PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価
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退屈だったなー おしゃれ公衆トイレツアー?
この人、全部が嘘っぽい。
アナログをこよなく愛し
貧しいアパート風の家に住み(実際はそれなりの間取りだし、スカイツリーがあの距離で見えるとこで家の前に駐車場借りてるし)出退勤は直行直帰なのか?
朝も帰りも途中も都内移動でバンバン首都高使うし(それ経費ですか?)
植物を愛し(部屋にも鉢植えの緑があり)一部屋それ用のお部屋?
半分ボツになるような木漏れ日の写真を毎日撮って、
現像して溜め込んで、それなりの安酒屋っぽいとこで酒を飲んで、スナックのままに思いを寄せて、
しゃべらず寡黙な男気取って、古本屋で小説買って読んでる。
仕事は真面目にやってる体だけど、そのゴム手袋でさっきどこさわってましたか?と言いたくなる、ゴム手袋のままいろんなとこさわるし。
でも、そんな毎日がとても幸せです!って言いたそうな生きざまで最後のあの顔、
どうしたいのか全く分からなかった。
良い俳優も無駄遣いだらけ。何がしたいのか何も分からなかった。
良い景色、エモい画とおしゃれ公衆トイレ見せたいだけじゃない?
なんで評価されてるんだろう?
圧倒される素晴らしい映画
孤独と自由を生きる平山。トイレの清掃を仕事にし、単調な毎日を無理なく生き、小さな幸せを愛でる。この平山のような『変化のない日常』を生きることが最も難しいのが人間ではないか。
なぜなら人間は退屈や不安に耐えられず、変化を求めてしまう生き物だから。例えば、動物は将来への不安や過去の苦しみを感じなければ贅沢もしない。人間は動物のように今だけを生きることはなかなかできない。だからこそ苦しむ。
平山は姪に言う。世界はいろいろあって君のお母さんと自分は違う世界だと。ある意味、動物的な世界を生きている平山と人間的な世界にいる妹。姪が私はどっちの世界に生きているの?と聞く。
「今度は今度、今は今」という平山と姪の印象的なシーンは平山の人生観が伝わる。やっと自由を掴み取り、自分の人生を生きている。
人々との関わり、ちょっとの贅沢、特にラストシーンの感情が込み上げてくる表情。朝日の美しさに心が震え只々感動しているようにも見えたし、苦しみや悲しみが溢れ出しているようにも見えた。平山の人間らしさ全てが滲み出ていて、役所広司の凄さに圧倒された。素晴らしい映画だった。
心に刺さる
美しく、優しい世界。トイレの清掃員と言う職業にきちんと向き合い、一方で他者との交流を求めない。毎日、同じルーティーンで淡々と、自由に、かつ責任感を持って過ごしている。過去に色々な事があったのだろうな、と感じさせる、でもそれも詳らかには語られず、程よい感じに匂わせて、自ら他との交流をできるだけ断って生きる姿を描く。
そんな孤独かと思われるような日々の中でも、泣いてる子どもだったり、後輩だったり後輩の交際相手?だったり、姪だったり、偶然関わったり、向こうから飛び込んできた人や事件に対して本当に温かく、優しく、寄り添う姿。子どもを助けようとした主人公に露骨に向けられる母親の警戒の目、家族として心配を滲ませつつ、境遇に憐れみや蔑みの態度を示す妹、迷惑をかけっぱなしの上に平気で裏切る後輩とか、散々な目にも合っているのに、誰の事も攻撃せず、批判せず、時として心を揺らしつつも、淡々と日々を過ごしていく。毎朝、家を出るなり、空を仰いで見せる笑顔。本当に完璧な日々だなと心をつかまれます。現実には色々なしがらみや欲やプライドがあってあんな風に生きるのは難しいけれど、何一つ華美なものはないのに、心豊かで憧れる。
ジワジワ後味引きずる映画
トイレを掃除して風呂入って食事して寝るだけの映画が心に響くとは。いつまでも尾を引いている感じ。こんな感覚初めてです。自分は温かい家庭があって、食べログ見ては美味い物を探している部類の人間だけど、結局は毎日会社に行って家に帰って飯食べて、風呂に入って本読んで寝る。映画に出てくる妹家庭のような違う世界の人間かもしれないが人生は一緒。こんな生活していて良いのか?でも続ける以外の選択は無い。監督の奥様も傑作と言っていましたが、正に傑作。
木漏れ日から射し込む光は幸せへと導く人生の道標なのか
主人公、とにかく寡黙です。
朝、ご近所さんの掃き掃除の音で目を覚まし、植木鉢に水をやり、出勤の車内で缶コーヒーを飲みながらオールディーズのカセットを楽しみ、淡々と且つ丁寧にトイレ清掃員としての仕事をこなし、お昼にサンドウィッチと牛乳を飲み、開店直後の銭湯で口まで湯に浸かり、行きつけの居酒屋で野球を眺めながら焼酎を飲み、眠くなるまで小説を読む。
