アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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理解しようとかいうおこがましい気持ちは捨てようと思う
正直、最初に観たときは何が何やらさっぱりわかっていなかった。スカヨハの役のモデルがマリリン・モンローであるとか、リー・ストラスバーグやエリア・カザンといった演劇界映画界の大物と思しきキャラが登場していることとか、そういう裏設定をあとから知って、ようやく多層的な構造が見えてきた。とはいえ「マラーの死」の再現シーンに気づいたところで作品の理解が深まるわけではなく、考えれば考えるほど答えが遠ざかるようで軽く遠い目になる。でもその一方で、コロナ禍における隔離生活や核兵器に象徴されるきな臭い世界情勢など、われわれを取り巻く負の現実への目配せは確かに伝わってくるので、ただ「しらんがな」とも言い切れない。近年のウェス・アンダーソン作品は監督のこだわりが細かすぎ、観客を振り落としにかかっているのではと疑いそうになるが、おそらく本人はやりたいことを突き詰めているだけなんじゃないか。こちらも理解しようだなんておこがましいことは思わず、ただ目の前のものを受け止めればいいと思えるいいキッカケになった。そもそも100%の理解なんて幻影の過ぎないのだから。
分からん
誰かしらをモデルとしてるであろう昔の劇制作
そしてその劇中劇
荒廃した昔ながらのアメリカの町(カーズの町みたいな
妻を亡くしたカメラマン、そしてその子供たち
車もスクラップされる
身近に核開発がなされている
宇宙人が訪れて町の人々は隔離される
なんらかの不穏な雰囲気、破滅の臭いを漂わせながらも、普段通りのウェスアンダーソン通りに淡々と話は進む
制作の現場の白黒のシーンでも、このテーマは何?芝居が分からない、なんて言ってる
宇宙人はメタファーだ、何の?、分からない、と
うーん、分からない、、、
眠らなければ目覚められない、なんてことをみんなで言い出す
うーん、分からない
良いところを探すなら、普段のウェスアンダーソン通りの演出と美術
宇宙人が再訪した時のカオスな感じ
くらい
「ウェス・アンダーソン流「マーズ・アタック!」リメイク映画 」
本作のウェス・アンダーソン監督は映画にとってストーリーはもう二の次、三の次!と考えてるみたいです…。本作に起承転結やドンパチシーンはありません。ストーリーを追うだけだと、なんにも起こらないので実に退屈な映画です。ではストーリー以外でどうやって観客を楽しませるか?そこにこの映画の仕掛けが詰まっています。
①設定の奇妙さと演劇やフィクションへの愛
まず本作は、現代演劇の制作過程を追うドキュメンタリーのテレビ番組という設定で、テレビ司会者が劇の脚本家を紹介するところから始まります。脚本家は俳優や制作陣に向けて書き上げた脚本の設定を説明します。その脚本を映像化したものがこの映画、という凝った設定です。TV→舞台劇→映画という3重の入れ子構造のメタフィクションという構造です。しかもTV司会者や俳優はこの3重構造を行ったり来たりします。
脚本家(エドワード・ノートン)と主役俳優(ジェイソン・シュワルツマン)は芸術家同士の相互理解とリスペクトを通り越して男同士の愛を交わしてしまいます。
オーディションに合格した舞台俳優たちは一同に集められコーチから洗脳のようなセッションを受けます。そういう演劇制作の舞台裏もチラ見させます。「登場人物の皆が人生で最も深く心地よい眠りにそっと誘われる」シーンを挿れたいと俳優たちに語る脚本家。眠りとは一人ひとりが現実を離れ、それぞれの夢を見るということであり、その間は脚本からも演出からも完全に自由な時間になるということです。俳優たちはてんでんばらばらに眠りのシーンを演じ始めます。さらに全員で“You can’t wake up if you don’t fall asleep”というセリフを大声で連呼。まるで俳優組合のデモのスローガンを聞いているみたい。「眠りに落ちなければ目を覚ますことはできない」というこのセリフはもちろん、睡眠と覚醒のバランスが大事だと言っています。睡眠だけでもダメだし、覚醒だけでもダメ。睡眠とは【夢、フィクション、演劇、映画、芸術、物語、心の栄養】。覚醒とは【現実、リアルワールド、政治、経済、軍事、コロナ、金銭】。コロナ禍の間、人は夢を見ることを忘れていたのではないか。現実ばかりにかまけて、フィクションをおろそかにしていたのではないか。そういう俳優たちからの告発と怨嗟の声に聞こえてきました。
