劇場公開日 2024年11月22日

「やや難易度の高い映画ではあるがおすすめ」チネチッタで会いましょう yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0やや難易度の高い映画ではあるがおすすめ

2024年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年418本目(合計1,509本目/今月(2024年11月度)24本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 イタリアといえば独特なイタリア映画が年に数本か放映されていますが、その監督さんの日常を描きつつ、いろいろな思想等に触れあうなどの、比較的「知識水準」が高めな映画だなと思った一作です。

 多くの方が書かれている通り、この時期のいわゆる「共産主義」という概念をまず知らないと厳しいところ、イタリアのそれは「イタリア共産党」であり(それは、イタリアの建国(19世紀と比較的最近のお話)、こうした特殊な成り立ちでできたイタリアの歴史をある程度知らないと難しいかなといったところです。

 ただ「ある程度は」高校世界史の範囲ではあるし、イタリア映画は極端にレアではないものの上映される映画は多くはなく、求めてくる背景知識もややマニアックかなという点はありますが、それでも常識+α程度のお話なので見て損はないと思います。

 なお、作品にあたってこの映画の主人公は「イタリアのイタリア映画の監督」とあるように、ある程度のイタリア映画の知識・様式等を要求させるセリフが少ないながら出ます。数は少ないもののVOD等で検索をかけるとわかるので、どんな映画でもよいので、「イタリア映画」を数本見ているかどうかでも理解度は変わるかなというところです(とはいえ、年400本くらい見る私でもイタリア映画なんて10本あるかないかの世界ですし、その中でVOD落ちしている映画は少ないか)。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアですが、イタリア建国から今日(厳密には映画で描かれる時代)までは短く、そこに「イタリア共産党」というのが絡んでくるというのは教科書レベルの話なので、教科書なりなければいわゆるYoutube等での「歴史チャンネル」等見ておくだけでも違うかなというところです。

yukispica