劇場公開日 2024年5月17日

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ミッシングのレビュー・感想・評価

全360件中、181~200件目を表示

1.0邦画特有のオーバー演技

2024年5月28日
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石原さとみの演技が大袈裟すぎて酷い
こういう演技は邦画でしか見たことがない

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ふわふわ

4.0鮮やかすぎるほどの「キャラ立ち」

2024年5月28日
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鑑賞方法:映画館

『BLUE』以来、自分にとって「何をおいても絶対に観る監督」となった吉田恵輔監督の最新作。

石原さとみの熱演は予告通り番宣通り。すごい努力だと思う。ヒロイン役をずっとやってきた美人女優というのは、どこかでその枠からはずれた役をやりたくなるのかな。シャーリーズ・セロンが増量してすごい顔になってオスカー獲った『モンスター』とか。エマ・ストーンの『哀れなるものたち』はちょっと違うか。

石原さとみの主人公に限らず、登場人物それぞれがものすごくくっきり「キャラ立ち」している。青木崇高の夫はどこからみても理想的な人物だし、弟は最初からずっと「いかにも」というか、どこからみても怪しいと思われそうな人物。ちょっと極端に描きすぎな気もするのだが、ものすごくリアリティがある。
あざといネタで局長賞(?)とって栄転していくやり手記者、そういう日の当たる道にどうしても憧れてしまう小野花梨の後輩記者。この二人は、ああこういう人いる!と観客みんなが叫びそうだ。

中村倫也の演じたローカル局の記者は、本当の意味でまっとうで誠実な人間。嘘をつかず小細工をせず、自分の納得のいく仕事をする(しようとする)人。しかしこういう人は短期的なスクープはとりにくいだろうし、目立つ業績は挙げないかもしれないし、上司から使いにくいと思われることもあるかもしれない。何となくBLUEの瓜田に通じる部分がある、ごく普通の大人の男性でありながら「純粋な心」を持ち続けている人。このキャラクターもある意味ちょっと極端で、そういうくっきりした人物造形が吉田監督の映画なのかなと思う。

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Tama walker

4.0理不尽な災厄に見舞われた個人と社会。

2024年5月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

突然娘が失踪した夫婦の話。
愛する娘が失踪し一切情報がないという理不尽かつ不明確な状態に精神が破壊された母。娘や妻を心配しつつも現実も見えてる父。ジャーナリストの倫理と報道ビジネスの合間で苦悩する記者。
三者の視点から理不尽な事件に翻弄される個人とそんな個人の話にいつまでも付き合ってられない社会、そんな現代の不条理をよく描いてたと思う。
特に娘を失い腫れ物化した石原さとみの怪演が本当に良かった。
泣き叫びすがり、発狂・失禁し、そんなところから少しづつ立ち直っていく様を見事に演じてた。

色々考えさせられるし見事な映画だと思うけど、本当に見てて辛い映画なので覚悟してみて欲しい。

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たこつぼ

4.0悲しくてやりきれないけれど

2024年5月28日
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鑑賞方法:映画館

いなくなった娘が戻ってくる事を信じて、手掛かりを探し続ける両親。世間の関心が徐々に薄れていく中、必死に協力を求める。母親の悲嘆は大きく、夫との間に温度差を感じてしまう。一方で、事情も知らず全く関係ないのに誹謗中傷する者。非難にさらされ、更に傷つく家族。

沙織里も弟の圭吾も、誤解されやすいキャラクターです。本当は気の毒な人達なのに、同情しきれない雰囲気がある。石原さとみさんの、熱演だけど、そこはちょっと違うんじゃないの、という演技が、そういう所を表現していたと思います。こういう風に振舞えば相手に好意的に受け止めてもらえると分かっていても、上手く出来ない事があるのは自分でも実感します。
森優作さんも、ビデオの中では良いおじさんなのに、薄気味悪い感じを出していました。
青木崇高さんは、一見ワイルドだけど知的で、理想のお父さん像です。

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ゆり。

4.5石原さとみのコミュニケーション能力が凄い!

