劇場公開日 2023年6月23日

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「こんなプーさんに会いたくなかった…」プー あくまのくまさん 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5こんなプーさんに会いたくなかった…

2023年12月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

寝られる

その噂は何年か前から聞いていた。
世界中で愛される『くまのプーさん』。
ディズニーアニメでも有名な皆の友達プーが、ホラー映画になるという…。
あったじゃん、実写。いやいや、あれじゃなくて、ホ・ラ・ー・!
でも、『くまのプーさん』の著作権は原作側が有している。
プーさんブランドが汚れる事を、原作側が許す訳がない。
ところが、著作権には期限がある。2022年で原作側の著作権が切れた。
それによって製作が出来たこの二次創作。
さてさて、待望?見たくなかった?ホラープーのその中身は…

クリストファー・ロビンも大学生となり、100エーカーの森に来なくなり、彼らと遊ばなくなった。
置き去りにされ、忘れられた。
人間を憎むようになり、野生化。
プーやピグレットは100エーカーの森を訪れた人間たちを次々に狩る。
大人になったクリストファー・ロビンは婚約者を連れ、思い出の100エーカーの森を久し振りに訪れる。
そこでプーたちと再会を果たすが…。

以前の実写版では珍騒動含むハートフルな再会を果たしたが、こちらは…。
婚約者を殺害。プーはクリストファー・ロビンを拉致。
血みどろと恐怖。こんな再会をしたくなかった…。

日本で言ったら、ドラえもんが故障して殺人ロボットになるようなもの。
確かにそんな作品と夢を壊すもの、誰だって見たくない。
原作側やディズニーやファンは猛抗議。
ただ一部の人たちは除いて…。
ホラー映画ファン、B級映画ファン、コアな映画ファンにとっては、今年待望の一作!…なのだろう。

これでホラー映画としてそれなりに面白かったのなら良かったんだけど…
微かな期待は見事に裏切られた。
プーさんが人間狩りをする。良し悪しはこの際置いといて、びっくりするようなこの設定は一応面白味あり。
でも、ただそれだけ。ストーリーなんて全く無い。作品自体に面白味も怖さもない。
あるのは、ただのネタ的なその設定と、残虐な殺戮のグロと、不必要なエロ。
プーとクリストファー・ロビンが再会して何か始まるのかと思いきや、途中途中おざなりになり、アンタたち誰?…な女子グループがプーとピグレットに襲われる。
何、この設定…?
色々な事情もあってか、登場するのはプーとピグレットのみ。オウルは? カンガとルーは? ティガーは? この世界の凶暴化したティガーは見てみたかったけど…。
イーヨーはまさか…。本人、愚痴ってるだろうね。どうせ僕なんか…。
OPのクリストファー・ロビンが去った100エーカーの森とプーたちのアニメーションがちと面白い。
にしても、ジェイソンやレザーフェイス級のプー。人間たちを軽くなぶり殺し。その上、不死身!
ただその造型が…。気持ち悪いというより、不気味な動物マスクを被ったメタボ体型の変態ストーカーオヤジにしか見えん…。

久し振りにこういうB級ホラーを見て驚いた。
全く知らんキャストのド下手演技。一応真面目にホラー演技するも、逆に笑えてくる。
何をしたいのか全く意味不明の演出。
映像も暗くてよく分からん。
おまけにあのオチ。ハァ!?
もはや見てて怒りすら沸いてきた。
B級じゃない。C級。

あくまで何かのネタとして見たんだけど…、他に見るべき映画あった筈。
そう思ったら、何だかどんより心が沈んできた。
いやはや、よく作ったもんだ。
見る人もいるもんだ。自分もだけど!

10万ドルという超低予算で作られ、世界興収は500万ドル。批評面は言うまでもないが、一応利益としては成功した。
よって、続編が決定。何と、来年の2月にはもう全米公開されるという…!
それだけじゃない。これに味を占めて、『バンビ』や『シンデレラ』もホラー化されるという。
もうこれに懲りて…。いやそれでも見ちゃうかもなんだよな…。
ある意味強烈インパクトを残した、殺人プー!

近大
かせさんさんのコメント
2024年3月26日

原作者の作品への愛情をふみにじるような作品は、好きではないです。

かせさん
満塁本塁打さんのコメント
2023年12月17日

返信お気遣いありがとうございました😭ガッテン承知の助🫡🫡🫡です。あのプーさんですね❗️失礼します。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年12月17日

同感です。不愉快でした。貴殿のように人間ができて無いので、感情面に到達しました。いつもありがとうございます😊

満塁本塁打