ミッシングのレビュー・感想・評価
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リアルなドキュメンタリー
石原さとみさんが女優人世を賭けたのが解かる程の崩壊役がもの凄い、記憶に新しい『山梨キャンプ場女児失踪事件』に重なる物語。
母と娘という固く尊い絆を不可解な事象で剥奪された猛烈な悲痛、顔のない見えない心無いSNSという文字のリンチ、この激痛を見事なまでに演じきった彼女が凄い。
マスコミって何なのか???青木崇高さん、中村倫也さんの2大俳優を脇役に押しやるかのような森優作さんの怪演が凄い。このお2人は来年のアカデミー賞ノミネートでしょう。
良かったです
石原さとみの迫真の演技は、観る前からこの作品の売りなので、こちらも構えて観ましたが、途中で演技がどうとか、どうでもよいくらい作品の主役を演じたと思います。
取り巻きの男優陣も、みな抑えた演技が見事で、主役を引き上げた感もあります。
話も無駄なく、最後まで緊張感を持って観ました。
今年度の良作の一本。
結局。
結局ナニを見させられたのか? と思えるほどの虚脱感。
主人公の自分を傷つけ、他人を責めて、責任の所在をグルグルさせるうちに自分自身が今どうなってるのか? 取材のカメラの前の自分はどういう顔をすればいいのか? 本当にそれは必要なことなのか?
ただただ娘を見つける為だけに奔走する無限で急激な表情の変化。色んなことをこじつけ、疑わず突き進む様
物語に入り込んだものの、実際に体験したことの無い出来事と感情に困惑しながら、胸を締め付けられながら進む展開。それでも最後にビラを配ってた時に現れた人影に涙が溢れた。コレはなんだろう?想いが報われた訳でも無く、進展した訳でもないのに。。。
諦めない。でも時間を止めない。最後の表情に立ち止まらない未来を見た。
石原さとみ凄い!
とても面白かったです。
青木崇高に注目して観ました
つらいテーマで、脚本や展開に特別奇をてらったところもありませんでしたので、役者さんの演技やにじみ出る内面的なものに鑑賞のウエイトがどうしてもかかってくる映画だったと思います。夫婦の関係について思いをはせながら、青木崇高の演技に注目して鑑賞しました。
ぶつかり合う場面はいくつもありましたが、こらえる演技や表情がすばらしかったと思います。涙をすっと流す場面もジンと来ました。最終的に離婚にならなかったし、理想的な旦那ではないでしょうか。
石原さとみの渾身の演技を受け止める相手として、さすがだなぁと。
唯一の癒しは静岡の漁港とミカン畑の映像でした。
あの石原さとみがよくぞここまで
吉田恵輔監督作品は「ヒメアノール」「告白」「神は見返りを求める」あたりまでは観てきて、中でも「神は…」はかなり好きな作品。
人間の本当に嫌なところ、受け止めたくないところを、時に残酷に、時にシニカルに、時に滑稽に描かせたら当代随一だと思う。
一方、私にとって石原さとみはというと、ドラマ・映画含め、出演作をちゃんと観た記憶がない。あ、「シン・ゴジラ」があったか。
ホリプロの大看板女優が、ここまで「人間」をさらすとは。
物語としては、あまり大きく何かが展開していくタイプの作品ではない。
むしろ願っても願っても変わらぬ現実の中でジタバタしたり振り回される人間たちの映画。
どちらかというと、観客が感情移入するのは青木崇高演じる旦那さん。
暴走する妻の思いを、それが無茶だと分かっていても可能な限り受け止め、支えようとする。
だからこそ映画の後半、その無茶が想定とは異なる形で実を結ぶ時、彼は涙を抑えられない。
「ああ、報われた…」
そして我々も。
吉田恵輔監督が甘っちょろいハッピーエンドを描くワケは当然なく、でも最後は人々がほんの少しだけ前を向いて歩き出す、という相変わらずの上手さ。