脚本のテーマが理解できなくて自分の演技に悩んだ映画の主人公は途中でセットを抜け出し、舞台演劇の演出家(エイドリアン・ブロディ)に会いに行ってしまいます。そしてそれまで写真でしか登場しなかった死に別れた妻に再会します。彼女は今は別の舞台に出演中の女優です。
普通の映画監督は、「作り物をいかに現実っぽく見せるか」に一生懸命でした。現実が主でフィクションが従。アンダーソン監督はつねに「作り物であること」を主張してきます。現実っぽく見せようなんてさらさら思っておりません。創造主アンダーソン監督の脳内妄想の中で俳優たちも観客も右往左往することになります。
②隔絶された砂漠の町
外界と隔絶されたかのような砂漠の町が舞台です。そこにはダイナーとモーテルとガソリンスタンドが1件ずつ、あとは天文学研究所しかありません。外界と繋がれるはずの高速道路は永遠に工事中です。登場人物たちはこのなにもない町に集められ、外部との接触を絶たれ、しばらく共同生活を強いられます。まるで映画の撮影のスタッフたちみたいに。
③美術と色彩
いつも晴れた青い空、植物のない砂漠、そこにポップな色彩あふれる大道具と衣装が映えます。
④音楽
50年代のノスタルジーあふれる音楽は気楽さ満点。「マーズ・アタック」オマージュの「Indian Love Call」が流れるのも楽しい!この町に取り残された5人のジャグバンド(白人4名、黒人1名)たちの演奏も古すぎて逆に新鮮!
⑤キャスト
戦場カメラマンという設定の本作の主役がもしブラッド・ピットだったらどうなったでしょうか。ただの保守的なノスタルジー映画でしかなくなります。「古き良きアメリカ」という牧歌的な設定の映画の主役にジェイソン・シュワルツマンとジェイク・ライアンの二人を据えること。とまどいと言うか含羞というか、常にどうして僕はここにいるの?と言いたげな表情で屈託を抱えた風情の二人。さらに、舞台演出家役のエイドリアン・ブロディ。彼らの表情と演技は異化効果満点!
⑥間の悪さと気まずさ
吹き出すような笑いはありませんが、随所に「間の悪さと気まずさ」を強調する演出が散りばめられており、映画を退屈から救っています。死者の遺灰を雑に扱うギャグはコーエン兄弟オマージュでしょうか。主人公の男は義父(トム・ハンクス)と気まずい関係にあります。
⑦風変わりな天才少年少女
発明コンクール受賞者の5人(男児3、女児2)の天才中学生たち。思春期真っ只中の微妙な年頃です。彼らはスマホもゲームも持ちません。ではどうやって遊ぶか。車座になって有名人の名前を付け足していく記憶ゲーム。牧歌的というかなんというか。でも天才なのでゲームは延々と終わりません。
常に無謀なチャレンジを繰り返す天才児の男の子。父になぜそんな無茶をするのか問われた彼は、「チャレンジしないと自分の存在を認めてもらえないから」と答えます。「自己の存在への根本的は懐疑と不安」という哲学的なテーマがさらりと語られます。主役父子のどこか不安げな表情にもそのテーマがうかがえます。この映画がただのノスタルジー映画でないのは、このテーマと彼らの演技があるからだと思います。
⑧収拾つかない子どもたち
主役のオーギー・スティーンベックには「異能の天才」と呼ばれる長男のウッドロウの他に幼い3人の娘たちがいます。お姫様と呼ばれるより魔女やミイラと呼ばれたいみたいです。社会科見学のバス旅行にやって来たらしい10人の小学生(男児6名、女児4名、全員白人で黒人もヒスパニックもいない)も出てきます。変な言動を繰り広げ映画をかき回します。天才児たちも軍による情報統制を軽々と破って情報を漏洩させます。大人の思惑になど全く従いません。最高裁で勝つまで戦う覚悟はアッパレです。
⑨Boys meet girls
主役の父子はそれぞれ、異性と出会います。有名映画女優の設定の女性はDVやアルコールの問題を抱えているようですが詳細は語られません。小学生の引率の若い女性の先生はバンドマンのカウボーイと出会います。未婚少子化の時代になんとも微笑ましいシーンです。
⑩脱力感満載の宇宙人とUFO
