北極百貨店のコンシェルジュさんのレビュー・感想・評価
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忙しそうな店員さんが懐かしく感じる。いまは昔の古き良きデパート。
現在のデパートはガラガラで、店員さんがポツンポツンと立っているんですが、昔は店員さんが積極的に話しかけて、売り込みをしていたような気がします。
ストーリーはわかりやすく、表現も魅力的だったんですが、主人公が何故コンシェルジュに憧れたのかという動機の説明が弱かったので、感情移入できなかった。
人間達によって絶滅させられた動物たちへの「罪滅ぼし」としてデパートが運営されている。
ということは、そこで働くコンシェルジュは、見方を変えれば奴隷のようなものなのだろうか。
最初の場面で、子供時代の主人公がデパートで迷子になって、声をかけてくれたコンシェルジュのお姉さん。その姿が、顔が隠れている上に影がかかっていたのがすごく気になった。
コンシェルジュがキラキラとした憧れの対象として現れる場面で、何故あんなに暗いのか。
伏線を回収しないまま、頑張る主人公とキラキラした百貨店の姿で、あっけなく終わってしまったのでモヤモヤ感が残りました。
視覚、聴覚面は大満足!ただどうしても…
まずは好きだったところから。
絵の落とし込み方、アニメのつけ方、SEの心地よさまで最高でした…!
こんなに“アニメーション”を楽しめたのは久々だったような気がします。
場面も多く、コロコロと展開していくので、子供が観ても飽きずに楽しめそうな作品でした。
細かいことを気にしたい大人には少し向かない面もあるかもしれません。。
私自身が百貨店という概念に対して強めのこだわりをもっているせいか、
「いくら新人でもこんなドタバタしたコンシェルジュいたらシンプルに落ち着かないし嫌なんだけど…」という感情が最後までどうしても拭えなくて困りました。
最初にもっと“主人公がどんな思いで頑張ろうとしているのか?”をもう少しでもいいのでこちらへ明確に見せてもらえていたらここまでモヤモヤはしなかったかも…と思ってしまいました…
“頑張る主人公”は当然応援したいんだけど、応援しようと思える“キャラクターの核”を見せてもらえないまま雰囲気でゴリ押しされたというか…
主人公が憧れたのは「淑やかでスマートに助けの手を差し伸べてくれるすてきなコンシェルジュさん」だったはずなわけで…
その姿を目指している人間の頑張り方、気の配り方をしているようには全く見えずでした。
このあたりの心地悪さが尾を引いて、どうしても邪魔をされてしまいましたね。
ラストのウーリーさんの泣けるセリフとか全体通して色々な長所があったのに、どうも惜しい感想になってしまった印象でした。
まぁでも、アニメーションとしての面白さはほんとうに十分に感じられたので
また観返したい日も来るだろうなぁと思います。
クスッと笑える場面が多くて、最後ではちょっと感動もしました
絶滅した動物ばかりが来店する百貨店で人間のコンシェルジュが接客をしていて、試験採用中の新人が奮闘する話だけれど、お尻を押したら滑っていくペンギン?とか、神出鬼没の東堂さんとか、個性的な登場人物が多くて、全体的にとても面白いと思いました。
人とぶつかりそうになったり、指輪のケースを持った狼の人を、彼女に約束をすっぽかされたと勘違いしてしまったり、ミンクの父娘に勧める商品を間違えて大慌てでフォローしたり、羽を広げたクジャクに口を滑らせたり、失敗の数々も面白かったし、絵も全体的にイラスト風で可愛いかった。
ひょっとしたら、生産終了した香水を探すところとか、ひとつひとつの問題を解決する部分で、詳しくは描かれないお話があったのだろうけれど、尺の限られた映画ではそういう部分を簡単に済ませてしまうのはよくあることだし、むしろそのあっさりしたところがいいと思いました。
今の時代にこの映画、というのが面白い。
50代の私は、日曜日に家族や親族とデパートで1日過ごす体験をした最後の世代かもしれません。
誕生日やクリスマスにはプレゼントを、行事やイベントの時にはよそいきの洋服を、買ってもらっていました。
屋上の遊び場やお子様ランチもすごくいい思い出です。
アニメは、パステルカラーでかわいくて、眺めているだけでほのぼの。
ストーリーも、山場はないけど、温かい気持ちになります。
ただ、実際にここまでの接客をされたら、私はしんどいですが(^-^;
主人公の、お客様を笑顔にしたいという気持ちは、まっすぐ刺さりました。
周りの人を笑顔にしたいという気持ちを持つ人が増えたらいいなと思いました。
まずは、自分からですね。
帰り道、阪急百貨店本店に立ち寄り、クリスマスのウィンドウディスプレイをしばらく眺めました。