過去作から比べて、「神は…」辺りから、描くものは泥臭いながらも、テーマはどんどん洗練されてきた感じがするし、暴力表現も今回はほとんどなくて、多くの人にとってより見やすくなっている。
いわゆる単純な「胸糞映画」では決してない。
まあ何しろ「あの石原さとみがよくぞここまで」という熱演は間違いなく彼女の役者人生の中で大きな転換点になっただろうし、とにかく一見の価値がある。
演技が素晴らしい
石原さとみの演技がリアル。ヒステリー起こして騒ぎ立てるオバサンと化してました。街中でこれやられたら石原さとみと気付けないかも。ストーリーは子供を無くし壊れてしまった一族の話。こういう話は終わりが難しいですよね。ハッピーエンドは現実味無いし、単にバットエンドでは映画の存在意義を失ってしまう。この映画は上手く考えさせていてGOODです。
何処へ行く、石原さとみさん
このところ、新境地に踏み込んでおられるのかな~と感じる
石原さとみ主演映画ということで、観てきました。
うううう~~~~ん、どうなんだろう。
子どもが失踪して、必死に捜索する母親ということは判るんだけど
その心の襞の内に何が去来しているのか、
どうにも掴めない。
問題が脚本なのか、演出なのか、はたまた演技力なのか。
モヤモヤしたまま映画が終わってしまいました。
このクラスの女優さんが
ナチュラルメイク+プチプラ普段着で
ダーティーワードは吐くわ、蹴りは入れるわ、
ここまでやるかという程の演出を受け入れてるのに、
このお母さんの境遇に共感したり、
理不尽な状況をともに怒ったりできないのは何故なんだろう。
リアリティが無い、と言ってしまっては身も蓋も無いんですけど
奥さんに振り回される夫役の青木崇高が
ふとした瞬間に見せるやるせなさにはグッと来ちゃったりするので、
役者としての凄みが足りないと言うしかないんでしょうか。
地方TV局勤務の中村倫也も、なんかビミョ~。
うん、これは役者を使い切れてない制作側の問題やな。
ということで、前言撤回。
石原さとみは、相変わらず美しいので、
その資質を十全に開花できる作品に出てほしい。
日本の映画界、がんばってください!
吉田恵輔、ハズレ皆無をギリ維持。
丁寧。
どうしても華がある石原の驚愕の激演と美しさ、
倫也の不動且つ微震を孕む高品位な正義、
特に森優作のリアリティ、演者陣善戦。
だが物語には既視感あり想定の範囲内。
親の苦悶とネット誹謗中傷はもう飽きたかな。
吉田恵輔、ハズレ皆無をギリ維持。
私的年テンには入れたいが。
石原ひとみの鼻水は尊い。
石原が監督に直訴して掴んだ役、映画らしい。
彼女の仕事の行き詰まり感、出産なんかが引き金になったと語っていた。今までのただのかわい子ちゃん自分の演技の殻を破りたかっただろう。
で出産を経験して自分の子供への愛を極限的な状況で吐き出し客観視したかったのだと思う。
やり切ったようで、評価とは別に満足したと舞台挨拶で語っていた。色々な役をできる女優に成長してほしい。
自分の過失を責め続ける妻。青木の旦那さんも娘を失いつらいのに取り乱した妻を支える理解力が救いだ。妻を見護り自分の感情を抑える演技が冴え、それが最後のシーンにガツンと来て我涙腺崩壊。
直前まで娘と一緒だった闇をかかえた弟役の森優作もすばらしく、きっと仕事増えると思う。
記者の中村倫也もバラエティーなんかで素のおとぼけキャラ炸裂だが、間違いなく役者として凄い。
このレベル高い4人をまとめた監督の手綱捌きも素晴らしい。インタビュー見てても思うが「人を見る力」「人を誘導する力」が演出力なのかなと思う。
圧倒されました
最初から最後まで圧倒されました。
集中出来ました。
石原さん青木さん中村さんそして、
弟役の森さんこの4人の演技皆さん
素晴らしかったです。
石原さん最優秀主演は決まり!ですね
本当に役そのものでした。
最後はあぁ言う終わり方しか
ないよなぁとは理解出来るのですが...
