「もっと色んな人に知って欲しい、沢山の人に愛された犬。」石岡タロー ひじこ。さんの映画レビュー(感想・評価)
もっと色んな人に知って欲しい、沢山の人に愛された犬。
子供の頃駅で見た、白黒の垂れ耳の犬の写真。
タローと云う名前のそのコにこんな壮大な物語があったのを知ったのは大人になってから。
そんな物語を演じたのは元保護犬達。
素人ならぬ、素犬(?w)のその自然な仕草や表情、時折垣間見えるあの哀愁のある瞳...きっとタローもそんな瞳で石岡駅の改札を見つめていたんだろうな、と思うと涙が止まりませんでした。タローが駅で待つ事になった経緯は犬を飼っている人からしたら色んな想いがあるかも知れないけど、みんながタローを愛して、想い続けていた事には変わらない、昔も今も。そう思いました。
舞台挨拶で監督も仰ってた様に、元保護犬が主演を務める、またひとつ可能性が広がった作品でもあると思いました。実物も本当に可愛い...!
劇中の風景や小物に至るまで当時に拘ったとの事。生まれた年より少し前のモノだったのですが,見慣れた地元が、行き交う人々のファッションが違うだけで全く別世界に見えたのが凄い新鮮でした。
今回待望の公開になり、沢山の人達愛されたタローの犬生を、もっと沢山の人達に知って貰いたいと思った作品です。
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