劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全852件中、441~460件目を表示

3.0とても味わい深いが、強烈な3D酔いが襲って来た。

2024年1月7日
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helio624

3.5そして生活はつづく

2024年1月7日
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萌える

東京のど真ん中。スカイツリーのそばで暮らすトイレ清掃員のおっちゃんの日常を覗き見る話。

派手な出来事もなく淡々と日常を繰り返す。
朝起きていつものルーティン、植物の水やり、仕事に行く車内のカセットテープ。そして仕事中にある自然の機微やちょっとしたユーモア。
おっちゃんの好むものは、人から見ればどうでもいいことかもしれない。
ただそれこそ住む世界が違うだけの話。人に踏み込まず一定の距離だけど、相手の好きを尊重するおっちゃんは超イケおじ。日常系リアル充実おっちゃん。

正直、見ていて単調だなーと思いました笑
全然会話しないし、流れる景色だけのシーンが大半。
でも本当の日常ってこんなものだ。なんてことない日が一番なんてことあるもんだ。
映画終わりにZORNや田我流、星野源さんの曲が聴きたくなりました。

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パンダマン

4.0「日々をかみしめ生きてゆく」芸術的一作

2024年1月7日
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楽しい

幸せ

寝られる

カンヌ映画祭で賞をとったようですね。
あまり邦画は見ないのですが、賞賛のレビュー多く今年の1本目として拝見。

初めのボロアパートシーンは古いながらも、主のこだわりや趣向が十二分に表現されており、貧しいけれど暮らしに満足している事がすぐに伝わりますね。植物を小さく育てている、玄関の鍵をキレイに並べている等、日々を丁寧に過ごしているのが伝わります。

作中の出来事も淡々と過ぎてゆきますが、主のほんの少しの表情の変化を通して心の機微が伝わります(迷子の子供が手を振ってくれたシーンの役所浩司の微笑みは、この映画の中でもトップクラスに好きです。
この映画、室内や自然、夜景が美しいんですよね。それも、本作の品の高さを支えていますよね。

起承転結がかなり薄いですが、解釈を観る側に委ねている芸術作品を拝見出来ました。

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ちはや

4.5恐るべしは柳井さん

2024年1月7日
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知的

幸せ

日々、同じルーチンをこなすように生きていくことは、実は、今もやっているのかも知れないけど、朝起きて空を見上げる。食事に際して、木漏れ日を眺める。そして、その一瞬をカメラで切り取る。こういう風に丁寧には生活していないかも知れない。日々、完璧な日と思えるように生活していくことが重要かも知れない。ただ、なかなか難しい…。
だから、多くの人が、この物語?に感動するのかも知れない。
この映画の主人公の平山のような人は、実はいないのかも知れないけど、そういう人がいることでキレイなトイレがあり続けることを願って、私財を投じてトイレを創った柳井さんは、恐れるべしか…。
そこに一番感動したかも?

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kawauso

4.0平穏な日常の美しさに気付かされる一方、『海外の反応』みてるみたいだなと客観視する自分も。

2024年1月7日
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役所広司がトイレの清掃員として日々の日常を送るという、ストーリーの概要を説明すればただそれだけの映画。日常の中の何気ない感動や美しさを切り取るのがうまい。たとえばふと空を見上げた時の木漏れ日だったり、見ず知らずの人とのちょっとした交流だったり、些細な幸せにフォーカスがあたる。無表情の役所広司が少し顔を緩ませるのをだけでなんかこっちまで幸せな気持ちになってくる!

「あなたにとっての幸せってなんですか」と聞かれた時に、「朝起きて布団を整え、着替えをして歯を磨く…そんな些細な日常が私の幸せです」という返答って一定数あると思うけど、その日常の幸せみたいなのが上手く映像化されていたなぁと思った!

仕事仲間が飛んで遅くまで残業してイライラしても次の日にはちゃんと補填の人がやってきて平穏へ戻る…
姪がやってきて、2人で暮らすという変化がらあっても2日後には母が迎えにきてまたいつもの日常へ戻る…
何か劇的な展開があるのかも!?と思ってもあくまでも日常に戻るというのがちょっとツボだった。笑

あと、最後の方の初対面のおじさん同士で影踏みするシーン、「では私から、いきますよ」とか敬語でちょっと気を遣いながらも笑い合って楽しそうにしてるのが微笑ましくて可愛かった!