どうしようも無い感覚はわかるんですが
もう少し夫婦、弟が前に向く終わり方
でも良かったのでは?最後創意工夫
が自分は欲しかったです。
でも素晴らしい映画には違い
有りません。
石原さとみの演技を楽しむ映画
吉田監督への期待がとても大きい私です。
今回はどんでん返しがなく、というか、仰天するようなものではなく、現実でもありそうなリアリティで進んでいく。
私が勝手に期待するのとは違って。
でもやはり伏線回収が上手い。流石です。
石原さとみの顔の演技は見入ってしまう凄みがありました。
対比される夫役が青木崇高だったのもキャスティングに成功しています。
彼の、感情を抑制する演技の積み重ねがラストまでつながり、そして解放されるのが凄いです。演技と脚本の秀逸さを感じさせます。
なんでもないようなことが
新作が最も楽しみな監督の一人、吉田恵輔。今作もオリジナル脚本だが、しんどいシチュエーションでの心の裡にズバッと切り込んでくるシナリオがすごすぎる。特に、気まずさからくる笑いや、悲しくつらい時に吹き出したくなるネタを差し込むシーン作りは絶妙! 石原さとみの超長回しセリフから、自分もそのフレーズを頭の中で呟いたタイミングでの虎舞竜は、座席からズリ落ちるほどの笑撃だった。
ほかにも、当たる占い師を紹介するという協力者、丸められたビラの捨てカットを撮るカメラマン、しつこく質問してくる通りすがりのおばさん、(鼻水が)よく出ますねのセリフなどなど、ちょっとしたディテールで笑かしにくるので気が抜けない。
話は前作・神は見返りを求めると前々作の空白を合わせたような作り。誰もが自分が正しいと思いながらどこかに抱えている弱味をSNSは突いてくるが、実はマスメディアでもやってることにあまり違いはない。劇的な展開で全部すっきりとはいかないけど、逡巡し過ちを犯しながらもちょっぴり気持ちが変わって一歩だけ進む、わずかな前向きリアリティの着地。キー局に転職した後輩のように己の無欠さを疑わない人間には自分もなれそうにないと思え、ホッとした。
優しい気持ちと希望の光…?
優しい気持ちで映画館を後にして欲しい
今期邦画ナンバーワン
一筋の希望の光を見つけた…
あー、マスコミもSNSも
全部嘘ばかりで誇張して
手段を選ばず兎に角視聴者の興味を惹いて
面白おかしく観てもらおうとする劇中の策を
オフィシャルも踏襲してるということね。
ぶっちゃけ優しい気持ちにもならず
邦画ナンバーワンには程遠く
希望の光も見えなかったというのが正直な感想。
だってあの吉田恵輔監督だよ?
胸糞悪いし共感なんて求めてないに決まってます。
石原さとみの怪演は賞賛に値するかもだけど
女優として一皮剥かなきゃいけないって思うこと自体
なんとなく本人自身が今のポジションに
迷いが出てるのかもね…
私はさとみはいままでのさとみのままで良いです。
最近のドラマでこの映画でついてしまった
癖があからさまに出ちゃってるように見えるけど
果たして吉と出るか凶と出るかはわかんないですね。
ホリプロさんは新人発掘頑張っていきましょう。
石原さとみなのに石原さとみじゃない
自分語りになってしまうが、私は邦画をあまり見ない。
テレビでプライベートや性格をオープンにしてる人達が、全然違う人を演じているのに違和感を持つからだ。
ただ、選り好みは視野を狭めるだけなので、なるべく心に刺さりそうなものを求めてこの作品を鑑賞することに
このサイトを利用した時の評価は★4.2。
「なんや、めちゃ人気作やんけ〜」とぼんやり思いながら上映が始まると、2時間があっという間に感じるくらい引き込まれた。
演技派揃いのキャスト陣が物語の中に託された現実も虚構も胸にせまる形で伝えてくれる。そして制作陣も彼らの演技に応えるように、残酷でたまに優しい世界を美しい映像に起こしてくれている。
そしてこの映画を語るに欠かせない、絶対的異色を放つ石原さとみの演技。
今、母として、女優として、今も世界のどこかで多くの母親が抱えている苦しみを全身で演じきった彼女に畏敬の念を感じるばかりだ。
新境地
数年前に石原さとみが吉田監督に出演を直訴して、
その夢がかなってできた作品
失踪した娘を想う半狂乱になった母親役は見もの
きれいな化粧や洋服を着たいつもとは違う普通の主婦
序盤からずっと重苦しい・・・胃が痛くなるような・・・シーンが続き
以前見た「空白」を思い出しました
報道記者の中村倫也も良かった
まるでドキュメンタリーを観ているようなそんな映画でした
それ故後半~ラストがこうなってしまったのでしょう
個人的にはラストのオチというかストーリー展開が作品の評価
に直結してしまうので・・・
石原さとみの新境地が観れたという点では良い映画でした
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