ハントのレビュー・感想・評価
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頭の悪い私にはよく分からんかった。
登場人物は皆んなキムとパクで(嘘)顔も特徴ないおっさんばっか。 最後まで顔と名前と所属が分からず劇中での事象の理由にも 着いて行けないまま淡々と話は進み、ましてや全く興味のない K国近代史なんてだんだんどうでも良くなってきた所でお終い。 誰が勝って誰が負けたのか、勝敗は関係ないのかさっぱりでした。 唯一の良かった所は化粧をして前髪が目に刺さりそうなチャラい Kポップアイドルが出なかった事でしょうか。
日本では現代朝鮮史をほぼ扱わないので理解が難しい…。
今年336本目(合計986本目/今月(2023年10月度)1本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで)) 韓国映画といえばシネマート、ということで1か月ぶりくらいに行ってきました。とはいえ、結構な数の映画館で放映はされているようです。 結局タイトルに尽きる点があり、韓国映画といえば恋愛ものだったりアクションものだったりするものが多いですが、南北統一というテーマがリアル韓国(および、北朝鮮、便宜上、国扱い。以下すべて同じ)において残っているものであり、それを扱う映画もあります(「コンフィデンシャル~」も同じ枠とはいえる)が、扱う内容は日本では世界史になるところ、現代史については朝鮮史に限らず教科書ではカリキュラムの関係で「時間切れ」になることが多く知らない方も一定数おり(これは「高校3年3学期」が事実上存在しない、という実際の問題で、センター試験にせよ国公立・私学の2次試験でもこの点は配慮される)、かつ、その部分をモロについてくる展開になるのが厳しいところです。 以下、在日韓国・朝鮮人の方が多く住む地域にいる、行政書士の資格持ちという立場からの採点になります。映画の理科の一助になれば幸いです。 なお、以下においては、「映画の理解の助けになること」を述べるものであり、特定の思想や立場を押し付けるものではないことは明確にしておきます。 --------------------------------------------------- (減点0.6/日本において視聴するにはかなりの知識を要する、韓国国内において特殊な事情を扱う割にフォローが少なく「特定の層」に怒りが生じうる) まず、この映画は「1980年代に起きた出来事に着想を得たフィクションです」と登場しますが、明確に「光州事件」(1980年5月18日~)が念頭に置かれています(「光州」と「5月18日」だけはなぜか出てくる)。 また「チョルラナムド(全羅南道)が何とか」「アカが何とか」がかなりの方が詰まるのでは…というところです。以下、復習や予習もかねて近現代史に触れていきます。 日本が敗戦を迎えると、それまで支配されていた朝鮮半島は「とりあえず」落ち着きましたが、やがて新しい国を作る作らないという考え方で対立が発生しました。また、統治時代に(当時の朝鮮半島にも一部修正適用されていた)治安維持法で「反共」であった点は日本と共通していたこと、また日本による統治時代が終わると、逆に朝鮮半島自体がソ連(当時)、中国と共産主義国家に囲まれていたため、再び「反共」の考え方を取ることになります。しかしそもそも「政治思想」について上下関係はそもそも存在するものではありません。 当時の反共製作はすさまじいものがあり、済州島事件(1948年4月3日)、麗水・順天(れいすい・じゅんてん~)事件(10月19日)と「アカ狩り」という名のもとに無関係な人まで多くの方が犠牲になり、これらの度を越した行為に対して仕方なく逃げ込んできた人達が一定数日本にいます。日本の鶴橋はまさにそれに当たります。またこれらの事件から結局思想の対立が激化し、朝鮮戦争に繋がっています。 ※ 大阪市にあるコリアタウンの鶴橋は、済州島と麗水・順天出身の方で大半を占めます。 日本では「アカ」といえば「共産主義者」を指すか、それをののしる語程度にしか使いませんが、韓国では「悪魔」といった意味まで含みうる語です。そしてこれらの地域がちょうどチョルラナムド(全羅南道)で起きたため(済州島は当時。現在では特別区扱いだが、この事件当時がそうであったため、文脈によっては含む場合がある)、「アカばかりが住んでいる」などといわれのない差別を受けた時期があり、現在では当事者への補償などはじまったばかりで(2022年成立。