宇宙人とUFOの造形にはなんのやる気も感じられません。凝りに凝ったその他の大道具や美術との対比が鮮やかです。
⑪ノスタルジーと能天気さ
映画の設定は1955年ですが、1969年生まれのウェス・アンダーソン監督にとって、自分が生まれるはるか以前の1955年という年、あるいはその頃の風俗文化はどう見えるのでしょうか。自分の両親が青春を過ごしたはずのgood old daysなのでしょう。
遊んでるみたいな警察のカーチェイス、人ごとみたいな原爆実験のキノコ雲、ほっそい無害そうな宇宙人、遊んでるみたいな軍隊…。この映画には人種の分断やポリコレや幼児性愛者やドラッグやAIや経済格差や米中対立など、現実のアメリカを覆う深刻な話題は一切出てきません。現実社会の汚さダメさへの強烈なダメ出し、それがこの映画の能天気さの理由なのではないでしょうか。もしかしたら選択しだいでは、こんなポップな世界がずっと続く未来があったのではないでしょうか。
本作では飛来した宇宙人に対して何をするかというと、写真を撮るだけ。撃鉄は起こしますが発砲はしません。「未来や未知のものに対する過剰な不安と安易な暴力が今の暗い世界を作ったんじゃないの?」という監督のメッセージではないでしょうか。1996年に公開されたマーズ・アタックは地球人たち(特に大人や権力者)の間抜けなパニックぶりを描いた大傑作でした。その裏返しのような本作の地球人たち(特に子どもたち)は賢く冷静。彼らはちょっと戸惑ったような顔をするだけで、クールにシニカルに母親の死や宇宙人という異常な現実を受け入れます。「お母さんはお星さまになりました」とか「時がすべてを癒す」とか「神様」とかそんなちゃちな大人の嘘は彼らに通用しません。彼らは科学の力で真実を探求し新しいテクノロジーを開発します。それを悪用するのは親たちです。
本作にサブタイトルを付けるとすれば「まったく何も起こらない宇宙人飛来!非パニック映画!」。「Indian Love Call」の挿入でも感じましたが、本作はウェス・アンダーソン流「マーズ・アタック!」リメイク映画です。ティム・バートンのこと大好きなんでしょうね、きっと。
何これ?
砂漠の町に宇宙人到来というからSFものかと思って観始めたら、冒頭からTVの特番、この物語は新たなテレビ番組のメイキングを追ったドキュメンタリーだと宣うではないか。
劇中劇でも面白ければよいが、子供と大人の学芸会レベル、やっと出て来た宇宙人も一匹だけでアリンコのようなチープなアニメ、セリフは早口で、「眠らなければ起きられない」などとシュールなことばかり・・。
ウェス・アンダーソン原案・脚本・監督・製作とまさに独壇場、この異常な作家性ゆえ、コアなファンもいるようだが、私のような凡人には、何が何やら、さっぱり理解できませんでした。
You can't wake up if you don't sleep.
You can't wake up if you don't sleep.
眠らなければ起きる事は出来ない。
asteroidcityを駆け抜けるウッディー・ウッドペッカー(間違い、ロードランナーでした。すみません)『ビィーピィー』鳴かなかった!
『また、原爆の実験よ』って水爆実験の誤りだよ。この頃は原爆じゃなくて、『ATOMIC SOLDIER』って写真まであって、米軍はその写真をひた隠しにしていた。しかし、カウント・ベイシー等が『atomicbom』と言う爆破の瞬間のカタストロフィな写真をアルバムに使うなどして、水爆実験による人体への影響の研究とか言って誰でも知っている事だった。アルフレッドヒッチコックの『裏窓』と言う映画にもその写真が出て来た。僕は1957年生まれなので、ギリギリこの実験時期から外れているが、幼い時は虚弱でTVばかり見ていた。イヤイヤ、TVばかり見ていたので、虚弱だったが正しいかなぁ。兎も角、
なお、この街は架空であるが、『駅馬車』で有名な『モニュメント・バレー』で近くには『死の谷』と言う不吉な名前の谷がある。ネイティブアメリカンの居住区でもあった。
また、NASAや米軍の施設があり、少年雑誌やオカルト雑誌がしばしば『UFO』特集を組んでいた。
そう言った要素がキラ星の如くこの話には入ってましてね。
何だか分からない鑑賞者の皆様へ。
分からなくて当たり前ですよ。
ショートコントで見れば良いんじゃないかなぁ。小津安二郎監督の影響も有るのかなぁ?
