「タロー、ありがとう」石岡タロー cathyinsalinasさんの映画レビュー(感想・評価)
タロー、ありがとう
号泣してしまい、ハンカチなしでは見られない映画でした。ポスターやパンフレットの表紙のタロー君の寂しそうな目といい、そして健気に石岡駅に進んでいく姿に心を動かされない人はいないと思います。動物はこんなにも人間を思い続けることができるのか、そしてこの子の力になって守ってあげる人たちの愛の深さを感じました。タローには人をひきつける力があると感じ、そしてタロー自身がとても魅力のある犬だったのだろうと思う。タローを演じた犬たちのうち2匹は保護犬であったことも、飼い主と別れてしまった実際のタローとどこか重なっており、演じたワンちゃんたちの寂しそうな表情がより悲しくも美しく見えます。
犬は3日飼われれば恩を忘れないと言いますが、タローはずっと忘れなかったことが心に残ります。人間が忘れている、あるいは忘れつつある思いをタローが、そして映画を教えてくれます。
また、昭和の街並みも車も非常に印象的です。懐かしい昭和の街並み、人々の行きかう様子、学校の雰囲気、初めて見たのにどこか懐かしい田舎の広い国道、そんな懐古的な観点から見ても楽しめると思います。犬が大好きな方、昭和の街並みが見たい方、懐かしい昔の車の見たい方、どんな方にも見ていただきたいと思います。
石岡東小学校長役の山口良一さんのセリフも心に残ります、
泣いてしまう映画ですが、Heart Warmingでした。
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