ジュリア(s)のレビュー・感想・評価
全7件を表示
感想メモ
すごく好き
違う決定をしていた自分、という設定はよくあるが、この作品は偶然によって人生が分岐していく点が良い
落ちたパスポートに気づいていたら、本屋で店員とぶつかっていなかったら、コインが表だったら、そんな些細なこと、自分では殆どどうしようもできなかったことによって人生が変わっていく、まさに運命のいたずら
でも正解のルートなんて無い
それぞれ分岐した人生の先にそれぞれの苦悩、幸せがある
最初は分岐が少なくてどのジュリアか分かりやすいが、途中からちょっと分かりづらくなるのが難点
職業と恋人関係、子供辺りで推測するのが適当かな
今日のオススメはクソ女のサラダよ!
好きだなぁ本作💕父の言葉ー音楽の力で立ち直れ
主人公ジュリアは、期待されたピアニストだったが、事故に遭い右手大ケガでせっかく授かった子も流産。1年後に別居していた夫と離婚。
①高校音楽教師、流産して離婚していた。
肩までの髪、
母を見舞い医師と出会う。娘が教え子なので、医師と一緒に暮らすかどうか悩む。
熱心な指導で不良を合唱部に。その不良、
絶対音感を持つテオをコンサートに引き入れ、ピアニストに発奮。
医師に愛を告げるジュリア。
2028娘に子供ができ孫を抱く。
おばあさんになり、テオは指揮者に。
テオからの感謝の言葉を受け、
テオ指揮のコンサートも見守る。
教え子たち、夫義理娘、孫、皆から祝福される。
❤️早くに自分のプライベートに諦め仕事に打ち込んでいたが、思わぬ出逢いで相手もジュリアを必要としていて、ジュリアの拘りが無くなり素直に感情をぶつけ幸せに。数十年後、義理とはいえ孫も抱くことができた。さらには、
熱心に入れ込んだ教え子の出世。
立派になっても恩師ジュリアを忘れず、招待し、聴衆に紹介。教師として至福の瞬間。
②幸せな結婚をして二人出産、娘と息子。
国立音楽院で優勝したが、足りないモノがあると悩んでいた。
夫が親友と浮気していたのを偶然電話で気づく。母危篤。
本人が自殺未遂した為子供と引き離され会わせてもらえなくなる。
2人とも難破船。
父の優しい言葉
「いつまでもいろ。」
「音楽の力で立ち直れ。」
「音楽はおまえの中にある。子供の元へ帰れ」
一人暮らしでカフェで働く。団子ヘア。
親権を取りたいと娘カミーユに電話するが、
そっけない。
偶然勤務先で浮気相手と会う。皿を投げつけ手をケガして救急車で搬送途中、娘カミーユの発熱を知り救急車で回り、すんでのところで救い救急搬送。
カミーユを救うことができた。
母としての面目躍如。子供たちと和解。
❤️幸さ結婚して子供も授かり幸せ絶頂期。
しかし、家庭がある故、公演活動に足枷がかかり、内面では満たされないものを感じていた。
信頼していた人の裏切り❗️
このジュリアが一番精神的な苦労をしたと思う。人生わからないものだ。
しかし、力強い父の言葉が支えてくれる。
最愛の娘を助けることができ、本当に良かった。
⓷年の差夫婦、ひっつめ髪。
演奏の印象を氷の女王と言われ、活発に公演活動している。
夫としっくりいかず別れ、
同級生ギター弾きナタンと再会して付き合う。
公演で母に曲を捧げている途中母亡くなる。
❤️マイペースな公演活動。仕事のことでいろいろ悩むが、気のおけないパートナーを得て心リラックスしてプライベート充実して仕事に励む。仕事一途なジュリア。
④ベルリン在住、金髪で夫と娘。
離れて事業をしていて母余命少しと聞き、帰国するがまにあわずに。父から母の指輪を貰う。
ピアノ工房を経営していて父も楽器職人なので
父に協力依頼して一緒に。
❤️若い頃父と合わず家を出て家庭を持つ。母の引き合わせか、父と打ち解けるようになり、仕事面でもお互いを必要として父と住むことになる。時が経てば親とも仲良くなれて幸せに過ごす。
四人四様の人生。ピアノに携わり、
そのピアノ🎹や音楽によって再生され、
自分の人生を生き抜く。
”あのとき違う道を選択してればもっとよい人生が送れたのでは”
”あのとき違う道を選択してればもっとよい人生が送れたのでは”そんな風に振り返ることがある。ちょっとした選択で枝分かれしたあるピアニストの4つの人生を描いた映画。結局、どの人生も悲喜こもごもで、どれが一番なんて言えない。とにかく今を一生懸命生き、悲しみと向き合い今の幸せを存分に享受しながら前に進むしかないということを教えてくれる。そして、大きく枝分かれした人生だけど太い幹のように変わらないのが親子の愛ということも実感させられる。とってもおすすめの映画。
すべての道は、幸福へ続く
まさかの一日5作品鑑賞、その③。
予定してた4本がすべて陰惨なものだったので、幸せ成分がほしくて追加。
あらすじには「4つの展開」とあるが、途中でどれがどれと地続きなのか考えるのをやめた。
最初の分岐ですら、パスポートを拾う/忘れる、エレベーター/階段という程度の違いでしかない。
それこそ無数の別れ道の一端でしかないのだと思う。
チャプター式でなくクロスオーバーさせる手法は新鮮。
それでいて、髪型や服装、表情芝居でも違いがうまく演出されており、混乱は少ない。
登場人物も極端に性格が変わるなどはなく、あくまで一人の人間として描かれています。
大きな山場は存在しないものの、複数の人生の浮き沈みが絡まり、退屈はナシ。
交通事故もありきたりで予測はついたが、タイミングずらされたせいで声が出ました。笑
主演は17歳から80歳までを見事に好演。
(80歳の外見が綺麗すぎたので、そこはメイクに頑張ってほしかった)
どんな人生でも不満や後悔はあり、逆にどんな道の先にも幸せになる方法はある。
そんな風に思わせてくれる秀作でした。
個人的にラストは、幸せそうな老ジュリアの表情を、どの道の先か判別できない形で見せてほしかった。
ルー・ドゥ・ラージュ
ルー・ドゥ・ラージュの主演ということで予備知識無しで脳死で観に行ったのですが良い意味で裏切られました。
バタフライ効果や平行世界といった一見SF要素の強い題材を巧みな構成と編集でドラマテイストに見事に描き切っていました。
「ひょんな事」「誰にもでの日常に転がっている偶然」でまったく別の人生になる!
大きな事柄や事件は共通しているのに、そこに「存在」している主人公の人生によって受け止め方は同じでも乗り越え方や終わり方が異なるのは当然なのに収束のさせ方が秀逸すぎる!!!
最後には各世界の主人公がそれぞれ求めていた物、失っていたものを手に入れフランス映画なのに後味が良かったです(笑)
どんな運命や人生にもある喜怒哀楽を120分に凝縮しきっている傑作でした。
何気ない事で変わっていく人生
人生、山あって谷あって、分岐があって、どちらが良かったのかは終わるその時までわからないのかもしれない。
人生は素敵だ。
ちょっとわかりにくくなるとこくらいで素晴らしい映画
映画って良いよね。な作品
生きる活力になる良い作品でした。
全7件を表示