なりきり!宇宙人お面(全3種)
劇場の入場者特典で「なりきり!宇宙人お面(全3種)」の配布あり。家に帰ってからお面つけて風呂場の家族に声かけたら悲鳴あげてました。ごめんて
この映画、バランスはよくないし宇宙人が力技すぎるけど私は好き。大好き。登場しなかった亡き妻と舞台裏で会うシーンが好き、こんな奇跡みたことない。扉越しで行われるはずだった別離のシーンは訪れませんでした、肩透かしでよかったです。安堵しました
別れが苦手な人に優しい物語です
寂しいけどこの先もきっと大丈夫だと思える
宝箱に入れたくなるような作品
あと娘たち…最高にかわいかったです
ウェス・アンダーソン監督の脳内を覗いて見たい!!
ウェス監督の脳内は複雑!!
監督が天才である事は確かでしょうけれど、
観客に親切か?と言うと多分ちょっと不親切。
でも「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ケ島」
「フレンチ・ディスパッチ」はとても面白かった。
この映画は、どっちかと言うとちょっとだけ苦手。
良かった所。
☆★☆宇宙船から宇宙人が降りて来て、
隕石を持ち上げて持って帰るシーンの面白さ!!
画面が透明感のある黄緑色に変わり、宇宙船も緑、
宇宙人は真っ黒い棒のような形態。
多分、宇宙人のセリフはなかったと思う
(でもクレジットには宇宙人=ジェフ・ゴールドブラムとある?!)
なんか仕草の可愛い宇宙人で愛らしい
(擬音かなんかあったのかな?)
そしてラストの方でもう一回宇宙船が帰ってきて、
ドスンと隕石を落として、返してくれる。
やはり画面は黄緑色の光線みたいだった。
宇宙船が軍隊が来て人々は足止めになったり
アステロイドシティは封鎖される。
この辺りはすごく物々しい。
そしてラストでは封鎖が解除になり皆・家へ帰ることになる。
★★変だった点、
TV解説者や劇作家(エドワード・ノートン)の場面が黒白画面になり、
言ってることとやってる事がまるで分からなかった。
戦場カメラマンのオーギーが、この役を劇作家から貰った後で、
ズボンを脱いでノートンとキスしてたのは、どうゆう意味?
☆☆微妙だったシーン。
スカーレット・ヨハンソンの一瞬のヌードシーン。
☆☆☆劇作家のモデル、
今知ったが、エリア・カザンだったらしい。
(エイドリアン・ブロディの白アンダー・シャツがセクシーだった)
★★★場面転換、
アステロイドシティのパステルカラーの楽しさと、
TV解説者と劇作家の場面のモノクロシーン。
何幕何場を告げる目次、
そこの場面転換でいちいち気持ちが途切れてしまう。
☆☆☆1955年の設定。
(第二次世界大戦の痛みも薄れ、ベトナム戦争前)
古き良きアメリカのノスタルジーもあるのかな?
(アメリカは戦争に負けた事がない・・とのセリフがあった)
☆☆戦争写真家オーギーとその義父(トム・ハンクス)
オーギーは3人の可愛いくて生意気な娘3人と天才の息子が居る。
妻を最近亡くして、火葬した遺灰をタッパーウエアに入れている。
結局タッパーウエアの遺灰はアステロイドシティの土に
埋めて帰る事になる。
普通の監督ならば、幼い3人の娘の痛みを感情的に描写するのだが、
あくまでも情緒的には描かれない。
☆☆☆マーゴット・ロビー、
役名は女優とだけある。
しかしマーゴット・ロビーのアップはやはり美しさにはため息。
☆☆ウィレム・デフォー
劇作家のスタッフの演技教師役。格好良い。
☆☆マット・ディロン
ガソリンスタンドでオーギーのクルマを壊す役。
豪華キャストは見応えがありました。
シュールな映像の面白さや、とぼけたウィットを楽しみ、
ストーリーの盛り上がりとか、エモーショナルな感動とかは、
ウェス監督の目指してる世界とは別なのかも!ですね。
ウェス・アンダーソンの王道…要心構え
もろもろあって、かなり久しぶりに映画をみれました!
