「不協和音」関心領域 FMovさんの映画レビュー(感想・評価)
不協和音
途中はさまれる真っ黒なシーン、真っ赤なシーン、真っ白なシーン。その全てが不協和音で彩られ、心穏やかではいられなくなる。耳を覆いたくなるほどに。
監督は、登場人物に自分を重ねて欲しいと言う。この一見幸せそうな一家の生活に、違和感を感じ取れということか。自分も気づかぬうちに加害者になっているのではないか、と。
ヘス家の人々は、度々聞こえる悲鳴や銃声、人肉が燃える炎や煙を気にすることなく、日々を暮らす。
無視していても、気にしなくても、それは、いつか自分に返ってくるのではないだろうか。そう感じさせる映画だった。
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