「190カ国が歓喜する映画を…」チネチッタで会いましょう カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
190カ国が歓喜する映画を…
40年前から制作してきた映画は、自己満のみで、ある探求してきたモチーフが最期にあった。
そのあるものについては、自分は気づいていないが長年連れそうパートナーもそれには恐れていた。
それを資金不足で撮影中止となっていた映画を理解力と資金力のある韓国人の支援で撮影が再開でき、
その長く秘めていたモチーフの模範演技を監督がした時に、とんでもなく違和感を持ってラストシーンを変更する決意をする。
翌日、撮影関係者20名程度で、円卓会議でラストシーンついて皆んなの意見を聞くと、
全員が一斉に思い思いのラストを喋り出し、監督は傍観するだけだった。
そして、そのラストシーンは、あのモチーフと全く違うものとなり、
この映画の忌まわしく喧騒な始まりと反比例するものとなっていた。
そうそれは、権威的共産主義のソビエトのポーランド、チェコなどへの威圧行為や最近の映画作りの無意味で過激な暴力シーンなどに違和感を覚え他人の撮影を阻止してしまうなど挙動不審な行為を起こしてしまうそんな監督が、
嫌な政治への不満と服従、他人の意見を聞かない口論好き、人を愛せない自分など、
映画馬鹿な自分に気づいたとき、
映画のラストが変わった。
イタリア共産党も変わった。
奥さんも戻ってきたことだろう。
A Brighter Tomorrow
難しい映画でした。
それが良いとこかも知れませんね。
ブラボー
╰(*´︶`*)╯♡
チネチッタで会いましょう
「ローマ法王の休日」「息子の部屋」などで知られるイタリアのナンニ・モレッティ監督が、
時代の変化についていけない映画監督が痛い目にあって初めて大切なことに気づく姿をユーモラスにつづったヒューマンドラマ。
イタリアの映画監督ジャンニは、これまで40年間、プロデューサーの妻に支えられながら映画を制作してきた。
チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控え、頭の中はアイデアでいっぱいのジャンニだったが、順調だと思っていたのは本人だけだった。
女優は演出に口を出すばかりか政治映画をラブストーリーだと言い出し、
娘に紹介されたボーイフレンドは自分ほどの年齢だという。
誰にも理解されず、ひとり帰宅して目を覚ますと、今度は妻から別れを切り出されてしまう。
さらにプロデューサーが詐欺師であることが発覚し、資金不足で撮影が止まってしまう。
主人公の映画監督ジャンニをモレッティ監督が自ら演じ、モレッティ作品の常連俳優マルゲリータ・ブイ、フランスの名優であり映画監督でもあるマチュー・アマルリックが共演。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
チネチッタで会いましょう
劇場公開日:2024年11月22日 96分