「【”結婚に至る二つの過程。親に決められた見合い結婚か、二人が愛し合った自由恋愛結婚か。”私の考えは過程ではなく、結婚して二人が幸せになれるか否かだと思います。キッパリ!】」きっと、それは愛じゃない NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”結婚に至る二つの過程。親に決められた見合い結婚か、二人が愛し合った自由恋愛結婚か。”私の考えは過程ではなく、結婚して二人が幸せになれるか否かだと思います。キッパリ!】
■ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、臨家同士でツリーハウスで遊んでいた幼馴染みのカズ(シャザド・ラティフ)がオンラインでお見合いを決行し、パキスタン人のマイムーナ(サジャル・アリー)との結婚を決めたと聞き、ショックを受けるも、それを隠し、彼の結婚までの軌跡を追いかけ映画にする事を決める。
実は、ゾーイは運命の人を心待ちにしながらも失敗ばかりの彼女は、親が決めた見合い結婚に疑問を抱いていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観ていると、製作陣は見合い結婚よりも、自由恋愛結婚を勧めているのかな。
けれども、私は結婚に至る二つの過程。つまりは親に決められた見合い結婚か、二人が愛し合った自由恋愛結婚か、ではなく、結婚して幸せになれるか否かだと思うな。
・今作が面白かったのは、ゾーイとカズとマイムーナの親世代の”自分達の子を見合い結婚で幸せにしたい”と言う思いと、若き人たちとの結婚感の違いが上手く描かれていたと思う。
・特に、ムスリムのカズとゾーイの結婚式の過程は、面白かったな。カラフルだし、皆、楽しそうに踊るし、インド映画みたいだったな。
けれども、カズもマイムーナも心からの笑顔ではないんだよな。
ここら辺が分かりやすくって、マイムーナのスマホには恋人から怒りのラインが入るし、カズも観ていれば、誰が好きなのかは直ぐに分かるよね。
・この映画は、男女間の恋愛感情を分かりやすく描きつつ、そこにイスラムの結婚感、つまりは結婚は親が決める事、という概念を融合させた点が面白かったと思うな。
・ゾーイが、映画のラストで親の反対を押し切って自由恋愛で結婚したジャミラの言葉を流して、皆の不興を買うのだが、彼女が赤ちゃんを産んだ時に、一番反対していたお婆ちゃんは、キチンと祝福するんだよね。
・そんな姿を見て、ゾーイとカズもようやく、素直になるんだな。全くもう!
<今作は、結婚に至る二つの過程。親に決められた見合い結婚か、二人が愛し合った自由恋愛結婚か。”を描いた作品であり、私は過程よりも結婚した後に、二人が幸せになるかどうかが大切だと思います。
つまりは、結婚はプロセスよりも結果ってことだよ。でも、一番は自分の気持ちに素直になり、好きになった相手に誠実に想いを伝える事だと思うな。格好悪くてもさ。じゃーね。>