映画 窓ぎわのトットちゃんのレビュー・感想・評価
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話しは良いが絵が苦手
大変有名な本のアニメ映画化、内容はもちろん良かったですが、キラキラメイクみたいなキャラクターが気になり集中できず残念でした。
いわさきちひろさんみたいな作風ではダメだったんでしょうか…
子供が飢えに苦しむような国の政治は完全に間違っている。
原作既読。多少の脚色はあれほぼ原作通りで内容も展開も知っているはずなのに、後半で思わず泣いてしまった。
前半はどう見てもADHD多動傾向のあるトットちゃんを温かく見守るトモエ学園の学校生活なんだが、後半一気に戦争ムードになってくる。
昭和って戦争前は豊かだったんだな…トットちゃんは当時でもかなり上流階級のうちの子供というのがわかるし、お父さんはオーケストラのコンマスだしお母さんはモダンガール。自宅も当時にしては珍しい完全洋式で朝はパンとコーヒー。休日にはデパートやパーラーにに家族で行く。それが戦争開始とともにどんどん質素に貧しくなってくる。(ところでお父さんがヴァイオリンを弾くシーンはきちんと監修がついているようで100点満点。ウィッシュは見習って欲しい←)
国の掲げる正義は反転するが、おなかが空いている人に食べ物を与えるのは絶対的な正義だ、そう語ったのはアンパンマンの作者であるやなせたかしだが、逆にいえば、子供が飢えに苦しむような国作りは完全に間違っている。
2023年時点、子ども食堂の数は7000カ所を超えているという。それだけ子供達が満足に食べられていないと言うことだ。子供を飢えさせている国の政治家は恥を知れ。
原作を読んだ方、原作に興味を持った方は「窓ぎわのトットちゃん」に続いて「トットちゃんとトットちゃんたち」という、黒柳徹子がユニセフ親善大使でアフリカ諸国を回ったときのエッセイも是非読んで欲しい。窓ぎわのトットちゃんと同じく非常に読みやすいが、飢えや戦争で苦しむ子供達の厳しい現実が描かれている。
これは名作!!!
黒柳徹子の自伝ね。ふ〜ん…と思っていたが、非常にクオリティが高い良質なアニメーション作品で、自伝というより昭和時代の一少女の成長物語としてみた方がいいと思う。ジブリ作品が好きでこんな映画は他では見れないと思っていたが、負けず劣らず面白かった。
主人公はいわゆる多動症?の女の子で、集団行動に馴染めず、トモエ学園に転校してくるが、ここの校長がまた並外れてぶっ飛んだ人で、こんなの今やったらコンプライアンス的に絶対アウトというようなことでも子供達の成長のために次々やってしまう。先が読めず次どうなるかワクワクするストーリー、素晴らしい音楽、どこを切り取っても素敵なカットと魅力的なキャラクター。主人公が妄想の世界に入る時にパステル調の絵に切り替わるところもとても美しい。話の見せ方もうまく、あれ、何で木に登ってるだけなのに、胸が熱くなって涙が出てくるんだろう、、とか思っていた。暗い戦争の影も色濃く世界に影響を与えており、とても印象的な作品。
いや…いい映画だとは思うんだけど…
SNS見てると大絶賛なのですが、そんなにすごいかな?この映画。
ストーリーはまあ…原作を良い感じにアレンジしたんじゃない?ってくらいの感想。
誇張と説明くどいような気がして私にはあわなかったです。
あ、背景はすごく良かった。
あと、私はどうしてもあの不自然な唇や頬の色が気になってしまってダメだった。
ああいう表現にした意図もインタビューで見たけど、トットちゃんにはそう見えたんだよっていう意見も見たけど、やっぱり違和感がありすぎて気になって仕方なかったです。
40年ぶりの再会
小学生時代に同じような感じな経験あり
その時に先生に渡されたのは
窓際のトットちゃん、岩崎ちひろの絵が子供心にとっても印象に残る話でした。
電車の教室、でんぶんのお弁当と当時印象に残ったエピソードがたくさん散りばめていました。
絵がやさしく、それぞれのキャラのやわらかな動き、
表現力が素晴らしい
後半、ずーっと涙が止まらなく
何かにきっかけで泣いてるのではなく、トットちゃんの目線を通して見る世界に心に刺さる感じで、こーいう感じで泣いた映画は初めてでした。
あいみょんのエンディング中は涙がとまらなかったな。あの本がなぜベストセラーになったのか、40年過ぎてようやくわかった
ありがとう😭
徹子さんの原点
おてんばで、いつも服を破いてばかりのトットちゃん。お母さんやお父さんの愛情を受けて育ってきたのを感じられた。
外国の侵略から日本を守らせる教育環境の中で、トモエ学園のトットちゃんは個性を大事にされて、先生に守られながら自立していったのかなぁ。
子ども達が日本の未来を支える人材になってほしいと願われる一方、一人一人の子供の個性が軽んじられてしまうのは、不登校の生徒さんが多い今の社会でも同じこと。
このジレンマの中で、トモエ学園のような、社会が子どもを受け入れる環境を今の日本にも増やしていくには、どうしたらいいか。
私はADHD傾向があり、トットちゃんの行動の一つ一つにシンパシーを感じている。
同じような人が行きづらさを抱えないように、自身の経験を語っていき、多くの人を支えること。その行動が、上記の環境を増やすための足掛かりになると信じている。
今回の映画で、多くのヒントを得られたと思う。
トットちゃんかわいい
予告からおてんばな黒柳徹子さんのただの幼少期の話だと思っていたのにまさかこんなことが!!