ただし、コロナ事情もありなかなか進んでいない)、この映画は「ストーリーは架空です」といいつつ、扱っている内容が「特段意味もなく特定の地域に対する差別の実態」を扱っているところがあり、「架空なのか架空ではないのか不明」「当事者に対する配慮が足りない」「日本においては当事者(3世など)が見ることも想定できるが、配慮が明確に足りない」といった部分はどうしても指摘せざるを得ないところがあります。 実際、日本の鶴橋におられる2世、3世の方も、「現在でも」(2022~2023年でも)差別意識が残っている現状では現地にはとても帰れない(ちなみに、現在(2023年)でも、これら現地地域では一部立ち入り禁止の区域があります。白骨化したものが埋まっている可能性等が否定できないため。被害の全容すらいまだに解明されていないありさま)という事情があり、また本来「思想良心の自由として立ち入るべきものではない」「政治思想がどうこう」といったことで差別されかた方がいらっしゃることはこれは紛れもない事実で、「本作品はフィクションです」等で逃げて何も描かないのはどうなのか…(少なくとも光州は明示的に単語が出るが…)といったところで、鶴橋などこれらの事件で渡ってきた当事者の方からすれば「どうでもいいからちゃんと名誉回復せよ」であり、それを映画で娯楽として扱うことには(私は日本人ではありますが、大阪市に住んでいる、外国人問題を扱うのがメインの行政書士の資格持ちの立場からは)、かなりの違和感を感じます。 (減点0.2/暗号解読について) 韓国、北朝鮮においては、日本語でいう「ひらがな表」にあたるもの(専門用語では反切(はんせつ~)表という)は違いますので、北朝鮮語(便宜上の名称。正しくは「文化語」などという)との直接の解読はできません(以下も参照)。 (減点0.2/日本が出てくるシーンに配慮が足りない) 日本では、いわゆる「帰国事業」を国を挙げて行った割にたいした成果も得られないどころか、ここで多くの人が密入国しています。そして、これが日本における拉致問題を引き超すことになります(何らかの方法で入国してスパイ的活動をする人を、専門用語で「土台(どだい~)人」といいます。日本では1980~90年代ではラジオが24時間放送ではなく、ラジオ(NHKでも何でも)が終わると、「どこぞの国の暗号放送」が流れていましたが、それは「想定受信者がきわめて狭い」という事情です(よって、韓国語と北朝鮮語(文化語)が違うため、例えば鶴橋の韓国の方がそれを聞き取っても(乱数表を手に入れたとしても)「言語が違うので」「どうしようもできない」(何とか類推できる程度にしかならない)が正しい)。 なお、いわゆる「拉致問題」は日本では日本のことが多く報じられますが、韓国、中国、ロシア(旧ソ連)をはじめとした他の国にも存在します。 --------------------------------------------------- ※ 麗水(ヨス):人口30万人ほど。島が非常に多くあることで知られ、「韓国で海産を食べたいならここ」といった立ち位置。日本ではおよそ長崎県のようなイメージ。 ※ 順天(スンチョン):人口25万人ほど。古い時代のお寺や庭園が多く残っており、「古い時代の建造物などを見たいならここ」といった立ち位置。日本ではおよそ京都・奈良のようなイメージ。 ※ この2つは隣接しています(「麗水・順天事件」の表記からも明らか)。よって、韓国においてこの地域の観光旅行パックは一般に2都市を含んで紹介されることが一般的です(1日で2都市回れます。列車でも3駅しか離れていない)。
ほんとこの国嫌い
2023年劇場鑑賞226本目。 スパイ探しで罪のない人をなんの躊躇もなく拷問するばかりか、最初から違うとわかっている人まで手柄を作るために拷問で虚偽の自白をさせようとするのは最早無能。意味ないじゃんそれ・・・。 とにかく冤罪と射殺される人が多くて、マジでこの国嫌いだわってなりました。日本で何してくれとんねん。この一本前に観た沈黙の艦隊のなんと平和なことよ・・・。
全斗煥元大統領の肖像権には配慮しております
そんなのありか? と叫びたくなるくらい、自分の予想をはるかに超えた陰謀が錯綜する。 全斗煥独裁政権へのアレルギーは、いまだにすごいと見えて、全斗煥大統領は基本的に悪として描かれる。 KCIAの後継組織となる国家安全企画部の国内組、国外組の両次長が主導権を争っている中、アメリカで全斗煥の暗殺未遂事件が発生する。 北朝鮮が首謀したと見るのが自然で、大統領の極秘スケジュールを漏らした内通者の突き止めるために両次長が火花を散らす。 北朝鮮以外にもクーデターを計画している組織が現れるなど、事態は混沌としたまま、例の爆破テロ事件へ。 場所は、ビルマからタイに変えられているが、このシークエンスが、めちゃくちゃ見応えがある。武器も爆弾も盛りに盛って超ド派手な戦闘が繰り広げられる。 こんな大事な事を、ここでバラすか? なんていう三文芝居もありながら、事態の行く先は全くわからない。 冷静なれば荒唐無稽に思えるストーリーでも、鑑賞中はリアリティを感じる。その辺は、大変上手くできた作品でございます。
