関連ニュース
-
叶井俊太郎さん死去、56歳
2024年2月17日 -
【インタビュー】叶井俊太郎氏、「同期」に語る死と向き合う覚悟と正直な思い
2023年12月26日 -
「ルパン三世 カリオストロの城」トリビア 驚異的に短かった制作期間、宮崎駿“新人”監督と山田康雄さんのエピソード
2023年5月5日 -
金ローの人気投票「みんなが選んだルパン三世」上位作品がブルーレイ化 12月22日発売
2021年10月18日 -
小林清志版“次元大介”の雄姿を見よ!「ルパン三世 グッバイ・パートナー」映画天国で放送
2021年10月5日 -
岩波ホールが営業再開、6月13日から特別企画「岩波ホールセレクション」開催
2020年6月9日
フォトギャラリー
映画レビュー
映画というより、2023年時点でリバイバル上映しても結構理解は難しい…。
今年191本目(合計842本目/今月(2023年6月度)16本目)。
シネマートで放映されていた映画(韓国映画祭り)の一つですが、朝鮮戦争を扱ったものです。韓国映画といえばアクションものにせよ恋愛ものにせよ解釈がわかりやすい映画が好まれますが、本映画はその「朝鮮戦争」を扱ったものであり、史実として朝鮮戦争を扱ったという以上、その朝鮮戦争が終結していないがために、どうしても映画も中途半端な部分はあります。
ただこれは映画側の帰責事由ではなく、おそらく他の方もかかれた、「韓国の方向けの、今、韓国ではこのような問題があります」という趣旨の国力発揚を目的とした趣旨の映画ではなかろうか…とさえ思います(映画自体も結構古い映画です)。いかんせんまだ終わっていない朝鮮戦争であること、また娯楽としての映画としても韓国から見ればあまりこう「積極的に」あれこれあることないこと付け加えてエンターテイメント性を出すような映画にしたくないのは当然のことであり(それこそ、「北の地域」から抗議ないしミサイルが飛んできそう…)、その意味では「かなり特殊な韓国映画」ということは言えます。
ただ、多少の脚色はあるとしても、朝鮮戦争が起きたこと、またそこでの出来事も、あることないこと書けないので、ストーリーについても(古いという事情、また、北朝鮮側の協力を得にくいという事情もあって)完全にはチェックしにくいですが、「概ね」趣旨として史実か、それに準じるタイプの映画ではなかろうか、と思います(換言すれば、朝鮮戦争について、あることないこと描くような「センシティブのなさ」は韓国もしないだろう、ということです)。
採点においては、多少字幕ほかで気になる点はありますが、古い作品でもあり、このような映画を見ることに意味があるので、引いても0.2程度にしかなりませんので、フルスコアにしています(ただ、当時の朝鮮戦争についてかなりの知識がないと理解がはまります)。
その肉体は何歳の設定で?w
朝鮮戦争下、北朝鮮に拿捕されて政治犯収容所に移送された大韓民国陸軍少尉の話。
捕虜収容所から脱走を諮ること2回、捕まって連れ戻されて、戦後も政治犯として収容され続けられる主人公と、収容所で出会った人たち、そして旧知の北朝鮮軍の将校との関係をみせて行くストーリー。
96年の作品とのことだけど、いつのドラマよ!?と言いたくなる様な大映ドラマバリの物語を見せつつ50年代から80年代の北朝鮮の収容所の様子見をみせて行く。
まあ、今も似たりよったりなんだろうけれど、当時は韓国だって軍事政権下な訳だしね…。
プロパガンダ的要素も勿論あるだろうけれど、人権なんてあったものじゃない非道な北朝鮮軍と耐え忍ぶ収容者、そして押さえつけられた状況下でも人であることを保ちつつ、その時を待つ主人公、となかなか面白いドラマだった。