トットちゃんのいた学校の方針が素晴らしかった。そして、苛烈な時代。笑顔になりさらに涙が潤んでとても良い作品でした。
素晴らしい映画
黒柳さんって何者なんだ‥?ってことで視聴してみました
トットちゃんはかなりのお転婆さんで、物怖じもしない強さもありながら、誰よりも気を使える優しい子で心動かされるところがありました☺️
あと滝沢カレンさんの声優うますぎてビックリ‼️
某テレビ番組のはちゃめちゃナレーションからのギャップが笑
生き生きとしたこどもたち、そして大人たち。
こんなに可愛くて魅力的なこどもを無理に枠にはめたりつまらないレッテル(発達障害って呼び方変えようよ)貼っちゃいけないってつくづく思いました。教育は難しい。社会に適応させるためという大義名分があるのかも知れないけど、でも結局嫌なんだよね、教師自身が。自分の常識から外れちゃうこども(人間)がいるのは見たくない。これって先生に限った話じゃなくてそういう人って多いんだよな。だから苛めはなくならない。
戦前から戦中へ、戦争へと向かう時代、現代から見れば最悪の暗い時代に、このような開かれた学園が存在し、そして内面的に豊かな教育(電車の搬入を見たがるこども達に学校へのお泊まりを許可しちゃう、財布を落としたこどもの肥溜め漁りを止めることなく、しかも後始末までするよう指示するなんて、これってすごい)が存在したんだなと感動した。トットちゃんだけでなく、お父さんもお母さんも先生も他のこどもたちも、いいとか悪いとか、そんな個人的価値判断なんて超越したところで、みんな生き生きとしていて、こういうのっていいなあって…気がついたら泣けてました。
泣いたー感動したー大人もおすすめー
迷ったら、観ることをお勧め。
にこにこしたり、悲しんだり、沢山の感動も貰えるし、学びも、素晴らしい作品。
物語を邪魔しないように、他の映画では語られない日常のささいな出来事で戦前戦中の悲惨さも観る事が出来た。世界中で見て欲しいなー。
私もともえ学園に通って見たかったなー。
黒柳さんが40年以上許可しなかった原作をアニメ化する覚悟が見えた!
超超有名な「窓ぎわのトットちゃん」のアニメ映画化作品。
私はモロの世代なのに、読んでない!(苦笑)
第二次世界大戦が始まる数年前、
普通の小学校に入学したトットちゃんは
好奇心が旺盛で、
この世界の色んなことが気になって
ジッとしていられない性格。
戦争前夜の日本の学校において、
「帝國臣民」に相応しくないトットちゃんは
厄介者として小学校を退学になってしまう。
で、トットちゃんは子供の自由な発想や
行動を尊重する小学校、
「トモエ学園」に通うようになる。
そこにはトットちゃんと同じように
自由に自分の好奇心を満たす子供たちや
「帝國臣民」に相応しくないと言う
レッテルを貼られた体の弱い子供たちも
のびのび暮らしていた。
トットちゃんが繰り広げる
イマジネーションの豊かな世界が
存分に描かれ、ほっこりした後に、
やがて、戦争と言う愚かな行為によって
その世界はどんどん息苦しくなってゆく。
後半の山場、トットちゃんの疾走のシーン!
その背景の情景が観るものの胸を締め付ける!
やがて弟が生まれお姉ちゃんになったトットちゃん。
戦争の足音に翻弄されながら
それでも成長して行く姿は止まらない。
逞しい!!
けしてお見逃しなく!!