政治ネタはやや難解
結局は面白かったが韓国映画がやる政治ネタは毎度やや難解で途中理解が追いつかない。 補填で解説を希望する。 あと、主演の2人の顔が似ていて知ってる役者だから区別ついたが、知らない人はどっちがどっちか?分かりにくいかも。 スピード感あるサスペンスアクションが好きな方は避けた方がいいでしょう。 それにしても派手でスケールある点はさすが韓国映画と言うしかない。拍手です。
K国が崩れても沖縄は崩れません
学生運動やデモが激化する軍事政権末期の1983年、北朝鮮のスパイを見つけ出す為に、奔走する国家安全企画部の話。 ワシントンD,C,から始まって、韓国にもとったと思ったら今度は日本、とあっちこちに舞台が移り変わる中、誰がトンニムとなって行くストーリー。 登場人物が多いし結構複雑な人物相関で、特に序盤はしっかり観ていないとあんたは誰?どういう立ち位置?となったり思い違いをしたり…自分の理解力が足らないだけですかね? しかしながら二転三転と展開に結構派手なアクションもみせてくれて重厚且つ哀しい物語がなかなか面白かった…疲れたけれどw
意気込みは良し
イ・ジョンジェの初監督作品ということで、 意気込みは十二分に伝わってきたし、アクションは一級品であることは疑いはありませんが、 筋書きや人間関係がわかりにくいのが難点です。 80年代の空気はほかの映画からもよくわかっていますか。 ラストに近いシーンでイ・ジョンジェが住田隆にしか見えない点やファン・ジョンミンの無駄遣いなどあれこれ気になり、 次回作に期待です。
【”光州事件と、平和革命。”1983年、韓国安全企画部の海外次長と国内次長は夫々の思惑の元、”北の密偵”を探り始める。今作は”祖国”を愛するが故の二人の次長の壮絶な対決を描く哀切なる作品である。】
1.安全企画部、パク海外次長(イ・ジュンジェ)
・実は北朝鮮の凄腕諜報員。南北統一を平和的に行う”平和革命”を画策する男。
部下だった北の男の娘の”面倒”を見つつ、その娘も北の工作員なのである。
2.安全企画部、キム国内次長(チョン・ウソン)
・安全企画部に異動になる前の1980年に起こった光州事件で、民主化を求める若者達が軍に殺害される様を目の当たりにし、深く心に傷を負い、首から銀のロザリオの如く銀の首飾りを贖罪の如く掛けている。
■今作は、背景は違うが、二人の次長が頭脳戦、激烈な銃撃戦、諜報戦を仕掛ける中、劇中では実名は明かされないが、光州事件を引き起こした全斗煥大統領を暗殺すべく対峙する姿と、最後に心を交わす姿を描いている。
◆感想
・序盤から脳内フル回転で観た作品である。光州事件の概容は映画化された際に把握していたが、登場人物が錯綜し、且つ諜報活動も描かれているので、非常に疲れた。
が、その内容の重厚さ、銃撃戦の苛烈さには流石だな、と魅入られる。
・途中から、パク海外次長が全斗煥を暗殺し、”平和革命”を達成しようとする思いと、それに対し”北”の武闘派との確執も描かれている。
・キムが2010年、光州に派遣された際に目の当たりにした、愛する自国の軍隊が民主化を求め、デモを起こす若者達を惨殺する様。
ー 彼が再後半、全斗煥の乗った防弾車に対し、怒りの銃撃を何度も何度も加える様。そして彼は銃弾を胸に多数浴び、血だらけになりながら”パク・ピョンホ!パク・ピョンホ!”と懸命に止血するパク海外次長の名を”俺の代わりに、若き若者を虐殺した愚かしき大統領を殺してくれ!”と伝えるように叫ぶシーンは沁みた。-
・パク海外次長はその地位を保ち、キム国内次長の妻が逮捕される姿を見て”釈放しろ!”と指示を出し、”これを渡してくれ”と言って差し出す茶封筒。妻がその中を見るとそこには夫が首から掛けていた銀の首飾りが・・。
ー だが、彼も匿っていた北の男の娘に会いに行った際に、北の殺し屋達に銃撃される。北の娘に”新しい道を歩め!”と言って渡した新しいパスポートが哀しい。ー
<今作は、重くて、キツイ作品である。
が韓国映画界の且つての大統領の愚かしき行為や、今現在でも喫緊の課題である南北問題を主軸のテーマにしながら、見応えあるエンタメ作品として作り上げる底力を感じた作品でもある。>
北と南。
1980年代の韓国、機密情報が「北」に漏れた事で海外班と国内班が別々に行動し二重スパイを捜す話。
序盤相変わらず眠気がきてしまったのとストーリーが小難しくて100%把握出来てないんだけど、海外班長のパクと国内班長のキム、仕事のやり方、互いにの班の人間を疑い合い、どんどん対立してくんだけど、何かちゃんと理解出来ていないものの緊迫感はあり楽しめた!