人によっては眠気を誘うであろう静かな映画が、ここまで評価されているということに驚いた!キャッチコピーにもある通りに、「こんなふうに生きていけたなら」と多くの人が思っているんだろうなと感慨深くなった。

色々と考えながら観られるような余白が多い作品だと思ってて、鑑賞中も色々「どんな幼少期を送ってきたのだろう」とか、「あのママへの気持ちはどんなものなのだろう」とか、色々考えている中でふと客観視して観る時間も多かったので、
日本の日常が美しく映っているシーンを、『海外の反応まとめ』に書いてある美しい『ザ・日本』そのものみたいだなと思ったりしてしまった。笑(批判しているわけでも皮肉っているわけでもない)
日本好きの海外の人が観たら、「ZEN!!」と喜びそうだな〜なんて思いました!笑
日本の日常がここまで美しく描けるのは、海外の監督がつくってるからだよなぁ〜と。

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とも

2.5役所広司で成り立っている映画

2024年1月6日
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泣ける

知的

寝られる

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のりたま

5.0巡りくる朝へのときめきと感謝を胸に生きていく

2024年1月6日
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こんなにも透明感のある静謐な時間を体感できる映画は初めてです。ヴィム・ヴェンダースは、公衆トイレの清掃人である初老の男のつつましくも穏やかな毎日の繰り返しを淡々と描いていて、劇中では事件らしい事件も起きません。主人公の家は築50年くらいのアパート、趣味はカセットテープの音楽とフィルム式カメラ、1冊100円の古本の読書で、携帯はガラケーとアナログなライフスタイル。それでいて、彼の隠者のような毎日から目を離せず強く惹かれるのは、細くても他人とのつながりを持ちつつ決して争わず、平凡な日常の中にささやかな喜びをみいだす穏やかさが、現代の生活では得難いものだからだと思います。同じような毎日、でも少しの変化を感じ、今日も無事に朝を迎えることに喜びを感じる主人公の謙虚さ、清々しさが心に残ります。タイトルの意味がそこにあると気づき、とても満ち足りた気持ちになります。役者では、役所広司の自然な演技が胸に沁み入るようで、彼自身の代表作と言えます。他の出演者の皆さんも出番が少ないながらも、いい味を出していました。

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シネマディクト

4.5不思議と眠たくならない

2024年1月6日
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みき

4.0

2024年1月6日
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毎日同じ様な日々。
私も同じだが、殆どの人たちも同類だろう。

この作品を観て、朝、同じ仕事に従事する為に家から出る時に毎日、晴れていようが雨が降っていようが空を見上げるよう成ってしまったな。

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にるばな

3.5とても美しいフィクション

2024年1月6日
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とてもとても美しい映画だった。
「静謐」とはこういうことなんだろうな。
これが外国映画だったら、私は大感動しただろう。
でも、現代の日本は、少し近すぎる。
しみじみするには、現実が近すぎるみたいだ。

同僚の子が突然辞めてしまい、
1人で全部のトイレをこなさなければならなくなった平山が、やっと仕事を終え(随分暗くなっている)派遣会社に「こんなのは毎日はできないですからね」と声を荒らげて電話し、銭湯にも行かず、いつもの飲み屋にもよらず、本も読まないで疲れて布団に倒れ込む。

これがきっと現実だ。
私たちの毎日は「こんなの毎日は無理」な仕事量を、日々こなさなければならない毎日なんだ。
映画では、翌日には新しい代わりの人が派遣される。
ああ、これはおとぎ話なんだなって、思った。

しみじみ映画は、自分の日常・文化からある程度離れてないとダメなんだな、と思った。

私自身、他人から見たら、随分と平山寄りの世界に生きているように見えるかもしれない。
でも、自分の静謐を守りつつ、他人とのささやかな関係を築くなんて、めちゃめちゃ高度なダンスステップを踏むようなものなのだ。自分を守りすぎると、他人との関係は消えてしまう。
そんな村上春樹に小説の主人公のようなこと、現実に生きる不器用な自分には到底無理なんだ。
近すぎて届かない蜃気楼のような映画だった。

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三月☆うさぎ

4.0この年齢だからこその共感

2024年1月6日
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公園のトイレ清掃員をする主人公の何気ない「完璧な」毎日を淡々と描いていく。平凡な毎日が故に、ほんの些細な出来事に、大きく心を揺さぶられていく。
この年齢(59歳)だからこそ共感出来るのかもしれない、静かに時が過ぎていく、素敵な作品でした。