で、
月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
出版当時から黒柳徹子さんが何かのインタビュー等の折に
この本の内容を色々説明されていたので
トモエ学園の素晴らしい日々については
少しは知っていましたが、
その後に戦争が激しくなって、
どんどん自由が無くなって行く様子が
これほど丁寧に描かれているとは思わなかった。
小学生のトットちゃんが理解できない深い事情は
言葉では説明されないのだけど
仲良しの男性駅員さんが突然女性駅員さんに変わっていたり
トモエ学園の講堂のそばにあった見事な藤棚が
いつの間にかへちまの蔓棚に変わり、
校庭には野菜畑が広がる。
洋風の屋根飾りが二宮金次郎に変わっていたり
近所の子供の遊びが戦争ごっこに変わっていたり
自宅で飼われていた立派な大型犬がいなくなっていたり
一瞬の場面場面で差し込まれるそのワンショットワンショットが
だんだんに観ているこちらの胸を抉るものになってゆく。
鑑賞した多くの方が指摘している通り
昭和のこの時代に子供の絵本によく使われたタッチの
キャラクターデザインが、
現代の感覚では好みが分かれるところで、
女性はともかく、男の子の顔つきや
大人の男性なのに妙にテラテラした唇とかは
若干慣れないけれどもそこを我慢しても、
不穏な世界情勢や、
日本の防衛費が増大されようとしている今
絶対に観ておくべき映画だと思います。
想像以上に良かった
クリスマスに家に直帰も寂しいな…ということで気になっていたこちらをふらっと観に行きました。
淡々と日常が綴られていく
なんとなく懐かしく感じられる風景。
美しく優しい映像、クスッと笑ってしまうトットちゃんの言動
戦争がどんどん深刻になっていく中でも子供たちの生活は続いてる訳で…
段々と切なく苦しく悲しいシーンも。涙が溢れました。
想像以上に心が動かされました。
感動という二文字だけでは陳腐過ぎて…でもどう表現したらいいのか難しい。
小学生くらいの子供達にたくさん見てほしいですね。あ、でも授業の教材としては長いか。今は道徳の時間とかも無いのでしょうしね…(^_^;)
食パンを焼くトースター!あんなの初めて見ました!(笑)
トットちゃんのお家は裕福だったみたいなのでインテリアやファッションなども本当に可愛くて素敵でした。
原作は未読ですが、読んで見たくなりましたね
誰と出会うかの大切さよ
トットちゃんと校長先生との出会い。
校長先生に自分のありのままを
受け入れてもらったトットちゃん。
傾聴とは見守るとはのお手本の姿。
トットちゃんの良さがイキイキする。
トットちゃんはやすあきちゃんにも
躊躇なく普通に接する。
やすあきちゃんはトットちゃんによって
あきらめていた事から貴重な経験を
たくさんもらって、
トットちゃんに感謝している。
電車に乗る前に本を貸して
それを伝えていたのかな。
トットちゃんの家族も良かった。
優しいお母さん、芯のあるお父さん
に育てられたね。
「木登り思い出す」
今年241本目。
黒柳徹子さんの自伝的小説を映画化。
トットちゃんがひよこを欲しがる所が印象に。ねだらなくてもちょっと反発する時期。学生の時の反抗期と少し近い子供特有の物。可愛いが両親は大変だったなあと自分の時を思い出して、けれど全てが愛しい時間。そこが描かれているのが素晴らしい。親友の男子と木登りの所が感動ここが一番良かったです。
理想の学校は今も実現しない
超有名ベストセラーがやっとアニメーション映画化、何故今頃? ちょうど「続 窓ぎわのトットちゃん」が先月刊行されたばかり、無論相乗効果を期待して、いないとは言わせない。しかしそもそも続編はウクライナの厳しい現況に触発されて、とご本人が言う。しかも現在はウクライナのみならずパレスチナにおいても子供達の命がまさに標的となっているから、必然とも思われる。そしてこの続編及びアニメ映画化も、おそらく自らの先を見据えての時間的限界を思っての決断と私は推測する。と同時に、現在の日本の政治的貧困と脆弱な民主主義への危機感がベースに横たわっていると信じたい。
ここで言う政治的貧困とて、見方によって人々の評価はガラリと変わる。こんなひ弱な日本じゃダメだ強く変える時だ、いや、だからこそ歴史の真実に学び平和主義を貫くべし、と正反対。本作でも描かれる国防婦人の大行列の威圧感と、トットちゃんと泰明君が朗々と通りで唄い戯れる様、この対比。実はどちらも日本が大事、私達を護りたい一心に基づいているのです。云わば、ベクトルは同じでも次元の深さが異なる。もしくは、根底は同じでも方法論がまるで真逆って見方もある。ただし両者ともに民主的ルールに則っているのであれば、こうして俯瞰で眺めることも可能でしょう。しかし、惰性・腐敗・拝金・独裁に一方がすり寄ったりしたら、両論なんて呑気を言ってられない危機となります。
