「愛があると正常位しかできない」花腐し uzさんの映画レビュー(感想・評価)
愛があると正常位しかできない
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同じ女性を愛した二人の男が、それと気付かず思い出を語り合う話。
「初対面でそうはならんやろ」とは思うが、柄本佑のキャラが「コイツ相手なら」と思わせる。
演技は総じて素晴らしい。
綾野剛と柄本佑は言わずもがなだが、今回は酔い(not酔っぱらい)の芝居がズバ抜けていた。
さとうほなみは相変わらず体を張るし、濡れ場が本格的過ぎる。
後で調べたら本職だったリンリン役とユジョン役にも、まったく引けを取っていなかった。
普通なら過去の方をモノクロにするところを逆転させ、栩谷と伊関の内面に当てるのは単純ながら効果的。
回想を含めほとんどのシーンが家の中なためか、一度場所を変えるなど配慮も見られる。
ただ、137分かける話かというと疑問だし、特にリンリンやキノコ関連は必要だったのだろうか…
最後、伊関が一晩で『花腐し』を書き上げ、何故か栩谷の漢字を知っているなど急に雑になったのもやや残念。
祥子の幻影が微笑んでくれた理由もよく分からない。
脚本に手を加え、「こうすればよかった」となったら、むしろ後悔は強まりそうだが。
序盤から謎だった、祥子が桑山と心中した理由がハッキリしないのもモヤモヤ。
百合ックスを呆然と眺める栩谷&井関と、エンディングで原キーに合流する綾野剛には笑った。
歌ってる祥子を眺める「あ、惚れてるな」という桑山の表情は白眉。
デュエットし始めた途端にそっぽ向くところも含めて、色んな意味で彼が一番純粋だったのでは。
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満塁本塁打さんのコメント
2023年11月16日
賛否両論みたいですが、私的には演技実力派 綾野剛、柄本佑 と濡れ場 観たかったです。近所でやっておらず、観れませんでした。確かに137分は尺長いカモですね。