劇場公開日 2024年12月6日

クラブゼロのレビュー・感想・評価

全54件中、1~20件目を表示

3.5カルト先生と孤独な生徒と間抜けな大人たち

2024年12月7日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5地獄への道は善意で舗装されている

2024年12月7日
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鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

ジェシカ・ハウスナー監督の前作「リトル・ジョー」は、女性科学者が開発した幸福感をもたらす香りを放つ植物によって、周囲の人々に奇妙な変化が広がっていく話。今作「クラブゼロ」も、熱心な栄養学の教師ノヴァク(ミア・ワシコウスカ)が説く極端な食事法に、疑うことを知らない純粋な生徒たちがのめり込んでいく。どちらの主人公も人を幸せにする目的のため真摯に取り組む理想家だが、彼女らの善意がかえって人々を悪い状況に導いていく皮肉は、「地獄への道は善意で舗装されている」という欧州の古い格言そのものだ。

ハウスナー監督は同じオーストリア出身のミヒャエル・ハネケ監督に師事し、登場人物らが不条理な状況にじわじわと追い込まれるさまをブラックユーモアも交えつつ冷ややかに観察するように描く作風は、確かに師匠の影響を感じさせる。

一方で、「リトル・ジョー」での香り(嗅覚)や本作でのダイエット(味覚)という題材の選択、特徴的な建築を背景にした巧みな構図と服装などの印象的な色使い(視覚)、前作での雅楽のBGMや本作のマントラのような唱和(聴覚)といった五感の鋭さと繊細さからは、独自の作家性を確立しようとする意志がうかがえる。

ただし前作と比較するなら、非現実的な話を観客が受け入れやすくなるような“フィクション=嘘”の提示が弱いのが難点。「リトル・ジョー」では、脳に影響を及ぼす花粉を放出する新種の花を、視覚効果を用いてリアルに描いていた。だが「クラブゼロ」では、絶食が多幸感や高揚感をもたらすと説かれるものの、実践した生徒たちはまったく痩せないし(若い俳優たちの健康に配慮し、メイクだけで表現した)、スポーツやピアノ演奏などでパフォーマンスが落ちることもない。身体と脳の日常的な活動でもカロリーを消費していることが一般常識な昨今、「食べずに健康を維持できる」という大嘘をもっともらしく見せるようなSF的な設定や超自然的な力の存在を描いていたら、納得感が高まった気がする。

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高森 郁哉

2.0メシ喰うな!

2024年12月17日
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寝られる

妙にお洒落でテンポの悪い寓話。
支配と服従を語る上で、ノヴァクの威を借る思春期連中の描写はわかりやすく丁度良いのだが、いかんせん映画としての驚きに欠ける。
ハイセンス画角にこだわり過ぎて狂気が無い様に思えた。

信仰や依存は、今までの自分を捨てて何者かになれたかの様な高揚感を生む。人間は多幸感の前では余りにも無力。
俺の存在を頭から否定してくれ!

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や

5.0良薬?口に苦し

2024年12月17日
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怖い

周囲の無理解への怒り、
批判されると反発してさらに信じ込み、
最後は憐みの優しい眼差しになる、
という洗脳の過程が完璧に辿られます。

また、インテリアや服装など統一された配色、
旋律の希薄な単調なリズムだけの原始的な音楽など、
人間らしさの一部でもある雑然とした感じやムダを排除しつつ、
皮肉な視点の画面構成、グロい食事風景、
もう気持ち悪さ、不快感がすごかったです。

とはいえ、ここまで徹底した描写は、表現の境界を攻められる映画ならではで、
メンタル、生理的にネガティブな揺さぶりをかけられるのも
偶には貴重な鑑賞体験なのかもしれません。

過剰な正しさの追求の弊害、宗教的な幸福とは何か、
人間の生物としての存在意義、とか
いろいろと社会批判的なメッセージを考察したくなる暗示が
単なるブラックホラーに留まらず、映画を魅力的な印象深いものにしていると感じました。

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HK

3.5テーマがいまひとつ

2024年12月16日
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WELOVEMOVIES

2.0何か不完全な中途半端な作品

2024年12月15日
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BGMもコミカル調で観てて緊張感やカルトなシリアス感も物足りなさも

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ゆたぼー

4.5「オートファジー」

2024年12月15日
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知的

今年289本目。

新宿武蔵野館で。オートファジーの作品。空腹だと細胞が活性化する。2016年に大隅良典さんがノーベル生理学、医学賞を受賞した分野。本でよく16時間のプチ断食を推奨していますが普通の人には無理、10時間位ならブラックコーヒーだけで試した事があります。エンドロールどう撮っているんだろう、☆0.5プラスになりました。

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ヨッシー

3.0ディナーの前には観ないように

2024年12月15日
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本当にこんな先生が居たら、高校からなら洗脳されるだろうな。若いカップルはディナーの前には観ないのが無難。

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hanataro2

3.5典型的な北欧作品

2024年12月15日
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K.ベイ

3.0ポップコーンは持ち込まない方が…

2024年12月15日
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怖い

難しい

意識的な食事を指導し生徒達を心酔させて行く栄養学の教師を演じるミア・ワシコウスカ
シュールさ満開なハマり過ぎの表情と演技に意識が集中!

