「予想以上に雰囲気系の作品でした 反面、予想外に赤い洗礼を受けました」チネチッタで会いましょう Sugarさんの映画レビュー(感想・評価)
予想以上に雰囲気系の作品でした 反面、予想外に赤い洗礼を受けました
クリックして本文を読む
正直感想を言おうにも、もにょもにょと口ごもってしまうする映画です。
ストーリーはあるものの、明確に語られない要素が多くある作品で、話を楽しむ余地が少なかったように思います。
自分の感性ではなかなかついていけない点が多く、好意的に努力してメッセージをくみ取ろうとした結果、
1.自分の信条や経験、過去の友人の出す全く実用的でない意見とに凝り固められてしまった映画監督と、教条主義的に党の言うことだけを是として孤立する映画の主人公や、現実に崩壊してしまった集権的な共産主義との対比
離婚の申し出や妻の不安、娘の結婚を受け入れ、映画製作にも柔軟に向き合った結果、映画生命や自分自身の命を未来につなげられた監督の姿と、ソ連の姿勢を共産主義の理想像と決めつけず、現実に即した姿勢を貫いた結果現代まで命脈を保っているイタリア共産党との対比
この二つの堆肥が物語の主軸になっているのだ、という解釈に落ち着きました。
人に勧められる感じの作品ではなかったです。
コメントする