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あべしゅうさん

4.0熟れイケ爺主演の東京プロモーションムービー

2024年1月6日
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楽しい

幸せ

萌える

公衆便所掃除をする爺さんの映画で、主演の役所広司さんがカンヌで主演男優賞を獲得した映画、という前情報のみで鑑賞。
もっと社会派の映画なのかと思いきや、便所掃除は有名建築家によってデザインされた粋なもので綺麗なところしか見せず、主人公の生活も寡黙ながら行きつけの店に知り合いがいたりなど、それなりに充実した日々を送っている感じ。その点は期待外れでした。
ただ、元々渋谷のオシャレな公衆便所のプロモーションから始まった映画という事を思うと(ネット情報、パンフは売り切れで買えず)
大したストーリーも見せ場もないのに2時間の1本の映画として魅せられるものになっているのは凄い思うし、そこには主演、役所広司の役者力にかなり頼っているな、と思います。
ビジュアル的な面に絞りますが、御年67歳となってもスクリーンいっぱいに顔面ドアップでも惚れ惚れとしてしまうイケ顔、
度々挿入される銭湯での入浴シーンで魅せる裸体も年齢を考えればかなり締まっており、一緒に写るモブ爺さんとは一線を画しており、その点も個人的に眼福でした。
意味を求めず、ひたすら感じる(劣情も含め)映画だと思います。

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REO

4.0缶コーヒーはBOSS

2024年1月6日
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ミーノ

3.5何気ない日常が愛おしい

2024年1月6日
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主人公を演じた役所さんがカンヌ国際映画祭で主演男優賞をとったと知って観に行きました。
物語は東京の公園の公共トイレの清掃員の日常とエピソード。
一人暮らしの主人公の毎日のルーティーンの中の細やかな幸せだったり、突然の出来事だったりが映し出され、そして映像では表現されない人生の奥行までも感じることができる、そんな映画かな。
セリフの少ない映画だけれど、役所さんを観ていると心の機微まで伝わってきて、一寸泣けました。
「木漏れ日」って日本独特の表現なのだと知りました。
音楽も良かったです。
白黒の映像表現も面白かった。

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Jo

5.0光と影

2024年1月6日
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毎日、ルーティンをこなしながら、丁寧に生活を送るヒラヤマ。でも、木漏れ日がそうであるように、一つとして同じものはなく、日々、少しずつ変化していく。ささやかな人と人との繋がりも、明らかに互いに影響を及ぼし合って行く。何気なく、でも貴重な、一日、それから人生を感じる映画でした。

スタンダードサイズの画面に、いきなりのタイトルクレジット。「朝日のあたる家」が流れた時点で、掴みは100%OK、もうやばい、一気にヴィムベンダースの世界へ。最後のヒラヤマの表情も良かったですね‥

年の初めに素敵な映画を観ることがてきて、感謝です。

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Sakiko

4.0久しぶりの一人映画で号泣

2024年1月6日
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泣ける

子育ても終わり、独身以来の久しぶりのぼっち鑑賞でした。
この年になったからこそ共感出来たシーンが多数あり、自分のこれまでを振り返りました。
若い同僚への想いとか職場での微妙な立ち位置とか、淡々とした毎日にも変化はあり、、、
私より少し年上であろう平山さんのPERFECT DAYSの小さな幸せと自分が求める小さな幸せが重なり、何故か号泣でした。
職場の20代は退屈だったとの感想でしたが、ある年齢を堺に共感を得られる名画だと感じました。
心が動く時間をありがとうございました。

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punco

5.0初老の男性の生活を神話的な構造で描く

2024年1月6日
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知的

難しい

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あふろざむらい

5.0木漏れ日、光と影

2024年1月6日
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「TOHOシネマズすすきの」が11月にオープンした。
本道初上陸
思い立って行ってきた。
(使い勝手が良さそうな映画館)
金曜日・11時スタート
165席のほとんどがうまる盛況だった。

役所広司の滋味溢れる表情。
前半はほぼ無言。
ずうっと見ているだけで充足する。
ヴィム・ヴェンダース監督はたった16日間で撮影を終えたと言う。
(とても信じられない・・・つまり完璧に準備されていて、
(日本人の気質で、とてつもなく緻密で完璧な準備がなされたろう、

(平山の住居、粗末な二階建て、二階が二間、一階はほぼ台所しか
(見えない、台所には洗面を兼ねた流し台と瞬間湯沸かし器、コンロ、
(そして出しっぱなしの寝具・・・日本の和室で押し入れがない?
(なんと、
(隣室の押し入れは透明なコンテナで完璧な収納場所になっていた)

しかし16日と聞いて納得した。
平山一週間のルーティーンを確かに2回
繰り返している、
THE TOKYO TOILET CLEANING(?)のツナギの服は、
一週間の休日にコインランドリーで洗う。
平山が明け方に起きたて仕事に出かけたのは14回か、15回、
・・・だったかも知れない、
この映画はパーフェクトな以上にミラクル、
完成は奇跡だ、
ヴィムの撮影期間にアクシデントがひとつも起こらなかった、
地震も、台風も、交通事故も、スタッフの病気も、
ヴィムの健康も・・・