あんだけ対立はしてたけどラストでちょっとだけ分かりあえた班長どおしって感じ。
ちゃんとストーリーを把握出来て観てればもっと楽しい作品だと思いました!分かってなくても楽しめたけど。
大エンタメ作品
「イカゲーム」の、というより韓国映画ファンにとっては「新しき世界」のイ・ジョンジェの監督・脚本・主演作にして、監督デビュー作というね。もちろん「イカゲーム」の世界的な大ヒットがあってのこととはいえ、出来上がりを観れば、予想を大きく上回る大エンタメ作品になっておりました! これならハリウッドに出してもひけを取らないディレクション、とは思うものの作品自体は韓国現代史のリテラシーがある程度求められるのも確か。 1980年代の全斗煥軍事独裁政権下での出来事を、史実を交えて虚々実々に描いており、主に、アメリカでの大統領暗殺未遂事件(無かった)、東京での北朝鮮核開発者亡命に伴う発砲事件(無かった)、タイでの大統領暗未遂殺事件(あった)と見せ場もたっぷり。 そしてそんなことになったそもそもの原因はやはり光州事件だという事実…あの事件が韓国の方々にとってどれほどのトラウマになっているのかと思うと、ただ哀しい… 演出も文句なしだけど、出演もスゴい。ダブル主演のチョン・ウソンの存在感、チョイ役の「人間国宝」イ・ソンミン、「チョンチョン」ファン・ジョンミン。イ・ジョンジェ人脈でヤバい人達がめっちゃ召喚されてるから。 これ観ないのはもったいない。必見の1本です!
スパイ合戦。
南北統一のためのスパイ合戦。力技で押さえつけるか民主化最優先か。分断する前は統一国家。顔も同じだから誰もが疑わしい上に思想も入り乱れて何が何だか。今にも続く解決不能そうで不毛な争いだよな。イケメンダブル主役で見応えあり。
難しかった…
チェとかチョとか似た名前が出てきて、顔と名前が一致しなかったり、 ◯◯隊とか◯◯党とか派閥が色々あって、 分かりずらい… それだけでも大変なのに、騙し騙されの諜報戦… 頭の中で情報や関係性を整理して理解し、ついていくのに必死… 映画を楽しむのに脳を使ったってより、 話を整理し理解するのに脳を高速稼働で使った感じで、 面白かったー!ってより、疲れたー!って感じです。 まあ、面白かった…けど。 『イカゲーム』は観てない僕ですが、脚本を兼ねたイ・ジョンジェ監督が、 脚本に4年の時間を費やした本作について、 「観客が今この映画を見るべき理由を考えるとともに、共感してもらえるよう、たくさん悩んだ」 だそうです。 疲れた…(苦笑)
こんなにも裏切られるとは!
今年ベスト級の映画。 シナリオが素晴らしい。裏切り、裏切られの展開から、自分の意志ではなく動かなければならない主人公二人が切ない。 ここまで二転三転では効かない十転は行ったであろう話運びがとにかく素晴らしい。 二人の主人公が待ち望んだ世界を実現するためになんと切ない選択だろうか。 アクションシーンが特に前半が見にくかった感じがする。 韓国、北朝鮮の深刻問題を一人の人間に落とし込んでいるところも分かりやすい。
南北は戦時下
一昔前の北朝鮮と韓国の情報戦を日本やバンコクを含めたロケーションで描いたスパイサスペンス。ところ構わずの銃撃戦でしたがさすがに日本ロケではあり得ない光景で唖然としました。途中から国内チームと海外チームの区分けがわかりにくいので人物関係が曖昧で集中しづらいのが難点か? 104
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