「隣は地獄なのに・・ザ・ギャップ」関心領域 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
隣は地獄なのに・・ザ・ギャップ
クリックして本文を読む
アウシュビッツの映画なので気が重く観るのを躊躇していた映画。ところが観始めるとホロコーストの惨状は全く描かれず収容所の隣で豊かに暮らす所長一家のホームドラマ風、これは数あるホロコースト映画の中でも異例ですね、恐らく大量のユダヤ人虐殺を行ったアウシュビッツのことは有名なので観客がそれを知っている前提で、真反対の平凡な家庭生活の世界を描くことで別の意味での人間の怖さを表現しようとしたのでしょう。
タイトルの「関心領域」は隣人たちの心理表現かと思ったらナチス親衛隊が強制収容所群一帯を表現するために使った言葉だそう、隣の所長の豪邸は実在したそうだ。
冒頭から3分近いブラックアウト画面や奇妙なモノトーンの夜のシーンなど撮り方も個性的、優劣はともかく、作家性が強すぎて難しい映画でした。
コメントする