大好きなウェス・アンダーソンの新作…でしたが、心構えが足りなすぎずついていけず、楽しみ切れなかった…。
アステロイド・シティで起こるもろもろの人間劇を劇団が演じる…という仕立てなのですが、いつものように劇中劇と劇中劇中劇を行ったり来たりの展開に最初の最初で入っていけず、物語に没入できずになってしまいました…。
アステロイドシティの50年代風カントリーのポップな色合いや娘たちの可愛い衣装や出てくるお店や汽車などのギミックの可愛さはいつも通り心奪われ、1本の作品の登場人物それぞれのストーリーを平行して描いていく、そのキャラクターやストーリーもとても面白いのですが…のっけから全体像をつかみきれず…。
ただ、全体像をつかみきれなくても、母を亡くしたこと=受け入れがたいことを受け入れながら、それぞれの理解の度合いなりに消化をしていこうとする子供たちの姿や、妻を亡くした夫の葛藤には感情移入してしまいました。
ちゃんと心構えをして、もう一回見に行ってきます!
レトロな街に集うちょっと変わった人々
中西部の隔離された街に集う人々と、そこを訪れた異星人との接触により起こる色々な出来事をコミカルに描く。
レトロな街並みやちょっと風変わりな人々たちのちょっとした行動がコミカルで心地よく感じられた。
また異星人たちもちょっと可愛く描く点も好み。
けど淡々と進む物語なので、好みはかなり分かれるんだろうなあ。
キャラクターを楽しむ
9月からの上映で、観たのが上映最終週。ミニシアターかTohoシネマズか迷ったが、どうせなら大画面で広く快適な方でとTohoへ。小部屋だったが、空いていたのでラッキー!と行ってみたら、ほぼ満席。隣は男子学生3人組で、私の隣の方はチュロスを食べているところだった。嫌だったけど上映中は食べないだろうと思っていたら、最後までポップコーンを召し上がっていた。ああ、ミニシアターにすればよかった。
この監督らしいきれいな色使いは好きです。今回はブルーとイエロー。この役はビル・マーレイだろうと思ったらトム・ハンクスで、カッコ良すぎ。いろんな変なキャラクターがいて、有名な俳優が沢山出ていて、面白いのだけど、ストーリーはつまらなかった。表舞台と裏舞台の設定になっていたが、裏舞台はなくてもいいかな。何でその設定にしたかったのかなと思った。
理解はできない
いつものことながら、一回で内容が理解できないんだよねw
ただ、雰囲気は最高にいい。
個人的にこの監督の作品は「間」かな、とおもう。人同士の会話の呼吸や、映像が切り替わるところの間がすごくいい。
絵は綺麗で、キャストも豪華。
見所しか無い。だけど、ストーリーは独特過ぎて理解はできない、っていう。
やっぱり好きだわー
見直さないとわかんねー。
前列の客の頭に視界を塞がれ、左右に動くその頭を避けて、マシな視野を確保することに集中力つかい、あんまり内容が入ってこなくて…
集中できる環境でも、早口の英語を聞きながら字の多い字幕を読んで、構成のややこしい映画文体を読み解くのに中々苦労するはずの作品なので、、、
絵がかわいいくらいの感想しかないのよ。
はまれなかった
正直はまれなかった。
ただただナンセンスなだけで、面白いと思えなかった。
画面はオシャレで眺める分にはいいんだけど…。
「バカバカしい映画作ってみました」、っていうわりにちゃんとしてるっていうか、悪い意味で保険かけすぎてるっていうか…。もっと思い切り低予算で作ったら逆に面白かったかも。「浅いようで実は深い」のが理想だけど、この映画は逆に「深いようで実は浅い」って感じさせる。
たぶん僕は勝手に「不思議惑星キン・ザ・ザ」みたいのを期待してしまっていたんだと思う。
作り込みは複雑、内容は単純。宇宙人は分からない。
舞台劇なのか、映画撮影なのか、現実なのか、曖昧な雰囲気を醸しだし、パステル調の明るい画面とモノクロの画面とで、構成は複雑。豪華な俳優さんが勢揃いしていて、独特のゆったり感。父親の悩みが解決して終わる?掴みづらい内容でした。
もう少し、 「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、笑えたかなと思いました。
以下ネタバレ
ウェス・アンダーソンらしい、
シンメトリーな画面レイアウトと
横移動のカメラワークと
テンション低めな登場人物たちは
見ていて心地よく、
映画全体の配色も
彩度低めな冷めたカラフルさで