冬間近、幸せな気分の帰り道でした。
日本の接客が素晴らしい理由、詰まってます
周回遅れで鑑賞おじさんです。
今日は友達と。
同い年で、価値観が似てるのでやはりお互いに刺さってました。
ストーリーは王道。
設定の説明の取捨選択、フォーカスする部分にはちゃんと目を向けた上で、ただ捨て去るのではなくサラッと説明して、設定の理由付けみたいな仕掛けを用意しているところ、構成が見事の一言です。別に本筋の伝えたいことからブレるなら、この程度で十分だし、説明するだけで始まりから物語の奥行きが出て、見ているドラマがいかに尊いかを、描いています。
キャストの演技、よーくよーーーーく聞いてやってください。本当に覚悟決めてやってます。凄すぎます。ほとんどシチュエーションというより演技で感動しました。もちろんストーリーありきですけど。
映像、さすがはプロダクションIGです。演出は派手にやってくれてます。背景全てを動かすような実験映画チックな狂気的アニメ表現はありませんが、ちゃんとクオリティを確保してくれてます。
本題、この映画の本質は、接客において、日本の文化の象徴であり、難点であり、過剰であり、美徳です。
素晴らしいものであると同時に、見た人なら突き刺さったであろうあの動物の横暴を逃げずに描いているので、綺麗だけじゃないことを表現してます。
個人的には大絶賛ですが、評価を0.5下げてる理由は、正に日本の美徳とされるこの映画接客の有様を好意的に受け取れない人間が一定数いることと、映画体験としては凡庸であること(この映画がテレビのスペシャルとかで流れても相応に感じてしまうこと)が少しだけ評価を落とす要因です。
有り体に言えば、捻りがない。原作もそうなんでしょうか。展開の予想から超えてこないことです。
でもそれでいいんです。だって百貨店のコンシェルジュのお話ですから。
推しキャラはマンモスです。重厚感のあるキャラクターの中から揺れる感情が、いかに繊細であるかがわかると、とても素敵ですね。
1話完結の漫画をそのままアニメ化した感じ
作画のかわいさやテンポの良さで映画全体が見やすくはなっている。
ただ、ストーリーの中身のなさがどうしても拭えない。グランドホテル形式にしたいのだろうが、一つ一つの問題が小さすぎて映画になっていない。正直、他のドラマや映画で飽きるほどみた展開(レストランでのプロポーズや病気の子供へのプレゼントなど)で意外性がない。登場人物を動物にするのなら、動物特有の問題点を深ぼってほしかった。
あと、あの変な世界観はなんなのか。百貨店の外側は最後までほとんど映されないし、従業員に人間しかいないのわけわからんし。絶滅危惧種のために作ったテーマパークってなに?こわ
動物達が愛らしい🤭
なんか違う。。
アニメの質はものすごーく高いと思うんですが、話が・・・。
これは多分原作がそうなんだと思うからこの映画としてはしょうがないんだろうけど、エピソードが全部薄い気がして。
記憶にも心にもあまり残んない感じ。
ところどころで登場する上司みたいな人が「お客様を大事にしなさい、君はまだまだ」みたいなこと言うんですが、その対象が富裕層目線の、あまり深みのないこだわりというかわがままというか、そういうものなので、それそんなに大事?と思えてしまう。
絶滅動物をそういう富裕層VIP客に当てはめてるのも、なんか必然性がないというか、噛み合ってない気がしたし。
主人公は感じのいい美人さんでちょっと抜けてるけど一生懸命で、ていう確かに素敵なキャラクターなんだけど、その彼女が上記のような割とどうでもいいようなお客の事情(それも彼女には基本的に責任のないもの)に振り回されて、それを冷や汗かきながらも懸命に解決していく様が、あるべき姿、成長する姿として描かれるんだけと、、なんか違う気がしてモヤモヤしました。
実は自分も、デパートで買い物した時、あーあの店員さんの対応素敵だったな、あの人から買って良かったな、と記憶に明確にに残ってる人が、何人かおりまして。
そういういい記憶として残っている買い物のこと思い出しみると、そんなに大したサービスをしてもらった気はしなくて。
それよりも、その店員さんとのやりとりに、ただ買っただけじゃない楽しさがあって、それは例えば誰かのプレゼント買ってそれをあげるときに、こんな店員さんから買ったのよ、て話すのがすごくいい添え物になるような、そんな類の体験なんじゃないかと思うんですが・・・。
この作品も基本的にそういう素敵な購入体験を描く話なんだと思うけど、、自分にはあまりヒットしてこなかったなー、残念ながら。
なんでかなーと考えてて、思ったんだけど、お客さんが買いたいものを選んで購入するのを、手助けする。
それを真心で、自分の本音の優しさと思いやりを持って対応すれば、それでいいのでは?