2024年5月28日
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泣ける

悲しい

石原さとみが、監督に出演を懇願した作品。
それもあってか、演技が本当に凄い!今までの石原さとみさんとは全く違う演技で衝撃を受けました。

ストーリーも身内の人間関係が、実際起こりうることを題材にしており、心の距離も近い作品でした。

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平野翠@事業家集団

3.0行方不明当日を削った謎の脚本

2024年5月28日
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番宣通りの正気を失った石原さとみの魂のこもった泣きの芝居を十分堪能しました
素晴らしい芝居でした

しかし物語の始まりが、何故か娘が行方不明後で母がひたすらビラ撒きをしテレビニュースへの依存する場面から始まる

最初から娘がいなくなり正気を失った状態にしたのは何故だ

起承転結の起を削除されてしまった為に物語に入り込めす彼女の気持ちと同化できなかったよ

起=笑顔で子供を弟に預けてライブを楽しむ笑顔の彼女
子供が帰って来ずに困惑して何度も電話する夫
ライブ後に半狂乱になる石原さとみ

この大事な起の部分を削った理由が理解できない

物語は何が起こるでもなく、正気をうしなって周りに当たり散らす主人公

そんな主人公にかけらも共感がもてないし物語入り込めないよ

わめき散らす場面を削って行方不明時の起を少しでも入れてくれたら良かったのに

ライブ会場ではしゃいでいる通常の笑顔の彼女があれば狂っていく様が引き立つし、彼女に同情できたのに

悲しい物語のはずなのに主人公に感情移入できなくて、少しだけ泣けたのは弟君の最後の謝罪だけ

彼のせいで行方不明になったんじゃないのにひどい目にあって本当に可愛そう

お前もライブ行ってたくせに、ひどい目にあってるにも関わらず罪悪感で泣いて謝罪する弟君にひどすぎないか!!

って最後まで主人公にいらいたよ
SNSで悪口書き込む人のように主人公がライブに行ったのが悪い!って言わせたかったのなら脚本の狙いにまんまと罠にはまってますが

石原さとみは悪くない
これは脚本がわるいのさ

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TRINITY2025

4.0寝ても覚めても

2024年5月27日
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優しい映画
事件はとても悲しくて、両親の悲しみはとてつもなく深い
目に見える人達は皆優しく目に見えぬ者どもが攻撃的で辛くなる
まだまだ人を信じたいと思う、思いたい
メディアでは色々なことが報道される
ドラマや映画の宣伝もある
有名人のスキャンダルも数字が取れるだろう
地震や台風情報は生死に関わる
報道の自由とはよく言ったものだ
誰の為、何の為に報道するのか今一度考えてほしい

番宣でテレビに石原さとみさんが出ていてこの作品を見ることにしましま
『ヒメアノ〜ル』はとても衝撃的な作品でしたね
吉田監督は人の心の静けさや激しさを撮るのがとても上手い方
『空白』の静と動も絶妙でした
この作品の心も多彩です

『空白』の後半で古田新太さんの台詞がどの作品にも当てはまる
私の疑問と同じなのです
「どうやって折り合いをつけているのかな〜」って
悲しみや怒り、みんなどうやって折り合いをつけているのでしょうかね

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カルヴェロ

0.5石原さとみは熱演だが……

2024年5月27日
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鑑賞方法:映画館

ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。

【以下、個人的な感想なので、本作を大好きな方はスルーしてください】

8歳の娘の失踪事件に奔走する母親を石原さとみが熱演。その夫を青木崇高。この事件を報道するテレビ局員に中村倫也を配して描かれた「娘探しのドラマ」。

本作の見どころは、やはり、石原さとみの感情爆発するような演技。
いままでの石原さとみが殻を破ったような姿は、今後本格的女優になっていくような予感を感じる。

娘失踪事件を描いた物語で様々な人たちが絡んでいるドラマはそれなりに見応えはあるものの、如何せん終わり方が悪くてモヤモヤしまくる。
具体的には記載しないが、これでは気分良く映画館を出ていくことは出来ず、石原さとみの熱演が空回りしたような残念な作品だった。

<映倫No.124123>

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たいちぃ

3.0映画館で観て良かった!

2024年5月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

キラキラしてる石原さとみさんでは無くて、ヒステリックで泥臭い感じイヤー引き込まれました。2時間あっという間でした。映画館で観て良かったです。何か怪しい弟は素晴らしい演技です。

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binn

5.0行方不明者1000人

2024年5月27日
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見終わって、日本の行方不明の子どもの数を調べてしまった。1000人以上いるらしい。

私はアイドルオタクをしているのですが、オタクってよくアイドルの幼少期の写真を載せて「こんな可愛いのによく誘拐されなかったねw」って言うんです。私このノリが昔から苦手で。この映画を見て自分の感性は正しかったんだと思いました。

この映画の主人公のように未だに自分の子供が見つからなくて苦しんでる人が何人もいるんですよね。

正直、行方不明のニュースを見て親の管理が甘かったのではと思うこともあります。だからと言ってそれを口に出したりインターネットで親を誹謗中傷するのは違いますよね。親が誰よりもそれを分かっていて自分を責めているんですから。

