「報道とは、こうあるべきだと思いました。」ミッシング YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
報道とは、こうあるべきだと思いました。
主演の石原さとみさんには、今まで、ネガティブなイメージが強かったので、鑑賞を躊躇っていましたが、
映画.COMでの評判が良かったので、観に行きました。
"藁(わら)をも、すがる被害者の気持ち"を、非常に良く表現した 石原さとみさんの熱演は素晴らしく、満点です。<主演賞>
石原さんの陰に隠れてしまったが、中村倫也さん演じる新聞記者の葛藤がとても良く作品中に、現れています。 <脚本賞>
2019年に道志村のキャンプ場で行方不明になった少女の事件がヒントになっているのでしょうが?
最後は、どう結ぶか ずっと想像しながら、映画を観ていましたが、"史実を元にした映画でない"だけに、そうなりますよね。
ノーフェクションでない映画の 利点を生かした真の報道映画作りでした。
鑑賞者の不安感をあおる為に、作品の90%以上を、ハンドカメラで撮影しているが、
ノンフィクションポイ作品に仕上たい演出だろうが、このような邪道な手法はせずに、
メリハリをつけてきちんと、三脚固定で撮影する王道な演出をするように、撮影監督と監督は話し合った方が良かったでしょう。
逆に、後半のカメラが引くカットが連続するシーンは、もっと最後の最後で良いと思う。 タイミングが悪い。
カメラ演出のちぐはぐさが、石原さんの高演技を援護するような作品の質を上げきれなかった。
石原さんの糞な演技と見比べる為に「シン・ゴジラ」と見比べると、この映画が いかに良いか容易に理解できるでしょう。
共感ありがとうございます。
「シンゴジラ」の彼女は、何か作品世界の記号のような存在なんでしょうね、アメリカ人、若い野心家、みたいな。今作では明らかに主人公、と言うよりは当事者って感じでした。