「終始笑える映画監督の映画」チネチッタで会いましょう ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
終始笑える映画監督の映画
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ナンニ・モレッティ監督作品は初鑑賞でした。
こんなに笑える映画とはつゆとも思っておらず、
映画ならではの楽しさを味わうことができました。
40年間変わることなく映画を5年に1度撮り続けてきたジョヴァンニ(モレッティ)ですが
周りは変化していっているのに気づかないというか、それでも変わらない。
変わらないというよりも変われなかったのかもしれません。
であるがゆえに、妻や娘、映画撮影チーム、他の映画撮影チームと価値観があわなくなって
いることに最後で自ら気づく、気付かされていくという深みのある作品だと思います。
それを深刻になりすぎずに、随所に笑いを取り入れて最後まで見せきるところが
すごいなと感動しました。
好きなシーンは、
・車の中でノリノリで妻と歌い&踊るところ
・Netflixが190国で見られていますよとくどく話すところ(Netflixを小馬鹿にしているようにも見えました)
・他の映画監督の撮影を止めて、8時間にわたって殺害シーンについて議論を持ち込むところ
・首吊りシーンの演出をするところ
・娘の彼氏の自宅に向かうところ
・娘と彼氏の結婚を認めるところ
などなど、頭の中に刻み込まれるシーンが多く、なかなかこういう作品とは出会えないなと思いました。
映画好きな方には刺さるのではないかと思います。
年の暮れに良い作品に出会えてうれしかったです。
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talismanさんのコメント
2024年12月28日
年末にいいもの見つけた!的な映画に出会えるなんて幸せですね!モレッティ監督映画は慣れてくると、この監督の可愛さというか映画愛の深さというか、要するに個性がそこはかとなくわかってきました(私の場合ですが)㊗️