「空白」みたいに誰かが自分を責めすぎて命を落としてしまう場面があるのでは、とヒヤヒヤしながら見てました。こんな状況じゃ狂っても仕方ないですよね。娘が保護されたと連絡を受け、嘘だと分かった時の石原さとみの演技がもうめちゃくちゃ上手くて、怖かった。いたずらの電話ひとつで人をここまでさせてしまうなんて。

マスコミの在り方も考えさせられますね。切り取り方次第で何も罪のない人を悪く見せることができるって怖い。こういう映画を見てマスコミ避難してる人も結局忘れて、事件をエンタメ消費してしまうんだろうな。

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米粉

3.0重たさしかない。

2024年5月27日
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泣ける

悲しい

この映画は、犯人探しのミステリーでも
サスペンスでもなくて
家族の物語……とも違う。
居なくなった娘を探す母親、の心が壊れたモンスターぶりと
報道の情報操作、数字の都合っていうのは
どう創られるか……を感じた。
 知る権利、知らせる自由が相まって
報道の情報操作がされ、見させられてて
踊らせられて。

 親目線でみれば、
やっぱり子供に何かあれば、
自分の中だけじゃ感情の処理は出来ない
かなぁ……
責任を押し付けられる、
怒りをぶつけられる、そんな存在を探しつつ、
やっぱり自分が一番悪い!って
堂々巡りしそう。
そういう意味では、石原さとみのモンスターぶりは納得できます。

 それにしても、ずっと重たい。
画面すらも暗くて、どんよりしている。
救いがないからかな。

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のんさば

3.0母親の行動で理解出来ない部分があって感情移入できなかった。 母親の...

2024年5月27日
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母親の行動で理解出来ない部分があって感情移入できなかった。
母親の話のようで、マスコミ側の話のような。
最初から最後までモヤっとした話だった。

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mamecororin

4.0シネマサンシャイン沼津で見ろ!(関係者とか回し者ではないです)

2024年5月27日
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鑑賞方法:映画館

石原さとみの演技が良いと聞いて見てみました
それ以外に事前情報ナシで見に来たんですが、舞台が地元だったとは…
それは映画が始まって速攻で分かりましたよ

特に地元の人には言っとくけど、この映画は是非ともシネマサンシャイン沼津で見ろ!
(関係者とか回し者ではないです)

事情が許すなら、天気の良い日、映画見る前に沼津駅北口のロータリーを20分くらいゆっくり散策してから見ろ!

実際、星一つ分くらい評価が違ってくるかも

事前情報遮断スタンスをこんなに後悔したのは初めて…
あんまり事前情報を遮断するのも考えものだ…と痛切に思いましたよ
(かたくなに事前情報から目を背けてきた地元民のコメントです)

ネタバレにならない程度に言っておくと、この映画は謎解きミステリー映画ではない。
ありがちな感動ポルノ映画でもない。
不幸せな事件が起きてしまった後の関係者たちの人間ドラマです。
人間の弱さとか強さとか、その分水嶺に立つ危うさを見せ付けてくれるドラマ作品です。

シン・ゴジラではあんなに浮いた演技をしていた石原さとみが、この映画では確かに良い!
この役がもしも中谷美紀とか菅野美穂とか二階堂ふみ、あるいは戸田恵梨香、もちろん安藤サクラとかだったら…とも思っちゃったけど、次の作品を期待させる出来でしたよ。もっともっと出来る子だよねって思っちゃう。まだまだ伸び代がありそうだって感じるんだよね。ホント次が楽しみ。もちろん本作もかなりかなり良い!無理やりネガティブな意見を言うなら、口野・内浦のあたりの沼津市民としてはまだちょっぴり垢抜け過ぎてるかな…と。

青木崇高の安定の演技も良い!とくに歩き方とか立ち姿のホンモノ感がちょっとシャレにならないくらいリアル。

美保純は静岡県の出身で、ホントに静岡のお母さんって感じで、ストーリーにもっと関わって欲しい役所だった

森優作もハマり役だと思う

なんか石原さとみの評判以上に良いものを見たって気がします

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ケンイチ

4.5石原さとみはえらいなあ

2024年5月27日
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泣ける

「空白」での松坂桃李くんもそうだったけど、今旬の人気俳優がこういう社会派映画に出るのは偉いと思う。
 いくらでも商業映画に選んで出ることができる立場なのに。
こういう映画は松坂くんとか石原さんが主演じゃなきゃ配給もマイナーで動員はほとんどないだろうからね。

