ミッシングのレビュー・感想・評価
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男と女は違う生き物だ
青木崇高さんがすんばらしかった。
タバコ吸ってるシーン、
そして全てのシーンにおいての包容力に長けていた。
森優作さんも素敵だった、、。
じわっと滲み出る人間味は
そこに圭吾が居たことを証明してる。
この二人を中心に脇から固めていった感じ。
脇も皆んな素晴らしかった。
その場で起こることをとても大事にしているのが伝わった。
紗織里と豊のシーン
特に紗織里がぶわっと感情的になって
いちいち心情や行動を口にしない男性像とそれに対して熱量が違うと不満をぶつける女性像がリアルでめちゃくちゃ共感した。
どちらの気持ちもわかるけど、言葉で言わないと分からないと思っちゃうのでいやっぱり伝えて欲しいと思う。
男女の対比がめちゃめちゃリアルに分かりやすく描かれていたなあと思う。
見終わった後はとても疲れたしどんよりした。
けれど見てよかった
良い映画だと思う。
吉田監督が充分に引き出した俳優石原さとみのポテンシャル
2024年映画館鑑賞48作品目
6月2日(日)イオンシネマ新利府
6ミタ0円
監督と脚本は『純喫茶磯辺』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』『銀の匙 Silver Spoon』『ヒメアノ~ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』『BLUE ブルー』『空白』『神は見返りを求める』の吉田恵輔
ライブを観に行くため幼い娘を弟に預けたら娘が失踪し必死になって娘を探す母と父の物語
予告編と今回の作品はだいぶ印象が違う
予告編を作った人は製作委員会に依頼された外部の専門家だろうが今を思えば内容は上から目線でいい気はしなかった
とにかく石原さとみの熱演が素晴らしい
クールな夫にイラつく沙織里
ホテルのレストランで人違いをした挙句にキレる沙織里
弟にキレて暴力を振るう沙織里
地元テレビ局のロケ車を停めて必死にすがる沙織里
警察に駆け込むも悪戯電話と知り半狂乱になり失禁する沙織里
枚挙に暇がない
どれを見ても素晴らしい
石原さとみに影響を受けたのか小野花梨も上司にミスについてたっぷりと絞られ悔しくて泣くシーンで鼻水を垂らしていた
昔の女性俳優は映画とかドラマで鼻水を垂らすなんてありえないが『雷桜』の蒼井優あたりから変わった気がする
モブキャラが面白い
アーケードで口論する男女とかビラをもらって何度も質問するおばさんとか特に好き
吉田恵輔監督の非凡なところ
ああいう終わり方も悪くない
無事見つかってほしいものだが
なんでもないようなことが幸せだったと思う
あのカメラマンのツッコミは可笑しかった
配役
失踪した娘を探す母の森下沙織里に石原さとみ
沙織里の夫でカッとしやすい沙織里と違い常に冷静な森下豊に青木崇高
美羽と直前まで一緒にいたため誘拐犯として疑われてしまう沙織里の弟の土居圭吾に森優作
失踪した沙織里の娘の森下美羽に有田麗未
沙織里たちの取材を続ける地元テレビ局の記者の砂田に中村倫也
地元テレビ局の新人記者の三谷に小野花梨
地元テレビ局のカメラマンの不破に細川岳
三谷のミスを厳しく叱責する地元テレビ局の女性デスクに佐藤友佳子
地元テレビ局の番組デスクの目黒和寿に小松和重
地元テレビ局の局長に難波圭一
砂田の後輩記者の駒井に山本直寛
地元テレビ局のニュースキャスターに阿岐之将一
地元テレビ局のニュースキャスターに高田衿奈
失踪事件の担当刑事の村岡康二に柳憂怜
沙織里と圭吾の母親の土居真知子に美保純
圭吾の職場の先輩の木村宗介にカトウシンスケ
圭吾が勤めているコンクリ会社の社長に齋藤英文
類似事件の被害者の宇野久美に大須みづほ
類似事件の失踪少女の宇野さくらに橋本羽仁衣