買い物以外を過剰にサービスするのは、求めるのも変だし、やらせるのもおかしい気がする。
家来とか召使じゃないんだし。
そんなことしなくても、買い物に気持ちいい手助けをしてくれれば、それが値段以上の体験になって、それこそが我々が素敵だなーと思う大事なものなのでは?
その辺の感覚がこの映画は違いました。
長々と書きましたが、要するにまあ、自分には合わなかったというだけのことなんですが笑
映画館で幻想的な体験ができた!!
慌てん坊で頑張り屋の主人公が可愛いです。また、動きが多いアニメーションで単調にならず、エピソード間の継ぎ目等を感じない流れるような進行にProduction I.Gのプロの仕事を感じました。私は香水のシーンで泣きました。お客様のみならず、自分が関わった人々の夢の実現を後押しできたら、どんなに素晴らしい事でしょうか。自分のやってきた接客だけではなく、人生も何か雑だったなあと思いながら観てしまいました。明るく賑やかな百貨店の場景も相俟って、映画がまるで幻想空間となり、その中で人生でを見返すという貴重な体験をしました。また、そもそも北極百貨店とは何なのか、に少しだけ触れられているのも、謎めいていて良かったです。エンドロール後にチンベルが鳴るのも、給仕長の説明を呼び起こしてくれて上手かったです。
ほんわかします
東京国際映画祭に出品してたので気になっていた映画。
最近ほんわかアニメは物足りないものが多かったけど、これは下手にストーリー展開で奇をてらわず、淡々と進行しながら絵柄と色合いとキャラクターだけで魅せていたので70分楽しく見れました。ゾウのウーリーさんの最後のセリフ、重みがあってうるるときた!
やや今時ではないお客様至上主義、VIPならぬVIA(animal) 偏重など、逆の人権問題になりそうなところを相手が絶滅種の動物にしているから、見ているこちらもすみません、土下座でも何でもしますという気分になってしまう。このあたり設定がすごくよく練られてるんだなと思った。
原作立ち読みだけ見たけど、割と忠実な感じ。でもそこに色がつき動きがつき音がついてとても素敵な世界観ができていた。またやっていたらまたふと見てしまいそう。
胸熱
屋上遊園地も絶滅寸前
70分!という上映時間に惹かれてTOHOシネマズ日比谷の遅めのレイトショーで鑑賞したほんわかアニメ。シンプルな線で描かれる原作・西村ツチカの絵がとてもよくて、ギトギトしてない画面のおかげもあって、少しアルコールが入った状態でも集中力が途切れずに済んだ(まったく個人的事情)。
中盤で明かされる、絶滅した動物がお客で人間のコンシェルジュたちが手厚く接客するのはなんでか?という謎設定は、人間社会と野生動物たちとの関係を皮肉っていてなるほどと思った。ラストの広大な森にぽつーんはいろいろ解釈をつけられそうだけど、こんな神接客の百貨店そのものが今や絶滅危惧種ということか。百貨店で買い物をしなくなった自分が言うのもなんだけど…。
百貨店が憧れの場所だった
サービス業の醍醐味
素敵且つ名言が満載❕
やっぱりこういう事は、実写では到底(トウテイ)言い表す事自体が難しく&説得力に欠けて多分聞こうとしない。
人間達の誰もが心の何処(ドコ)かに<接客業をしてる様な人とかに尚更(ナオサラ)>(実は解(ワカ)っていて?
思っていても恥ずかしいのか?中々口には出せずに>閉じ込んじゃっている?
耳を全く傾(カタム)けようともしない事を、まさにコレこそがアニメーションの出番だぞ!と言わんばかりのナイスタイミング的の指摘のオンパレードの様に感ぜらえた!
私が勝手に思った事だが大分,色んな所でも,作品中でも,世間一般の中でもかなり耳にする様に見受けられるが、今や「お客様は神様!」と言うのは古い!何て耳にする機会が増えたように思われる。がしかし、人間として彼処(アソコ)まで1人のお客様に対して,アレだけ付きっ切り状態で入れる訳ない!なんて事を言おうモノなら、非現実的なアニメーションと言う事も何も解っていないという事になると思う。
※1つの百貨店の夢あるアニメの面白さである世界観が最高なシナリオの様に思えたのは、この作品の本当の主旨では無いのかな?なんて処。
真心のこもったやさしい物語
素敵な70分
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