単調な毎日ですが、ささやかな出来事に幸せを感じるのか、この主人公、時々笑います。
途中、説明し過ぎない程度にほんのちょっとだけ、トイレの清掃員になった理由が分かります。
そしてラストシーン、主人公のいつもの笑顔の意味が少し分かったような気がしました。
気付いたら、見てる自分も泣き笑いしていました。
定期的に観たくなる♪
心地よくて平山さんという人間が好き。
穏やかな気持ちになれる。
仕事も頑張ろうと思える。
無口だけど、優しい目をした平山さん。
いつも笑み。
仕事は職人、仕事終わりの銭湯、行きつけのお店で一杯、眠る前の読書、最高ですね。
神社の境内でのお昼休憩に織り成す葉の撮影、カセットテープの音楽が良い雰囲気出してくれる。
休日は洗濯、掃除、カメラやさん、古本屋とお決まりのコース。これがシンプルでいい。
たまにスナックに行くという楽しみもある。
平山さんのルーティンはずっと観ていたい。
こころ優しく豊かになれます。
3回目も行くだろう。
変らないことなんてない。
何となくいいんですよねー
毎日が同じように思っても何かが違う。
変わらないことなんてない。
ほんの少しの変化を感じ取れたらそれでいい。
笑いたくなったり泣きたくなったり
日々過ごしていくと何かが起きる。
木漏れ日のように同じ形は二度とない。
役所広司は単調に見える演技を深く見せてくれました。
ラストシーンの役所広司の表情が素晴らしい。
さすがヴィム・ヴェンダース監督です。
吾唯足知。
本編を鑑賞後、公式HPの監督・役所広司さん・田中泯さんのインタビュー映像を全て見た。コンセプトはあっても、それをどう演じるか、どう転がるかを主導するのは、役者である役所さん次第。まるでドキュメンタリーのように見えるのは、実際にこの作品が、監督も予測不能のまま撮影されているからなのか。
平山、押上の風呂無しアパートに住むトイレ清掃員。朝目覚め、髭や眉を整え、歯を磨き、木々に水をやり、作業着に着替え、片手にいつものコーヒーを携え車で職場へ。カセットデッキで音楽を聴きながら。休憩はいつもの神社のベンチ、木々の合間から溢れる木漏れ日に目を細め。帰宅後、銭湯で汗を流し、いつもの店でいつものヤツを味わい、読書し眠る。
休日は休日でまた日課が決まっている。
凡庸といえば凡庸で、決められたルーティンをただ繰り返している、退屈な日々のようにも思える。でも、本当に退屈なのか?というとそうではない。平山本人は、その日々を自分で選択して生きており、その何もないようでいて、何かある日々に満足して生きている。
何の役に立っているのか分からない仕事をして、給与をもらってるけど満足できない日々に埋没する。ブルシット・ジョブという言葉が時折耳に入ってくるが、それと対極にあるのが、平山の選んだ道だ。多くを語らず、他者と比べず、ただ自分のなすべき事を誠意をもってこなし、満たされていく。「吾唯足知」、年齢を重ねるにつれ、この精神が人を一段高みへと連れていってくれるのでは、と感じる。京都・龍安寺の蹲踞に刻まれており、2023.11に訪れたとき、改めてそうだよな、と感じたのを思い出す。
ルーティンをこなす日々にも変化はあって。一日として同じ日はない。木漏れ日がその姿を刻一刻と変えるように。店にいる客も違えば、トイレを使う人々も異なる。初めて会う人と、あるいは、長く会っていなかった人と、時を共にすることもある。そこから新しい何かが芽生え、また新しい日々が始まる。
かけがえのない今を、一日一日大切に、丁寧に生きる。その積み重ねがその人の人生を紡ぐ。
平山の境地まではなかなか辿り着けないかもしれないが、feeling good な人生を歩みたい。
ありがとうヴィム・ヴェンダース監督
規則正しい主人公平山の生活を見ていてこんなにエモーショナルになるなんて自分でも驚きました。初めてちゃんとヴェンダース作品を見たのですが、彼の目を通した日本的世界がとても優しく美しかったです。それは作品世界が誇張や偏見に満ちたものではなく、普段私が当たり前のように見て通り過ぎていた世界だったからです。ミニマルな生活の微細な揺れや外部世界との共振、ひっくり返る内面世界は大きなドラマでした。ヴェンダース監督に依頼しこの作品を生み出してくれた日本のプロデューサーやスポンサー、関係者の方達に感謝します。そして、ありがとうヴィム・ヴェンダース監督。
好きな音楽を聴いてると、人生って自然に幸せになるんだなぁ🎶
Lou Reed、Patti Smith、Otis Redding、Van Morrison…etc、好きな音楽を聴いてると、人生って自然に幸せになるんだなぁ😌
キャストが全員日本人で、ドイツ人監督の不思議な映画🇩🇪🇯🇵
石川さゆりが熱唱する朝日のあたる家も良かった〜🎶
良い映画だった!!