戦前の日本は言うまでもなく強権と独善そして洗脳に支配されていた、反対意見は弾圧で封じ込める。こんな異常が当時の当たり前であり、その当たり前にトットちゃん達が飲み込まれて行った悲劇を本作で描く。当然に「フツー」は真実に基づく良識派を主人公に描き、強権と戦うのに、本作ではほとんど「天然」なキャラによって易々と表現する。ここがトットちゃんの人気の根幹ですね。分かり易く言えばお父様が苦悩の末出した結論「僕は軍歌なんか弾きたくない」が「ツフー」、対するにトットちゃんも小林校長先生も「天然」サイドですね。みんなと同じ行動をする必要なんてないし、歌いたい時に唄いたい唄を謡う、ただそれだけ。建物疎開と称して見事な洋館をぶっ壊される事を理不尽と思いたい。
昔見た記憶にある「よいこ」なる雑誌の表紙に描かれたような、お目めばっちりのイラストが動き出すようなアニメ。その名の通り自由が丘での自由闊達な洋館暮らし、泰明君は田園調布の豪邸住まい、銀座でお買い物し資生堂パーラーでお食事、雑誌に載った夢の生活が本当にあったのね。トモエ学園は当然に私学であり、学費を支払える能力が必要。対する国民学校はみんなと同一行動の出来る「よいこ」ばかりで、洗脳も簡単。だからトットちゃんの異端を許容出来ない。今現在の教育現場ではなんにも変わっていないのに驚きます。公立では小林先生は絶対に存在出来ないのです。小林先生の教えを乞うには「金」がいる、嗚呼。
「となりのトトロ」でのメイを思い起こさせるトットちゃん。サツキとメイのお父さんも本作のパパのイメージと重なる。先取の気性を持ち、理解もありそして金もそこそこある知識人。嗚呼、貧乏人はどうすりゃいいの? 逆に言えばだから国は国民をほどほどの貧乏にしたがるわけで、税金で搾り取り自由を諦めさせ反論を封じるために。
話の本筋が見えない…
今年ラストのプレビューはトットちゃん
【加点ポイント】
天真爛漫で自由奔放なトットちゃんには好感がもてる
【減点ポイント】
脚本が酷いのか尺の関係でカットしたのかわからないけども、主要の登場人物なのに補足エピソード一切なかったり突然フェードアウトしたりする
ただ尺の関係だとするとちょいちょい余計なエピソードも盛り込まれているからやっぱり脚本でしょう
【総評】
結局何を観客に伝えたいのかわからない作品になってしまったので、脚本変えて作り直したらもっと評価されそう
昭和初期の時代
セレブなとっとちゃんの暮らしからでも
戦争下の国民の生活感は伝わってきました。
ただ、この映画は
戦争は良くない
というメッセージというよりは
どんな状況にせよ
とっとちゃんはどう生きたか?
を伝えたかったのかなと思いました。
あと
あの時代に、ゆとり教育があるのも驚きました。
実話の持つ圧倒的な説得力 小林先生の教育への情熱 演じる役所広司、大野りりあが素晴らしい
大ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」40年ぶりのアニメ化作品。
メジャーすぎるので観るのやめようか迷っていましたが、やはり観て大正解!
著者が在学していたトモエ学園での生活と、その小林校長先生の教育への情熱が、実に生き生きと描かれています。
導入から、今では失われた素朴な昭和初期の生活や子供たちの行動に泣いて、中盤は小児麻痺だった泰明ちゃんとの交流で泣いて(特に泰明ちゃんが服を汚して帰ってきたことが嬉しくてなくお母さんのシーン!)、終盤はひたひたと迫りくる戦争の影に恐れ、小林先生の教育に対する無限の情熱に感動しました!
黒柳徹子の実話の持つ圧倒的な説得力、今¥ばやし先生の人間力に感動しました。
小林先生を演じる役所広司のどこまでも広く暖かい心と秘めた厳しさ、トットちゃんを演じた大野りりあが素晴らしかった。
素晴らしかった
アニメーションとしても素晴らしかったし、
劇場出た後、複雑だけど豊かな気持ちが心に残った。
ただノスタルジーな思い出としてではなく、
未来への教訓として、
ただ一つの命も無駄にしないという気概を感じた。
良かった。
トットちゃんが主人公で、
思い切り感情移入してしまって。
子供が見ても何が正しいのかがよくわかる、
この現代に対して送ることしか込められていないような
本当に大切にすべき映画でした。
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