「新しいかたちの反戦映画」関心領域 冬タコさんの映画レビュー(感想・評価)
新しいかたちの反戦映画
この映画はアウシュヴィッツ強制収容所の隣に住む兵隊とその家族の生活の様子を覗き見ている形式で描かれている。大きな展開があるわけではないが、生活の中に銃声、怒号、叫び声、何かしらの黒煙と不穏な景色、音が同時に描かれている中、登場人物誰一人も関心を示さない。
日本人が真夏に鳴くうるさい蝉に対して「こいつら求婚頑張っていてすごいなぁ」と関心を示さないように彼らにとっても日常の一部なのだろう。
この家族を外から見ている形で描くことで我々視聴者は登場人物たちとは違い、関心領域外で行われている悲惨な状況を感じ、戦争の愚かさを知ることができる素晴らしい映画だと思った。
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映画LOVEさんのコメント
2025年6月7日
今晩は^ ^遅くなりまして…
イイネにフォローも有難う御座います、
ナチ時代のドイツがリアルに感じられて
…日常の慣れなのか、恵まれた生活の為になのか違和感を感じる事って大事なんですね。宜しくお願いします^ ^