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新留 若

4.5長い苦しみを経て差した一筋の僅かな光

2024年5月26日
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悲しい

怖い

難しい

改めて感想を残すのがすごく難しい作品。
娯楽を求めて行くと火傷するだろうし、これを観て得たものはあまりないように思うんだけど、それでもとても心に残る作品でした。
演者さんの演技力の凄さはもちろんの事なのですが、これは監督が「人間」をよく理解出来てないと作れない作品だとも思う。
人によっては起承転結の結が弱いと思うかもしれませんが、長い苦しみの中もがいてもそう上手くは行かない中で、ほんの僅かな光が差し込むことでただの胸糞系で終わらずに済んでいると思いますし、僕としてはすごく完成度が高くて満足のいく作品でした。

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ふゆ

4.0姿の見えない悪意はやはり怖い

2024年5月26日
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どこかの町でたまに起こる幼児失踪事件。事故で亡くなって遺体が見つからなかったり、誰かが連れ去ったり、誰かに殺されて遺体が見つからなかったりするのかもしれない。昔と違って今の失踪事件は、なぜ目を離したとか、管理ができていない等、被害者である幼児の親に批判の目が向けられるときがある。さらに親が殺したんじゃないかという誹謗中傷さえ起こることがある。SNSの弊害ともいうべき状況だ。
この映画で描かれるのは、なぜ娘がいなくなったのか、誰が犯人なのかではなく、あくまで娘がいなくなって苦悩し奔走する夫婦の姿だった。情報提供を呼びかけ、マスコミに働きかけ、まったく手がかりがつかめず、誹謗中傷も受けたりしながら、徐々に精神的に追い詰められていく。娘が見つからない苛立ちを周りにぶつける母親を演じた石原さとみの演技が迫真すぎて観ているこちらがほんの少しイラッとしてしまった。でもこの状況ではイラッとする感情が許されない気がしてしまう。観ているこちらが試されているかのような感覚に陥ってしまった。
本作では、登場する人たちに総じて悪い人はいない(ように見える)。彼ら夫婦を支えようとする人たちも多い。悪い側に立ちがちなマスコミの対応にしても、その立場を考えてみると仕方ないよなと思える部分もある。そう、悪意をまき散らすのは、いつも姿が見えない人たちだ。わかってはいるが、そのことを強く意識させる映画だった。
娘を探すあの夫婦の活動には終わりがない。活動を終えることで娘のことを諦める=娘に愛情がないと(自分たちで)判断してしまうから。もしかしたらそんな批判をする、姿が見えない他人もいるかもしれない。それでも映画のラストのように日々を過ごせるのであればあの夫婦はまだマシなのかもしれない。実際に起こった失踪事件ではもっと過酷な状況置かれている人もいるんじゃないかと推測してしまう。
いろいろと心を揺さぶられる映画だった。オリジナル脚本でここまで揺さぶられるなんて素晴らしい。誰もにすごくいい映画だと強く勧めることはできないかもしれない。それでもわかってくれそうな人にはいい映画だったと強く勧めようと思う。

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kenshuchu

4.0スターサンズ…⭐︎

2024年5月26日
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スターサンズの企画ということを見逃してしまっての鑑賞。
久しぶりに骨太な味わえる作品だった。

行方不明になった娘を探す石原さとみと青木崇高の夫婦を中心に静岡テレビ勤務という設定の中村倫也と
弟役の森優作が絡み物語は進んで行く。
テレビ局の取材がわざとらしく、おきまりのSNSの炎上と続いていくのだか役者さんの演技が迫力が
あり、結構夢中で見ることが出来る。

石原さとみは、こんなに演技が出来たっけ⁇と思うくらい狂ったような母親を見事に演じ、
青木崇高は昔 NHKで放映された中園ミホ脚本の「はつ恋」に出てくる何とも優しい夫を
思い出してしまうキャラクター。
中村倫也も森優作(こういうイメージの役が多いなぁ…)も印象的だった。

終盤、報道の現場が繰り返され「報道」の意味とか立場とか「新聞記者」をのイメージと
重なるのはスターサンズだからか。

物語もへんにお涙頂戴になっていないし、
ラストは自分には納得して、良かったと思う終わり方だった。

エンディングも大音響の歌ではなく、美しいソロピアノで終わってくれた。
良いなぁ…。

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☆ムーミン

4.0とにかく石原さとみだが青木崇高に泣く

2024年5月26日
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よかった。面白かった。石原さとみの芝居が鼻につき過ぎたらどうしようと思ったけど、ギリギリうまく残った、みたいなことも含めて緊張感のある映画だった。冒頭口半開きの石原さとみの出足は悪くなかったが、いづれにせよ使う側のセンスに負うところは大きい。

