劇場公開日 2023年12月15日

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「『恋人たちの予感』へのオマージュ」きっと、それは愛じゃない はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『恋人たちの予感』へのオマージュ

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いやぁー、良かったです。
映画館で予告を見ていて、何となく見たいなーと思っていた映画。
普段、恋愛映画はあまり見ないんですけどね。

見合い結婚、異人種間カップル、『卒業』とか『みゆき』みたいな新婦(この映画では新郎)略奪が見れるかと思って見に行ってみた。
結末が予測できる話なんだけど、そこに至る展開は予想を裏切るものだった。
ハッピーエンドじゃないんじゃ無いかと途中何度も思ってしまったけど、最後には気持ちよく終わってくれました。

ヒロインのリリー・ジェームズ、ロンドン生まれのパキスタン人役のシャザト・ラティフ、ともに良かったですねー。
隣同士で育った二人だけど、民族、宗教、国籍が違う。。
異教徒と駆け落ちした妹なんかもいて、二人の間には巨大な壁があったんだと思う。
友達以上、恋人未満。
ホント、最後までハラハラしながら見てました。

ムハンマドの言葉らしい『母の子への愛が一番強い』というセリフが心に残った。
そして、イギリスの離婚率は50%で、見合い結婚の場合の離婚率は6%らしい。。
ホントかと思った。。

そして、私の大好きな映画ロブ・ライナー監督の『恋人たちの予感』へのオマージュを感じる映画でした。
どうせなら『恋人たちの予感』のように、主人公の二人の幸せなインタビューで締めて欲しかったかな。

はりー・ばーんず