劇場公開日 2024年12月6日

クラブゼロのレビュー・感想・評価

全54件中、21~40件目を表示

3.5ハネケより意思は明快

2024年12月11日
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ノヴァク先生は、
生徒たちを巧妙に統率し、
洗脳的な手法でその心を操る。

ハムハム

彼女の「教育」とは、単なる指導に留まらず、
心理的な操作を含んだ支配的な側面を持っている。

ハウスナー監督は、
映像によって観客の視覚と感情を巧みに操作し、
その心を徐々に統率していく。

圧倒的に多用されるズームアップ、ズームバック、
今までのハウスナー作品で,
多用されていたドリーアップ、バックのカメラワークは、
本作では数カットのみである。

その技術的な選択に強い意図を感じさせる。

ハムハム

登場人物たちの心情を神のように俯瞰し、
また悪魔的に一瞬でヨリ、ヒキ、
切り替えることで、観客を不安定な状態に追いやる。

ズームによるヨリ、ヒキの使い方は、
特に大きなスクリーンで観ると映像がチープに感じられる。

スクリーンが大きければ大きいほど、
ズームアップ、ズームバックはその効果が過度に目立つ、
映画では多用されない理由のひとつだ。
(アルトマンは逆手に取る、効果的に使う事に長けている。
マネをする監督、カメラマンもたまにお見掛けするが・・・)

しかし、ハウスナーはあえてその手法を選んだ。

この選択は、ハネケやオストルンドとは違い、
観客を不安にさせ、
感情的に揺さぶることだけを狙っているのではなく、

その映像的意図を明確に伝えようとしているように思える。

ハムハム

また、本作における色彩の使い方は、
特に前作『リトル・ジョー』から一層明確に表れている。

学校や家庭の壁、床に至るまで、
さらには登場人物の衣装にも一貫した配色が施されており、
その色調は単なる視覚的な装飾にとどまらない。

ウェス・アンダーソン作品に見られるような、
色彩の単なる遊び心とは異なり、

ここではそれぞれの色が物語や登場人物の心情、
さらには社会的なメッセージを強調するために用いられている。

一方で、音楽もまたこの映画の重要な要素だ。

奇抜な弦楽器の音や、不意に鳴り響く打楽器の音が、
物語の進行に合わせて奇妙に響く。

その音の使い方には、
まるで観客の神経を逆撫でするかのような不穏さと、
変な心地よさが漂い、
観客はそのリズムに引き寄せられていく。

ハムハム

音楽と映像、色彩が一体となり、
子供たちがエクストリームな異物に引き込まれていく様子が描かれる。

これこそが、
ハウスナー監督なりの観客に現実を突きつける方法なんだろう。

映画全体を通して、統制と調整が繰り返し行われ、
その中で登場人物たちと観客自身が少しずつ「洗脳」されていく。

しかし、それが単なる精神的な支配を意味するだけではなく、
むしろ現代社会のさまざまな問題に対する洞察を提示している。

最後の晩餐のようなラストカット、
静止画のような動画では、

そのすべてが集約され、
観客は自らが「ゼロだったクラブ」のメンバーに入信する、

あるいは、
拒否する、
または、
家族が入るとどうなるんだろう・・・

そこから何を思い、
どう感じるかは、観客一人ひとりの問題として残されるのだ。

ハムハムハム

『クラブゼロ』は、ただのサスペンス映画ではない。

それは、視覚的、音響的、そして色彩的に観客を巧みに誘導し、
心理的に揺さぶりをかけることで、
現代社会の深層(or浅層)に迫る作品となっている。

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蛇足軒妖瀬布

2.5モヤモヤ映画

2024年12月11日
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鑑賞方法:映画館

コンセプトは分かるし、洗脳怖いなーって感じるんだが、そこに説得力ない。食べる欲求がもっとあった方が良いし、禁を破って仲間からの仕打ち、侮辱、諦め等のキャラクターいないのはおかしいし。みんないい子に直ぐに洗脳されすぎ。
撮り方も前半はズームアウト、インを多用して面白かったがけっこう何回も出てきて飽きてしまう。
ファーストカットのグルっと回るカメラは期待を持たせた感じ。
ラストカットもエンディングの長回しも最後の晩餐的な感じなのか?
もう少し面白く出来たのではないかって惜しい作品。

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るい

3.0風味はA24

2024年12月10日
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色々説明してるのだけど眠くなる、眠くなる。私がこの講義に参加しても洗脳される前に寝落ちして、あっという間に落ちこぼれになる自信があります。皆んな消えて事件?!落ちこぼれたおかげ助かる自分😅
優秀なのにリッチな家庭なのになんで?この人がってカルトにハマってハメられてい様がよくわかりました。

全体的に薄味、スパイスがなかったなぁー

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Oyster Boy

3.0ベンが可哀想だった

2024年12月10日
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鑑賞方法:映画館

食べ物に向き合い、小さく切って、見つめて、口に入れて、よく噛む
量はともかく、この食べ方を真似したらダイエットできるかも?

なんか変な宗教みたいで怖かった
途中で抜けた二人みたいに、何かおかしいぞと気付ける人でありたい
生徒が持ってるトートバッグのマークが自民党(統一協会)に似ていたのは偶然でしょうか

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スーメタル

3.0ヤバいもの見たさだとOKだけど、真面目すぎると感化されてしまいそう

2024年12月10日
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怖い

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Dr.Hawk

3.0生徒たちの家庭がまあまあ訳あり。そこで孤独やプレッシャーを感じてい...

