劇場公開日 2023年7月7日

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「揺るがないウクライナのアイデンティティ」キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた) regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0揺るがないウクライナのアイデンティティ

2023年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

第二次大戦下のポーランド(現ウクライナ)を舞台に、ウクライナ、ポーランド、ユダヤ人の家族を描く。あまりの救いの無い展開に気が滅入ってしまう。タランティーノに『イングロリアス・バスターズ』をセルフリメイクしてもらって、再度映画の中で虐待者を殲滅してほしいと心底願ったほど。
ウクライナほど戦禍に見舞われた国はない。ソ連やドイツによる迫害を受け続けた三か国の人々。彼らの唯一の癒しで生きる希望の糧となるのが、ウクライナ民謡「シェドリック」。この歌は、ロシア侵攻を受けている現ウクライナ人達のアイデンティティの証となっている。いくら住まいを破壊されようと、いくら虐待されようと、そのアイデンティティは揺るがない。

regency
regencyさんのコメント
2023年7月8日

>Mさん
ウクライナはチェルノブイリ原発事故といい、とにかく負のイメージがありますが、辛いからこそ意義ある作品を生み出せる土壌が伴った国と言えます。

regency
Mさんのコメント
2023年7月8日

心に残る映画でした。この映画を世界中の人々に見て欲しいと思いました。
今も同じようなことが繰り返されていると思うと胸が痛みます。

M