「すべての道は、幸福へ続く」ジュリア(s) uzさんの映画レビュー(感想・評価)
すべての道は、幸福へ続く
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まさかの一日5作品鑑賞、その③。
予定してた4本がすべて陰惨なものだったので、幸せ成分がほしくて追加。
あらすじには「4つの展開」とあるが、途中でどれがどれと地続きなのか考えるのをやめた。
最初の分岐ですら、パスポートを拾う/忘れる、エレベーター/階段という程度の違いでしかない。
それこそ無数の別れ道の一端でしかないのだと思う。
チャプター式でなくクロスオーバーさせる手法は新鮮。
それでいて、髪型や服装、表情芝居でも違いがうまく演出されており、混乱は少ない。
登場人物も極端に性格が変わるなどはなく、あくまで一人の人間として描かれています。
大きな山場は存在しないものの、複数の人生の浮き沈みが絡まり、退屈はナシ。
交通事故もありきたりで予測はついたが、タイミングずらされたせいで声が出ました。笑
主演は17歳から80歳までを見事に好演。
(80歳の外見が綺麗すぎたので、そこはメイクに頑張ってほしかった)
どんな人生でも不満や後悔はあり、逆にどんな道の先にも幸せになる方法はある。
そんな風に思わせてくれる秀作でした。
個人的にラストは、幸せそうな老ジュリアの表情を、どの道の先か判別できない形で見せてほしかった。
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