「どこにもスリリングな要素がない」落下の解剖学 みる子さんの映画レビュー(感想・評価)
どこにもスリリングな要素がない
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いかにもフランス映画という感じ。説明的な前フリがなく、淡々と地味に進む。冒頭のあの気に障る音楽が本当にイラッとする。何かもっときれいなものを求めたくなる。音楽でも、キャストでも。メインビジュアルの雪の上への落下のシーンが一番インパクトがあったが、それで終わり。
夫の生前の描写がもっとあったらよかった。肝心の夫の人間性がよくわからなくて、ミステリー的な流れにするのなら、ちょっと不公平だと思った。
親しい弁護士の男性にやたらフォーカスしていたけれど、そんなに筋に絡むわけでもなく。冒頭の女子学生との関係もそんなに描かれるでもなく。普通の人間ドラマの印象。
あまりキュートではない少年と犬はよかった。
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