「モキュメンタリーっぽさ」関心領域 あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)
モキュメンタリーっぽさ
制作ロゴ、タイトルの後、画面は暗転、重苦しい音楽と共に約2分間真っ暗な画面を見せられ、一転して長閑な明るい風景。
ミニシアター系でやりそうな映画をTCXで鑑賞した。音がポイントの映画だから、それは良かった。
淡々とした日常の暮らしを見せられる。平和な、幸せな一家の日常。でも良く見ると、良く聴くと異常なことに気が付く。まるでモキュメンタリー。
家族は、家政婦の存在に気付いてないのかと思った。でもそんなことなかった。
終盤になると異常さに拍車が掛かる。レジスタンス?の少女の行動、ユダヤ人の記録、展示館となった収容所の現在。ユダヤ人が受けてきた迫害を知れというメッセージか?だからといっていまのイスラエルの行動を許せるか?
いまだから「アウシュビッツ」は忌避するけど、当時はまだただの地名。そこに暮らしを築いたら離れがたい日常になるだろう。そう、「フクシマ」も同じ。
「オッペンハイマー」に続いて怖い映画だった。
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