「ボーが可哀想でつらい」ボーはおそれている 餃子さんの映画レビュー(感想・評価)
ボーが可哀想でつらい
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ボーに、酷い事が色んな角度から襲い掛かる。
母親、アパート住民、周辺住民、大家、環境、関わったいやに親切な医師や奥さん、若い女性達、過去に恋愛ごっこ的関係のあったボーの家目当てっぽい女性、元軍人、父親、カウンセラー、母親、
母親との関係で、
「めちゃくちゃそれ分かる」
ってなる人には、とてもつらい映画かもしれない。
男性の周辺にある地獄的な印象もある。
セックスシーン、小さい男の子が怖がってるようにも見えて、
でも成人男性の体を持ったボーは、快感も拾ってしまって、
幼い感性でありがとうみたいなこと言うけど、
初めてのことに感謝もあるんだろうけど、
相手は死んじゃうし、
全体的に地獄の煮凝りって感じだったけど、
僕はあそこが一番悲しかった。
オープニングと、エンディングの映像が良かった。
ボーが、どこか幼いままで大きくなってしまった大人。といった様子で。
それがまた。
シニカル?というよりはクレバー?俯瞰的な感じもするけど、ボーに寄り添いながらカメラは回っていて、
丁寧で優しい視線の作品だな。と思いました。
アリアスター監督の作品が好きだな、と改めて思った。
コミカルで、現実じゃ無いみたいで、でも現実ともリンクした地獄。を、ボーという人の視点からみた話。だったのかな。と、思いました。
次回作も、もう観たいです。早く観たい。
でも、ボーももうちょっとちゃんと味わいたい。
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