「いつの時代も犬は一途 (ただ人間は…)」石岡タロー ボイスさんの映画レビュー(感想・評価)
いつの時代も犬は一途 (ただ人間は…)
飼い主を何年も律儀に探し続けた実在した犬の物語。
実際に演じたワンコたちにも保護犬がいて、名演を見せていました。 よく頑張った!!
序盤に犬へのつらい描写があるので(具体的な描写はないものの)見る人は少し覚悟したほうがよいかも。
いつだって犬は飼い主のことを信頼して待ち続けていますね。
ただ、問題は人間側。
昭和の話で時代背景が大きいのはわかっています。
わかっていますが…
幼稚園児と犬だけで家から離れた駅まで行かせる。
数年にわたって家でタローを飼っていた用務員が校長からの指示が出た時に「自宅で飼います」とすぐ言わない。
娘に聞かれてもはぐらかしたのに、殺処分の日が過ぎてから急に連絡して迎えに行く。
これらは全部人間のエゴだと思ったので、犬がこれだけ一途に頑張ってるのに、人間はなんでこんなテキトーなんや
、人のエゴに振り回されててつらいなってなって、感動できませんでした… ちゃんと犬に向き合え!
用務員の娘ちゃんがめっちゃ優しかったので、救われました笑
毎日駅まで犬が来ていたのなら、少なくとも毎日とは言わず、毎週末にはぐれた駅にいくなどしていれば会えたし、駅に犬を探していますっていう張り紙をするとかすればこんなに長い時間探す必要なかったんじゃないかなって思いました。
まぁ、駅までのところで犬を応援する人や学校の生徒たちなどとの交流は温かみがあるし、校長も改心はしていたのでよかったです。
いろいろ言いましたが、犬の演技だけで見に行く価値があるので、是非見てください。
徐々に公開劇場も増えるようで、大阪と名古屋でもやるようです。
クラウドファンディングや協賛で制作されており、インディーズ映画なので、グッズやパンフレットを購入して応援しましょう!
ポストカードセットが特にかわいいのでおすすめです。