「対比の悲劇と生産性たる絶望。」関心領域 ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)
対比の悲劇と生産性たる絶望。
壁の真横で本当にこんな暮らしをしていたのかどうかなんか、どーでもよくなるほど、その落差に言葉を失う。響きわたる通奏低音と壁の向こうの声なき声と銃声。呼応する赤ん坊の鳴き声は、この落差を助長する。そんな彼らの生活に変化が訪れてから、(変わらず)多くを語らずに更なる惨劇に突き進む。ルドルフの吐き気は、ようやく領域の外に関心を飛ばすことができた証とも言えるのではないか。
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