心を得ることのできる幸せなのか、呪縛を受け入れる絶望なのか…。その両方かもしれませんね。
まあ 2度目はキツイですが
病んでるボーの脳内もしくは
病んでる人の視点だと考えると案外不条理なシーンもまともに感じますしね! 母親のベッドで小さい時の好きだった女の子と〇〇ってのもやってはいけない事をやってる時点で病んでる事による妄想だろうからいきなら石ころみたいになったのもなるほどって思えますからね!
気まぐれな母親っていうのは私の母親でもあるのでそれはすごくよくわかった!大人になってしまえばこっちのもんだけれど、母親の精神不安定というのは子どもにとってはすっごい恐怖でフリーズものです