劇場公開日 2024年5月17日

「「過剰を演じる」事と「過剰な演技」」ミッシング La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

「過剰を演じる」事と「過剰な演技」

2024年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 幼い娘が突如行方不明になって狼狽える母と、その家族をも獲物の様に揶揄するネット空間、悲劇をもネタとして消費するマスコミを描く、まさに現代日本を凝縮した物語です。

 公開以来、絶賛評が相次ぐ中で言い難いのですがが、僕には本作は余りに「過剰」でした。周囲に当たり散らし絶叫する石原さとみさんの「演技」がと言うより、その様に描く監督の「演出」が過剰でした。子が失踪した母親はああなるのなのだとの意見があるだろうし、その「過剰」さこそ狙いだとも言うのだろうが、「過剰を演じる」事と「過剰な演技」とは別ものだと僕は思うのであります。物語開始早々から僕は心が離れてしまいました。

La Strada