劇場公開日 2023年9月1日

「観たい度○鑑賞後の満足度◎ “目覚めたければ眠りなさい”…正論です。この監督の作品では今までで一番好きかも。」アステロイド・シティ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5観たい度○鑑賞後の満足度◎ “目覚めたければ眠りなさい”…正論です。この監督の作品では今までで一番好きかも。

2023年9月6日
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鑑賞方法:映画館

①大変凝った作りで、でもどこかふざけているようでもあり、大変不思議な魅力に満ちた映画である。
観ている間にまた観たくなってくる。
②‘こんなケッタイな舞台劇有るかい!’と思わせつつ、一見関係のない人々を不自然さなく一ヵ所に集める作劇はアガサ・クリスティ並の巧さである。
舞台から映画(映画の中では舞台だけど)へ、映画から舞台へ、そしてバックステージへ、かと思うとまた舞台から映画(映画の中では引き続き舞台だけど…ああ、ややこしい)へと脈絡のない場面転換・場面展開は作り物ならではの面白さである。
③そういうヘンテコリンな世界の中の登場人物たちを、ジェームズ・ノートン、ティルダ・スウィントン、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン(気だるくてふてぶてしい感じが宜しい)、マーゴット・ロビー(『バビロン』なんかよりこういう役の方が良いと思う)といった錚々たる面々がくそ真面目に演じていて楽しい。
④核実験によるキノコ雲が二回も登場するのは日本人としてはやや複雑な心境になるが、1950年代アメリカ西部の砂漠地帯と言えば核実験は切り離せない事実だし、実際に核実験が多く行われたネバダ州で撮影されたハリウッド映画の出演俳優の死因は軒並みガンだった(放射能原因説)という怖い話もある。

もーさん
トミーさんのコメント
2023年11月6日

共感ありがとうございます。
絶対、おふざけの部分有りますよね。本当に全て計算して作ってるのか疑っています、ウェスアンダーソン。

トミー