「夏だホラーだ」ヴァチカンのエクソシスト MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
夏だホラーだ
ハリウッドの問題児、ラッセル・クロウの主演作。
私生活に多少(?)問題が有ったとしても、確かな演技力と存在感でファンの多い俳優です。この方の主演作というだけで劇場へ足を運ぶファンもきっと居るでしょう。所謂金になる俳優、Money making starという方なのだ。
けど電話器を投げるシーンで吹き出したのは自分だけでは無いはずw
そんなラッセル・クロウが悪魔祓いをする神父役。面白いに決まってる。悪魔にもグーパンしそうだが(笑)。
彼が演じたアモルト神父は数々の悪魔祓いをしてきた実在する人物らしいが、そんな神父をラッセル・クロウは酒と女性とジョークが大好きという元祖「エクソシスト」のカラス神父とは真逆のキャラクターとして実に魅力的に演じています。
やっぱりスターですわ。
そんな本作のストーリーは悪魔の出現から明かされる主人公の過去と相棒になる若手神父の過去、舞台となる廃屋と化したかつての教会の過去を織り交ぜて観客を引き込む見事な物だった。
けど肝心の恐怖演出が既視感の有る物ばかりだったのが実に惜しい。
まあこれは元祖「エクソシスト」が偉大過ぎたって事なのかな。(いま観ても超怖い)
とはいえ魅力的なキャラクターと謎を孕んだ展開からしっかりと盛り上げるクライマックスまで、娯楽映画としては充分に楽しませてくれる作品なので、夏はやっぱりホラーでしょ。って方は是非。
シリーズ化されそうなので、そちらにも期待です。ラッセル・クロウのアモルト神父の活躍を是非また観たい。
蛇足
やたらと人が吹っ飛ぶシーンが出て来るが、人間2メートルも吹っ飛ばされたらまず動けないのよ。
あと退魔師に名前を知られちゃいけないってのは日米共通なのが興味深いですね。