そして何より驚くのは、
アートな東京のトイレットットたちだ、
(特に建築家の坂茂=ばん・しげる設計の、外から見ると透明で、
(ドアを閉めるとオレンジ色のガラス面に変わる、
(慎ましく可愛いらしいトイレ、
(中に入ると楽しい、そうだが、そこは体験しないと分からない)

役所広司はこの平山という名の男を何ヶ月で作り上げたのだろうか?
役所は全身をカメラの前に差し出した。
心の中の全てを晒け出した。
結果、平山の心の揺れ、
朝イチに吸う空気、
見上げる東の空、
他者と触れ合い、
新鮮なフルーツのように繊細で傷みやすく傷つきやすい
心のひだひだ、
心の美しさを全て差し出した。
その心と身体の断面は顕微鏡で見た植物の葉痕のように
美しい、
ただただ美しかった。

トイレ掃除の無駄のない動き。
そのきめ細かい段取りと丁寧な仕事ぶり。
掃除用具の多彩さにも驚く、
隅から隅まで舐めるように磨き上げる
綺麗になったトイレットは平山の心に充足を与えているようだ。

起床して寝具をたたむ。
洗面をして髭の手入れ、
玄関に並べてある車の鍵、ゴツい時計、剥き出しの小銭を
順番にポケットに入れ、家の前の自販機で缶コーヒーを買う。
そしてカーステレオにカセットを操作して入れる。
「朝日のあたる家」byアニマルズ。
美しい朝のスタートにぴったりの曲だ。
ヴィムさんの東京は数少ない私が東京に持つイメージにとても似ている。
羽田行きのモノレールから見える景色だ。
首都高速に乗り古びた立体交差が見える、
決して瀟洒ではない庶民の住む家々。
二階建てで築50年はざらだ。
そんな東京に合っているのかいないのか?
お洒落なトイレットたち。
寄せ木細工のような木造だったり、子供たちで賑わう公園のトイレだったり、

平山はずうっと最後まで無口、
その方が、良かったのだけど、
でも周りの人が平山を黙らせてはおかない。
賑やかな後輩の柄本時生、
GFのアヤ(アオイヤマダ)は曲に一目惚れして平山のカセットテープを
掠めていく。
好き過ぎて返せなくなった曲はパティ・スミスの
「Redondo Beach」

妖精のような妹の娘・ニコ(中野有紗)が母親(麻生祐未)と喧嘩して
家出してくる。
平山は優しい・・・寝室を譲り台所で毛布にくるまる。
早起きして足をしばせ用意していると、ニコは仕事に付いくと言う。
いつもの神社の下にある大木の側のベンチで
サンドイッチの昼食。
ニコが言う、
「この木はおじさんの友だちなの?」
僧侶(平山)と妖精(ニコ)はふたりで
おじさんの木の
木漏れ日を見つめる。

妹がニコを迎えてきて言う、
介護施設に入ってる父親のこと、
「昔とは、違うから・・・
「会ってやって・・・」
頑なに悲しげに拒絶する、
恨み骨髄・・・なのか、
合わす顔が無い・・・のか、
どちらなのか分からなかったが、わだかまりは深そう、
平山の涙が語っている、

作品と同タイトルのルー・リードの「Perfect Day」
スナックの歌の上手いママ(石川さゆり)は言う
「毎日が変わらなければいい、ずうっと・・・」

今日と明日が違うから人生はステキ・・・
「Perfect Days」
新しい夜明け、
新しい一日、
新しい人生、

ラストで歌われるのはニーナ・シモンの、
「Feeling Good」

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琥珀糖

5.0小さな幸せを見落とさない生き方

2024年1月6日
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鑑賞したのは年の瀬。
訪れた映画館で「今年最後の映画かな」と思い何となく選んだ。
結果、見終わった感動の余韻は年始の今でも残っています。

慌ただしく生きていると見落としがちな小さな幸せ。

それが日々を丁寧に生きる事で
小さな発見に心踊らせ、
優しさに感謝し、
空や木漏れ日に美しさをみて、
幸せと喜びに浸り1日を終える事が出来る。

その反面、時には哀しみにも気付いてしまう…

そんな平山の些細な感情の変化を語らずとも、
平山の背景や感情を想像させる役所広司さんの演技が本当に素晴らしかった。

表情に現れる喜びや悲しみに感情移入させられ、何度も目に涙が登ってきた。

一年の締めくくりにとても良い映画を見させて頂いた。
映画の平山に出会えた事に心からの感謝です。

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もやすけ

4.5何とも切ない映画

2024年1月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

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きたのしまから