同じ吉田恵輔監督の『空白』や春本監督の『由宇子の天秤』とか思い出しながら、だいたい悪意ある吉田恵輔の世界の割にはヒューマン寄りの作品でもあった。とにかく泣かせるのは青木崇高のロングショットの眼差し2発である。あんだけの悪意ある世界のラストでさもない配役から伝えられるソレによって、2時間の徒労の何かが報われる、そのリアクションの美しさ。

ああ、これは犯人はきっと…という決着の予想がついたところで、どちらかというとカサベテス『こわれゆく女』の系譜の映画なのだと理解した。なのでそのこわれっぷりのオーバーアクトは石原さとみからすればよくぞここまで、とは思いつつも、やっぱりこの題材この手法でいくと石原さとみの素の部分が人生を補完してくれない。その分が惜しい。極端な話、誘拐された女の子がやはりもう少し意味を持ってほしい。その意味で、面白くもある虎舞竜ネタの辺りでテーマ自体の空洞は見渡せた。

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ONI

4.5通過点としてのマイルストーン(里程標)A milestone as a waypoint

2024年5月26日
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泣ける

悲しい

難しい

感じ方はそれぞれかもしれないけれど、
ここ最近の価値観の変化は激しい。

この映画は、
数年後に観ると、
「あぁ、こんな時代だったんだ」
と、言われるものになるかもしれない。

主演の石原さとみさんのおかげで、
映画にもかかわらず、
今という時代を生々しく切り取ったものになった。

それは娘を失った夫婦、その身内にとどまらず、
それを取り巻く環境も、
象徴的に描いていると思うからだ。

失踪したことを広く知らしめるためのネットが、
被害者である人に向けての刃になり、
それは別の人間にとっては、出世の道具になる。

人として踏みとどまろうとすれば、
見方を変えれば損をし、
企業では、評価されない。

でも映画を見る僕らは、その踏みとどまる態度が
正しいと理解している。

PCやスマホの前にいる、
何のとりえもない人間が、
それを使うことにより、残酷なことを行える。

フィクションなのに、
僕は殺意を覚えた。

そして、自分たちと同じような
隣にいるような人間が、
優しく弱く、真面目がゆえに、
開き直ることも、弁明することもできず、
語らないゆえに誤解される。

どこかで見た光景にあふれている。
出口のないトンネルのような映画だったが、
森優作さんの演じる主人公の弟が、
次へ進めてくれ、映画館を後にすることができた。

たぶん、まだ世の中は変わっていく。

この映画は【今】を切り取って永久保存した。

Everyone may have different feelings about it, but the recent changes in values have been drastic.

This movie might be something that, when watched a few years from now, people will say, "Ah, this was what the times were like."

Thanks to the lead actress, Satomi Ishihara, despite being a film, it vividly captures the essence of the present era.

It not only portrays the couple who lost their daughter and their relatives but also symbolically depicts the surrounding environment.

The internet, used to widely publicize the disappearance, turns into a weapon against the victim and becomes a tool for others' advancement.

If one tries to remain human, from another perspective, they suffer losses and are not valued in the corporate world.

But we, the viewers, understand that this steadfast attitude is the right one.

People with no particular merit, sitting in front of their PCs or smartphones, can commit cruel acts using them.

Even though it's fiction, I felt a sense of murderous rage.

And people just like us, the ones next to us, who are kind, weak, and earnest, end up being misunderstood because they can't brazen it out or explain themselves.

The movie is filled with scenes we've seen somewhere before.

It was like a tunnel with no exit, but the protagonist's brother, played by Yusaku Mori, helped us move forward and leave the theater.

Probably, the world will keep changing.

This movie has permanently preserved the essence of [now].

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新米エヴァンゲリスト

5.0人間、石原さとみを感じて震えました。

2024年5月26日
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泣ける

笑える

悲しい

最初から、ずっと激しい怒り、悲しみを一身に演じる石原さとみさんに、感動を有難うと言いたいです。3人の子を持つ親として、涙無くしては、観れません。共演者の素晴らしい愛を感じます。娘と観にいきましたが、最初から、ずっと泣きっぱなしでした。生命をかけて演技してる事が伝わってきました。DVDになれば、必ず買いたいと思います。

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サルママ
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