個人的には正直ヤマなしオチなし意味無しの
やっちまった系ジャンルか…な印象でしたし
一週間近く経ってもあの不気味な「むぅ〜むむぅ〜む🎶」が頭から離れないのでございます
ゲ◯シーンは不快感がマックスに押し寄せるわぁだし💧

子供達の不審な変化にすぐに気付かず
心も身体も健康でいられない子供達を育ててしまった親達も胸糞だし

ただ裕福な家庭の子供達の住む家は全てがキチンと整いカラフルな色彩の家具や何だかよく分からないけど😆興味をそそる手の込んだ食事…
肌にフィットする鮮色やパステルカラーのミアの装いや生徒達の制服のオシャレ偏差値は抜群にいい!男子のハイソックスがめちゃキュート!

途中退場されていた方もいらっしゃいましたが
奇妙な感情ががひと回りして蘇ってくる様な
クセ強で異色なスリラーでございました
…ただこんな作品の後でもしっかりお腹は空いてデッカいドーナツを美味しく頬張りました!

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ねもちゃん

3.5いろんな角度から見られて面白い

2024年12月14日
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kneewar

1.0今年のワースト

2024年12月13日
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いやあ、酷かった。訴えたい中身も、表現の意図も、リアリティも何もない映画。2024年のワースト映画。

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shohei1484

3.0悪くないけど、そんなでも無かった 予告が一番ドキドキしたかな 期待...

2024年12月13日
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悪くないけど、そんなでも無かった

予告が一番ドキドキしたかな

期待しすぎたか

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jung

4.0これ、どうやって撮ったの?

2024年12月13日
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ユウコ

3.0Eat Me

2024年12月13日
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ブレミン

3.5BRAINWASHER‼️

2024年12月13日
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キモキモグログロ🤮キモキモゲロゲロ🤮🤮🤮
(初めて観るタイプのグロに目を背けるほかなかった……)
映画鑑賞直後の印象は、★3.4。

自分もEXTREMEな食生活に走った経験があるから気持ちはわかる。でも今の学生たちはあたしの頃と比べて情報過多というかフェイクも含まれる過剰情報の世の中で何が正しく、何が誤りで 、また何が自分に合うのか合わないのかを判別するのが難しくなってると思うから生きるのが大変だと思う。

結局この映画があれこれ考える触媒となってるからただの気持ち悪いスリラーではない問題提起作だったんだなー、と考え改め、★3.8に。

『食べ方の異常』を大人たちがアレコレ言うけど、ベンのお母さんが外出する時は黄色を身にまとう『謎のこだわり』とか先生と生徒が一緒にいるところをみたという事実が一人歩きして『風評被害の温床』となっていたり、世の中にはよくわからないけど何かおかしいが溢れてるのに自分に都合の悪いことには蓋をする。

表向きはconsious eatingの必要性を謳ったヤバいクラブの話。
でもよくよく考えると、クラブの内部と取り巻く外部環境は一般的な政治/社会の縮図のようなものに思える。
いずれにせよ気持ち悪っ😅

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らまんば

3.0分かるけどねえ

2024年12月12日
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ストーリーはわかるんだけどねえ、といった感じ。
初期設定で生徒の皆さん痩せてるし、先生はがりがりじゃないし。
絶食って、リアルにきついしぼっとするしで、そこは表現してもらわないとね。
それでも、これ日本のホラーでとったらすごく面白くなったんだろうなあとか思った。

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khapphom

4.5カルト宗教団体

2024年12月12日
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Omi

3.0クラブゼロの笛吹き女

2024年12月11日
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笑える

怖い

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uz

4.5後味の悪さが堪らない魅力

2024年12月11日
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持続可能な社会を目指し、健康的な生活をするためにも、食生活を変えなければいけないというのはある意味で事実。しかし、それも突き詰めすぎれば、健康的な生活を阻害するし、生きていくことの喜びもおかしな方向に行ってしまう。

寮で暮らす子供たちに、「意識的に食べる」ことを推奨し、やがて「食べないこと」にエスカレートさせ、社会や家族から引きはがし、現代社会や親こそが間違っていると刷り込むことで、生徒から信者に変えていきます。

この物語に明確な解決はありません。正しいことと正しくないことのグラデーションの中で生きていく人間にとって、どこで立ち止まるべきか判断することはなかなか難しい。
本作でノヴァク先生が主張する内容を嘲笑することも可能でしょう。しかし、その態度がまた地球や子供たちの将来をより悲惨なことに繋げかねないわけで、我々は決して目をそらしてはいけない作品の一つだと思います。

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