たまたま観た映画だったが心が優しくなれる映画だった!
僕も二十代の頃は、トイレ掃除の仕事をしながら、六畳一間で風呂無しのアパートに住んでいた。
当時、僕は音楽活動をしていて、音楽ができるというだけで満たされていた。
銭湯行って、コインランドリーで洗濯が終わるのを待つ時間が好きだったな。
そんな僕も来年で50才か。
僕も平山と同じように日常のささやかな幸福を感じながら過ごすようにしているが、でもどこか満たされない思いが心のどこかに眠っているような感じがする。
繰り返しの中にある特別なこと
日々同じ繰り返しのようで、同じ日は全くない、そんな日常を細かく描写してる。役所広司の演技が素晴らしい。心にじんわり沁みた。色々と想うそんな作品。木漏れ日、良い言葉だ。
この監督の他の作品も観てみよう。
Blu-ray購入して、3回目の鑑賞。良いね。ニコはもっと出ていた気がしてたが、あまりでてなかった。じんわりと暖かくなる不思議な作品。やはり好き。
ウイスキーがお好きでしょ。もう少し喋りましょ
2024年映画館鑑賞8作品目
2月12日(月)イオンシネマ新利府
ハッピーマンデー1100円
監督と脚本は『パリ、テキサス』のビム・ベンダース
脚本はほかに『ホノカアボーイ』の高崎卓馬
1100円ということあって会場はほぼ満員
日本人はどうしても外国人に高く評価された作品や外国人監督が撮った日本を舞台にした映画に興味津々になってしまう民族
東京都のトイレ掃除のおじさんの日常を淡々と描いた作品
朝早く起きて植木に水をやり髭の手入れをするなど身支度をして家の前の自販で缶コーヒーを買い軽自動車を運転し首都高を利用し担当する公衆トイレに
昼休みは公園でいつも変なOLがそばにサンドイッチを食べるなど
仕事を終えたら自転車で銭湯に
地下の居酒屋でレモンサワー
寝る前に読書
時には馴染みのスナックに
古本屋で100円の本を買う
その繰り返し
職場の後輩の彼女登場したり
後輩が突然退職して夜のシフトもやる羽目になったり
家出した姪が泊まりにきたり
馴染みのスナックに入ろうとしたらママの元夫と遭遇したり
これがカンヌで賞をとる監督の作品なんだな
眠くなるとは客観的評価であり自分は眠くならなかった
こんな内容でも眠くならないのは監督がかなり有能なんだろう
スナックのママが石川さゆりとはなんて贅沢なんだ
しかも歌っちゃうし
これなら自分でも通いつめちゃうよ
ラストの役所広司の表情のシーンはわりと長めでくどかった
配役
トイレの清掃員の平山に役所広司
平山の職場の後輩にタカシに柄本時生
平山の姪の?ニコに中野有紗
タカシの彼女のアヤにアオイヤマダ
平山の妹のケイコに麻生祐未
街の灯り「イヴ」を営むバーのママに石川さゆり
居酒屋のママの元夫の友山に三浦友和
居酒屋の常連客にあがた森魚
居酒屋の常連客にモロ師岡
地下の居酒屋の店主に甲本雅裕
トイレを利用するタクシー運転手に芹澤興人
公園のベンチに座っているOLに長井短
古本屋の店主に犬山イヌコ
街の老人に田中泯
電話の声に片桐はいり
駐車場係員に松金よね子
写真店の主人に柴田元幸
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