久美の元交際相手で娘のさくらを拐った井形に水野直
印刷工場の社長に佐倉孝治
印刷工場の社長の妻に鉾田智子
漁業組合の組長に岩本賢一
漁業組合の幹部に久松龍一
漁業組合の組合員に三島ゆたか
豊から誹謗中傷について相談を受ける弁護士に岡本篤
捜索ボランティア代表の仲本洋平に内藤トモヤ
沙織里に占い師を薦める捜索ボランティアのおばさんに宮咲久美子
ビラを受けとり豊に何度もしつこく質問するおばさんに三村伸子
沙織里が働くみかん農園のパートのおばさんに氏家恵
のちに妊婦になるみかん農園の新人に仁科咲姫
娘同士のピアノ教室で知り合った片山千絵に日高ボブ美
千絵の娘でピアノ演奏の飲み込みが早かった片山サキに伊藤杏
自身の歩きスマホで男と口論になる女に持田加奈子
歩きスマホの女に注意して口論になる男に平塚真介
路上で聞き込みをする砂田の「知らない人に声をかけられたことがあるか」の質問に対し砂田の顔に向けて指差す少女に浅見史歩
かなり辛い内容だが、一度観る価値はある。
娘が突然行方不明になってしまった家族が精神的に衰弱していく様子をひたすら描いているので、鑑賞には体力と覚悟が要求される。
しかも、最後まで失踪した娘は見つからず、話にも救いは全くない。
この内容だけだったら、きっと二時間もたずに鑑賞を止めていたかもしれない。
それくらい観るのがしんどい映画。
しかし、夫婦の視点とは別にマスコミ側の視点が描かれていたことがこの鬱映画の良い緩和材になっている。
基本的に、マスコミは他人に起きた不幸を傍観している立場である。したがって、当事者の夫婦の視点から見る絶望的な世界からマスコミの傍観者としての世界へと視点が度々切り替わることにより、観客はこの悲劇が自分に起きた出来事ではないと感じることができるため、一時的に安心感を得られるのだ。二時間の上映を最後までしっかり観られたのは、この視点の切り替えによる精神的緩和が効いていると思った。(一種のシャーデンフロイデのような人の嫌な部分を感じさせもするが…)
シリアスな話ゆえに全体的に見ごたえがあり、観賞後に良い作品だったと思えるのである。
ただし、話が重すぎてもう一度観たいとはあまり思えなかったため星4以上は付けられないが、星3.5の佳作として十分評価できる映画。
あらゆる感情をみごとに表現
救いのない結末に暗い気持ちで帰途につきました。
これは日々、どこかで実際に起きていることなのだと、その当事者の方にも思いを馳せながら。
この悲劇が自分に降りかかったら、どう行動できるのか?正常でいらるのか?と自問しながら。
石原さとみさんの感情の動きに合わせて苦しくなる場面の連続でした。
家族でさえ思いを共有しきれない不安や焦り、勝手な憶測で傷つけてくる他人。
堪えきれず漏れでる呻き声を思い出すと、今も苦しくなります。
なかなか重たい内容だが、見てよかったと思える。
確かに石原さとみの覚悟を垣間見ることが出来たが…
石原さとみの怪演、熱演や本年度邦画No.1との評判を聞いて観にいきました。確かに石原さとみは怪演、熱演で普段TVでは観たことのない演技を観ることが出来、石原さとみの覚悟を垣間見ることが出来たが…やはり、どうしても「木村拓哉」が「木村拓哉」の様に「石原さとみ」は「石原さとみ」にしかみえない。映画向きではない役者なのだ。…良くも悪くも既にお茶の間でアイコン化されている存在なのだと思ってしまった。映画女優になるには古典的だけど、濡れ場ぐらいしないと殻は破れないのかなぁとも思った。
また、個人的に夫役の青木崇高は、いつもこの人を観ると「イケメンなのか…個性派なのか…演技力が高いのか…低いのか…」と自分の心の中の評価が定まらない、若い時の江口洋介的存在の役者である(ホント個人的ですが…)。
ストーリーや結末は想像を超える事は無かったが、観て損は無かった。
石原さとみの名演技
「面白いはずがない」よね
果たして犯人は誰か。様々な推理ができますね。 私の推理では犯人は、...