2024年12月9日
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生徒たちの家庭がまあまあ訳あり。そこで孤独やプレッシャーを感じているがゆえに、ノヴァクの教えを実践することで褒められ認められることで、自分の価値を形成しており、非常に危うい。裕福な家庭の子も数名おり、過剰消費を批判したり環境保護を口にしているのを見るとシラけてしまう。思想的にもう陰謀論の方向へと進み、取り返しのつかないところまでいくのもなんだかかわいそうだった。ベンのとこだけでも救われてほしかった笑 先生はなんで健康そうなの?

ここ1、2を争うくらい不快な映画だった。

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mono

3.5「食育」の皮をかぶったカルト洗脳をめぐる風刺劇。ハーム、ハーム、ハーム、ハム!!

2024年12月9日
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じゃい

3.0カルト宗教の方程式と同じ。

2024年12月9日
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ITOYA

2.0茶葉の栽培も農家です。

2024年12月8日
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笑える

単純

寝られる

名門校の生徒たちが赴任してきた栄養学の教師に洗脳され食べなくなる話。

自制心がーとか、健康的にーとか、環境がーとか、様々な理由から教師の宣う意識的な食事がなんちゃらという理論に生徒たちが洗脳されて行くストーリー…断食茶に秘密がなければあり得ないお話しだけどねw

何のデータも根拠も示されないのに洗脳され、どんどん視野が狭くなるアホな生徒たちと心配する家族達をみせていくけれど、先生あんたクラブ・ゼロのなんなのさw
そして何がしたいのさ???

風刺であったり問題提起であったりを孕んだブラックユーモアなのはわかるけれど、これだけの尺を使ってこれがオチ?という何の捻りもないヌメ〜ッとした終わり方だし、エンドロールも思わせぶりなだけだし、何だコレ?という感じで締まらなかった。

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Bacchus

3.0CLUB ZERO(映画の記憶2024/12/8)

2024年12月8日
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怖い

難しい

洗脳ホラー降臨。
グロとか精神攻撃型的なホラーではありません。
子を持つ親にとっては脅威に感じる内容かな。普通にちゃんとした親子関係気づけてればいいだけなんだが、、、
やり口が怪しい通販、新興宗教の勧誘、嘘臭い投資話と一緒w
心の隙間を狙うタイミングを良く心得てらっしゃる。ある意味気持ち悪いホラーですわ。
最初9月公開予定(館内予告は6月くらいからやってた記憶)だったのが後ろ倒しになって今のタイミングになったのはなんとなく理解。映倫さん悩んだよねwカットシーンも多そうだからディレクターズカット出たら観てみたいな。
間接タイプの映画だから万人受けはしないでしょう。個人的評価から0.5〜1低めが一般的な評価かな?
(個人的評価6点/10点中)

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motorad_kira

4.5クラブゼロは間違っていると言い切れない恐怖を描く秀作

2024年12月8日
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怖い

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ふくすけ

3.5多様な解釈が可能な”問題作”

2024年12月8日
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鶏

3.024-142

2024年12月8日
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少なからず人間は悩みや不安を抱えて生きている。心の強い人は前向きに生きられるが、弱い人や若者は何かを拠り所としようとする。

信頼できるか、善き者なのかは、
いつしか頼りた存在に変わり、
妄信的に縋りついていく。
カルト的な存在を見抜く力がないものが不幸になる。その家族も。

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佐阪航

3.5「先生」という名のカルト宗教

2024年12月8日
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新しく赴任してきた栄養学の教師が生徒たちに“意識的な食事”を説いていくが…。

意識高い系のその先まで行っちゃったような内容です。「ハム〜ハム〜♩」にすごいパワーがあるのか?

食べ物に関しては宗教だったり、思考だったり色々考え方はありますが、少食だと社会の束縛からも解放される、という考え方はもはや別次元…。そして次第に顔が青白くなっていく生徒たち。

学校のランチを食べずに捨てるのは環境に優しくないのでは(゚o゚;;

作品は色使いがキレイで、先生の単色のシャツも毎度可愛いかったです。

「食事」という身近な題材だったので、楽しめました。断食茶は飲んでみたい☕️

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Yum

4.5思想統制の怖さを思い知らされました。

2024年12月8日
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怖い

知的

難しい

ハマってしまう人と抜け出した人。その違いは何だったのか。
宗教ではなく食べる、という微妙なテーマによることも印象を強めています。
肥大化した食品産業に踊らされているのではないかと、健康に疑問を感じている人々につけこんでいるのか?彼らのほうが真実なのか?
自分は大丈夫という過信に陥らないために、このようなテーマには繰り返し触れてゆきたいです。
僅か2時間の鑑賞ですら何か正しいのか足元が揺らぐ恐怖を感じました。

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さとうきび

3.0怖い

2024年12月7日
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何かに心酔するって、本人は幸せな面があるかもしれませんが、回りから見ると怖いですよね。自分もダイエット経験があって食事制限した事はありますが、一定の線を越えると食べ無くても良くなるんですよね。

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ごっとん

2.0食べれる事は幸せです

2024年12月7日
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知的

絶食を勧めるカルト教師と賛同してどんどん洗脳される生徒のお話し。
個人的に人間は食べて生きていく。
食べれる事は幸せだと思います。
だから全く共感できない2時間でした。
観客を飽きさせない為なのか、音楽が印象に残りました。
だけど、それだけしか残らない映画でした。

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マコト

2.5オートファジー!?

2024年12月7日
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寝られる

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SAKURAI

1.5まったく面白くない

2024年12月7日
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まったく面白くない。
「どう?皮肉なことやってるでしょ」的な展開に、コントみたいな劇伴が余計に興を削ぐ。
久々に途中退場…

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ぱんちょ

4.0あの先生は、本当に絶食してる??

2024年12月7日
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怖い

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たかし