「わかりやすさを求めてはダメだろうか」白鍵と黒鍵の間に kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりやすさを求めてはダメだろうか
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原作は未読。だからこそ映画としての作り方はこれでいいのだろうかと思ってしまった。小説ではみなみとひろしは別人として描いていき、後半に実は同一人物だったとすることが驚きの展開になりうる。でも本作のように、(サングラスはかけているものの)みなみとひろしを池松壮亮が演じてしまうと、これ同一人物だよね?と思いながら観ることになってしまう。
いや、それを感じながら観ても、問題なく観ることはできたし、それなりに面白かったから大きな不満はない。たぶん昔の銀座の雰囲気や、奏でられるジャズがよかったから。特に池松壮亮のピアノ演奏シーンがいい。演奏している指の動きのアップから徐々に引いていくとそのまま池松壮亮が動かしてたのか!ってなって少し驚いてしまった。
それなりに面白かったが、ラストの分かりづらさにモヤモヤしてしまう。うーん、こういうものだと言われてしまえばそれまでだが、もっとわかりやすさを求めてしまってはダメだろうか。
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