「「タラレバ」による人生のサンプリング」ジュリア(s)　エロくそチキン２さんの映画レビュー（感想・評価）

人生の岐路における選択、思えばたくさん間違いを犯してきたような、そうでもなかったような、、、

そんなことを考えずにはいられない作品。

今作の始点は1989年の秋、パリに住みピアニストを目指す高校生のジュリア、ベルリンの壁崩壊のニュースを見て、もしベルリンに行っていたら、行っていなかったらといういきなりの岐路。

そう、これは「タラレバ」によりジュリアの人生を4つサンプリングした作品。タイトルの(s)は人生の複数形だったのですね。

改めて人生に正解は無いと思わせてくれる優しさに溢れた作品だった。

ただし自分的には『レッド・ロケット』の余韻が消えていなかったので物足りなさは否めなかったかな。