映像は期待どおりな
楽しいウェス・アンダーソン映画でした。
でも、メイキング的な舞台裏の解説シーンが
モノクロ&スタンダードサイズになって
時々インサートされる構成は、
現実とフィクションの対比に
面白さがなく、
「アステロイド・シティ」をいちいちフィクションであることを強調するより、
「犬ヶ島」のようにフィクションのみの世界観で仕上げた方が
観客としては、現実逃避できるのになと思いました。
「アステロイド・シティ」の予告編を見ずに鑑賞したため、
中盤で登場する〇〇〇は面白テイストでしたが
特に声をだして笑えるシーンはなく、
少し冷めた感覚で
お洒落なユーモアをご提供いただいてる気分で
楽しみました。
「アステロイド・シティ」は
登場キャラクターに共感する作劇になっていないため、
登場キャラクターとアステロイド・シティの景色を
坦々と眺める映画でした。
お洒落なカフェでリピートしてモニターに流す
お洒落環境映像としては、需要がありそうな作品でしたので
お洒落な映画を見てる私はお洒落だよ層には歓迎されるだろう、そして
お洒落イキリをしたいときのデートムービーとしては
お洒落満足度の高い映画だなと思いました。
あとロードランナー的な鳥が活躍してほしかったなとも思いました。
もう少し、
「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、
笑えたかなと思いました。
「サン別冊」の監督で分からない映画らしいが、マーゴット・ロビーが出てるらしいので鑑賞。【再鑑賞】マーゴット・ロビーを探しにいく。
多くのレビューで皆さんが眠くなると言ってるので、分からなくても寝なかったらこっちの勝ち(?)というコチラにかなり有利な不公平ルールで試合に臨む。
完敗。
体調整えて鑑賞したのに、さすがはウェス・アンダーソン、ハンパねえと言うべきか。
マーゴット・ロビーも見逃したので惨敗と言ってもいいかもしれない。
内容はもちろん意味不明。取とりあえず、宇宙人が首を傾けてポーズをとるところが笑えた。
あと映像的には、空と建物のパステルブルーがきれいで印象に残った。町の外観や部屋の内装が、さもセットっぽい作り物感があってシンプルで美しいと思った。
マーゴット・ロビーを見逃さなかったら勝ちというふうに、ルールをもっと甘いものに変更してリベンジ(?)するか検討中。
【再鑑賞・追記】2023/10/XX(?)
前回はかなり寝てしまったし、マーゴット・ロビーも見られなかったので再鑑賞。
寝なかったし(一瞬うとうとしたけど)、マーゴット・ロビーもたぶん見れたけど、話はよく分からず。宇宙人がやはりカワイイ。
マーゴット・ロビーの顔をしっかり覚えてないので、見れたかどうかはおそらくだ。
わりと後半で白黒のときに、隣のビルのバルコニーに出てきた女優役だと思う。
世界観とクスッとくる笑いのセンス
何となくこうだろうな、って思ってたものと、内容的には齟齬が無く、驚くような展開は無い。
いくつもの寸劇がシーンとして展開していく作り。いいなと思ったのは、50年代の世界観と、映像の色味の雰囲気の良さ。
モーテル?の窓越しに展開される、カメラマンとスカーレット・ヨハンソン演じる女優とのやり取り。窓枠を画面のフレームに見立てての展開が斬新で、好みでした。
宇宙人にカメラを向けた時、宇宙人がポーズを取るとか、クスッとくる笑いが各所に散りばめられてるのも良い。
出てるのでわかったのは、その他、トム・ハンクス、ウィレム・デフォー、マット・ディロン。
マーゴット・ロビー、エドワード・ノートンはわからなかった‥
誰がどこ出てくるのか探しながら見るのも面白いかもしれません。
犯人はヤス
ダダ滑りしたジョークと深い意味がありそうで実はつながっていないストーリー
そのままエンドロールに入ってしまい、自分が致命的な何かを見落としてしまっているのかと反芻していると、最後の最後でネタばらし
たった一言で映画全体がどういう意図で作られたのかの謎解きをするえげつないミステリー
途中でいびきをかいてしまった後ろのおじさんは、ある意味監督の意図をしっかり受け取れていて、この映画にどっぷり浸かれていたってことになるのかな
わかったふりをする評論家への挑戦状的な映画なんでしょうなぁ
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