「現実が忠実に描かれていて、すごく良かった。」ミッシング にんさんの映画レビュー(感想・評価)
現実が忠実に描かれていて、すごく良かった。
辛く重い映画だと思う。
ちょっと見るのに勇気がいると思う。
石原さとみがほぼノーメークで体当たり演技してるらしいと聞いて、
ネトフリ鑑賞。
石原さとみの演技力に圧巻。
勢い、表情、とにかくすごい。
えっ、かわいい石原さとみしか知らんかった…こんな石原さとみがいるんか…。と絶句。
大切なお子さんがある日突然消えたら、誰だって感情がおかしくなる、平常心じゃいられない。
そしてネットを利用する誹謗中傷、悪意あるいたずら、今の世の中必ずある。
あちこちから苦しめられて、お金も無くなって、すごく現実をみさせられた。いつまでもきれいごとじゃいられない。自分も幼い子がいるので自分がこうなったらとどうするか、非常に感情移入してしまい、終始いたたまれなかった。
最後もこれが正解だと思う。だって、石原さとみは、そうじゃないか。
ずっと、こうやって抱えるしか、ないじゃないか。
現実はそうだよ、これはただの娯楽ではない、現実世界に起こりうる、警鐘だと思う。
いっそどんな状態でも見つかったら、区切りがつくという考えもよぎる。
でも、希望を捨てずに、どうか、生きているんじゃないかという可能性を考えたら、どちらも、苦しくて、自分なら、選べない。
報道の在り方も考えさせられる映画だったと思う。ちょっとしたことで被害者がたたかれる。真実を伝えたいのはわかる、上層部に視聴率を求めらるのもわかる。救いのない、苦がたくさん存在する映画だったと思う。
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