見たものの記録のレビュー・感想・評価
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映画を撮ることは見ること
試写会で鑑賞。
すごいものを観た。
としか言いようのない、形容し難い、しかしなんだかとても楽しい映画でした。
大笑いしたかと思うと、夢幻のなかを彷徨っているかのようなシーンもあり、そしてホラー映画?って思うほど恐ろしいシーンがあるかと思えば、夏の幻のような美しいシーンもある。
え?え?え?ってなってるうちにどんどん時間と空間を超えて映画は疾走する。
映画を撮るために集まった役者さんたちと監督が並行宇宙を行ったり来たりしてるうちにそれが映画になってしまった・・・とでも言うのだろうか。
コロナ禍のもとで4年かけて断片的に撮りためた映画の部品を4次元的に組み上げて創り出された軌跡のような映画です。
個人的にはこの映画の絵がすごく好き。オールドレンズの質感とかフレアとか望遠レンズの圧縮効果とかが好きな人が絶対におおっ!てなるような観たことないような絵がたくさん観れるし、夏の暑さと湿気がダイレクトにスクリーンから伝わってきます。みたことのないものを観たい、映画には意外性がほしい、なにかとんでもなく尖った映画が観たい。そんなひとは必見だと思います。
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