果たして犯人は誰か。様々な推理ができますね。
私の推理では犯人は、母(石原さとみ)であろうと。
あまりに悲劇のヒロインになりたがっている場面が多くみられる。これは、ひとつの病的人格と思える。なぜ執拗に誹謗中傷のSNSを見たがるのか。なぜ弟は目撃した車を否定してしまうのか。メディアが再度弟の事情聴取を申し込もうとしたとき母は頑固に拒否。娘のエピソードで、ピアノが上手になれず辞めたことが何故一番に浮かぶのか。壁に描かれた絵に虹が当たり母の手の影が意味深に虹を消していく。
ラストシーンで、警察発表の誹謗中傷で「母がライブに行っていたのはアリバイ作りでは!」という文言が虚しく冴える。余韻を残すように。
その目で追っていくと母が犯人と考える余地が残ってくるのです。そして母の涙や悲しみは決して「演技」ではなく、失くした娘へのmissingという「自己陶酔の悲しみ」そのものです。石原さとみの演技力に騙されてはいけないと思うのです。
私の考えすぎかな???
賛成の方おられます?
他人の不幸は蜜の味なのか?
初めから最後まで重苦しい内容でした。観ている途中でこれはドキュメンタリー映画ではないかと錯覚するほど被害者のリアルな思いが描かれています。脚本はエンターテイメントに着色されず、常に被害者に寄り添う構成で好感が持てました。ネットの誹謗中傷に「いつから人はこんなになったのか」と言った言葉が沁みました。メディアも被害者の思いとは逆に面白おかしく着色されていきます。家族1人でも歯車を失うと家庭は止まります。その被害者の苦しみを蜜の味にしか思わないメディアもネット投稿者にも不愉快さが残りました。エンディングも被害者が娘がいなくなった日から時間が止まってしまってやりきれない気持ちで終わります。一人の人間として、ただ切ないです。
現実逃避に映画を見てるのに、わざわざ現実を見させられる感じ
うーん、、一言で言うと見ててしんどかった。
ああいう痛ましい事件は毎日のようにニュースで流れてくるし、ネット上の悪意も見ようと思えば簡単に触れられる。マスコミの葛藤も想像できる。
役者の役作りが上手過ぎるが故に、実際に現実にいそうな人ばかりでてくる。
行方不明者はそう簡単には見つからない。
なんかあえて映画館で見たい内容じゃないなというか。現実の延長に感じるから、"映画でしか得られない体験"に繋がらないというか・・。
ドキュメンタリーでいいじゃん・・は言い過ぎかもしれないですが。
話の中で、何度か娘の発見につながりそうな、話が大きく動きそうな展開がでてくる。
そのたびに「お、ここからどう話が動くんだ?」って期待してる自分に気づいて、
ああ自分も映画の中くらいは(現実にはあり得なくても)ドラマチックな展開を期待しているんだなって気づきました。
終始モヤモヤ
知るも知らないもソニー損保のイメージでは無いとw
さとみさんと共にボロボロになった
石原さとみさんのリアルな表現に胸が締め付けられました。
警察に保護されてるって!!
事件の当事者と外野のリアル
幼女失踪事件を軸に、母親・父親・親族・報道関係者など、事件に関わる人々の姿を描き出す本作。
ずっと心が落ち着かず、生々しくてリアル。誇張して視聴者を面白がらせることが目的じゃなく事実を報道したいという砂田が、その事実が面白いんだと突き返され何も言えなかったのが印象的。センセーショナルな事件を世間は好き勝手に解釈して盛り上がるけど、当事者にとっては大迷惑なわけで、この辺りの表現が絶妙でさすが吉田監督です。
ギリギリの精神状態でも生きていかなきゃいけないし、生活しなきゃいけないし、そのためにはお金が必要で、その日々を繰り返すことで時間が経ち、少しずつ喪失と共に日常を生きることが出来るようになって、でも普通では全然なくて。死別ではなく失踪という形の残酷さもまた改めて目の当たりにすると辛かった。
通して展開に変化がなくずっと「娘を探す」に終始するので、どうしても冗長的に感じてはしまいましたが、それでも最後まで飽きることはなかったです。色々考えさせられました。
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